【シスター・コンソラータ ー 愛の最も小さい道 ー】(第4部・第24章)
第二十四章肉身のカルワリオ〈病気の始め〉コンソラータは背が高く丈夫そうで、熱心に働いたので、他の姉妹たちは、コンソラータを、一番健康な修道女だとみていた。しかし実際は、心臓が弱く、それがだんだん悪化していった。それにもかかわらず、命ぜられた仕事を果たすほかに、願われたことは全然断らず、昼食後の一時間の休憩時間にも針仕事や修院の通信の仕事をした。気候がたいへん蒸し暑く、非常に疲れていても、居眠りと戦い、またきびしい寒さにもストーブなしで過ごし、夜は夜でおそくまで手紙や日記を書き、心臓病なのに始終立ったままで──どうしてそんなに多くの仕事ができたのか、ほんとうに不思議である。寝床は固かった。忙しくない時でも、寝る時間を六時間に減らしたが、その六時間の中、一時間は毎夜半、朝課のため聖堂で祈った。そのうえ、病気の関係で...【シスター・コンソラーター愛の最も小さい道ー】(第4部・第24章)
2020/05/26 18:47