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束里 予一
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2018/07/13

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  • 樹海の花束

     暗闇に包まれた富士の樹海。 その中に佇む一人の子供がいた。彼の名は優太。彼は恐怖に震えながら、深い森を進んでいった。そこかしこは、静寂が支配しており、まるで時の流れが止まっているように感じた。そう、悠久の時の中を旅する旅人のような気持ちで

  • 雨の日のコインランドリー

    雨が降りしきる夜、ひとりの女性がコインランドリーに立ち寄った。彼女の名前は小夜。彼女は普段はおとなしく控えめな性格だったが、この夜は何かが彼女を引き寄せていたようだった。コインランドリーの扉を開けると、中は薄暗くて静まり返っていた。小夜は心

  • 同級生のAちゃん

    小学校に上がったばかりの女の子Rちゃんの話である。彼女は登校初日に同じ幼稚園出身のAちゃんと遊んだ。このAちゃんという女の子は確かに本来同じ小学校に入学する予定ではあったのだが、卒園直前に両親の都合で引っ越してしまい、遠方の小学校に入学した

  • 夜の海に漂う存在(モノ)

    E氏は子供の頃、小さなで漁村で育った。ある日、近くの海で海難事故が発生した。転覆した船に乗っていた乗組員たちを捜索するために、猟師たちはみんな漁を中断し、沖へ探しに行くことにした。結局、転覆した船は発見されず夜を迎えた・・・奇跡の生還という

  • 狂気は伝播する

    サラリーマンD氏は、とあるワンルームマンションで一人暮らしをしていた。このマンション、全室ワンルームにも関わらず、いつも元気に遊ぶ子供たちの声が聞こえている。ワンルームマンションに子供と同居するとは、いささか無理があるように思える。ともすれ

  • 本当に霊感があるのは・・・

    R氏の祖父は臨終の際にこう言った。祖父『もう見えるぞ。もう見えるぞ。紙と筆を持って来い。』どうやらR氏の祖父は霊感があったらしい。祖父が他界した年、R氏は中学2年生だった。祖母が遺品整理をしているのを手伝っていると、古い写真がたくさん出てき

  • 持ち帰ってはいけなかった写真

    U氏の母親の田舎はS県にあり、そちらにU氏の「はとこ」に当たる人物が居た。「はとこ」とは自分から見て、祖父母の兄弟姉妹の孫がそれである。U氏の祖父は11人兄弟で親戚の人数が多く、「はとこ」に当たる人物が大勢いるらしいのだが、それぞれ住んでい

  • 身に覚えのない発信履歴

    これはK県のO線のH駅からM駅まで毎日電車通勤しているサラリーマンW氏の身に起こった奇妙な出来事である。普段は満員電車のため、座ることなど出来ないのだが、この日は偶然、席が空いており座ってM駅まで乗車することができたのだが。連日の疲れもあり

  • 異臭の漂うクラスメイトの家

    いつも遊んでいる悪ガキグループの中で、ちょっとした喧嘩をして孤立してしまった小学生T君の話である。ある日の放課後、T君が一人で本屋で立ち読みをしていると、同じクラスの全然目立たない男子P君が、同じく立ち読みしていることに気付いた。T君は彼に

  • 忘れ去られた神

    これはC氏の兄の娘、C氏からみて姪に当たる人物の話だ。彼女は10代の頃から片腕の痙攣がひどかった。端から見ていても心配な程、常にカタカタカタカタと震えている。兄の話によると、あちこちの病院を回ってたみたのだが、20歳を過ぎても治る兆しはなか

  • モラハラ男から救った守護神

    H子氏がモラハラ男と交際していた時のことである。念のため、「モラハラ」について説明しておこう。「モラハラ」とは「モラルハラスメント」の略であり、肉体的な暴力ではなく、言葉や態度等によって行われる精神的な暴力のことである。モラハラを日常的に受

  • 空白の十年間

    戦後しばらく経った頃、地方のとある農村での話。村で一番の旧家の跡取り息子が失踪した。山狩りをしても、池を浚っても見つからない。金か女のトラブルかと思い、人を雇って調べさせたが全く手掛かりがない。失踪からひと月が経とうとした頃、夜中に屋敷の床

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