私の少年時代ー21(勉強を意識し始めた中学生の頃)
中学の3年間は、私にとって大人に近づく大きな3年間であった。入学からしばらくは、小学校時代とさして変わらない日々を過ごしていた。ところが、中学という所は「勉強」を否が応にも意識させる。それまで家に帰ってまで机に向かうことはなかった。というより、私専用の机というものがなかったのだが、父が昔から使っていた欅製の重厚な机を与えられた。2枚の平板で作られていた天板には隙間ができていた。聞くところによると、かつて利根川の上・中流で豪雨があった際に流されて来た欅の大木で作られたという由緒ある机だったようだ。学校では、各学級毎に生徒の委員が決められる。委員長・副委員長・書記・会計などである。そして、委員長は生徒会の評議員会にも出席する。ところが、新一年生の1学期は、なんと学校側が各学級の委員を決めるのだ。私は書記に任命された...私の少年時代ー21(勉強を意識し始めた中学生の頃)
2021/08/28 08:36