第171話この告げ口野郎

第171話この告げ口野郎

*リビングを徘徊するカメ子です。 ある日の午後、主人が久しぶりに吾輩とカメ輔をベランダに出してくれた。 主人は、最近暇を持て余している様子であるが、以前のようにかまってくれない。 早速カメ輔は、吾輩の目の前を素通りし、ある方向に向かって進んで行った。 その行く先を見ると、袋の中に何かが入っている荷物が山積みになっていた。 カメ輔は、そこに向かって突き進んで行ったが、吾輩は、何か嫌な予感がしてきた。 山積みになった荷物が置いてある場所に到着したカメ輔は、次は、荷物と荷物の間の隙間に入ろうとしていたのである。 その時、吾輩は一瞬ヤバイと思った。隙間の向こう側にはいったい何があるの? 何も考えていな…