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すべては奇跡〜彼と私の再生のモノガタリ〜 https://kiseki.hatenadiary.jp/

ある男性との出会いが、私を再生させてくれた。彼もまた、同じだった。彼と私の再生の記録。

aoimana
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2018/01/29

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  • #11 生きていてくれてありがとう。

    天体観測に出かけたり、それぞれの家で鍋を囲んだり、なんとなく波長が 合った私たち4人。 彼とゆきちゃんとカナ、私 。 相変わらず、彼のカナへの態度はぎこちないままだったけど、楽しかった。 4人の共通点は、誰もが心のどこかに傷を抱えている、というところで、 その傷の存在を各自がそこはかとなく感じながら、細い糸でつながっていたのだろう。 その微妙なバランスが崩れた。 彼に連絡がつかなくなった、あの夜。 何度鳴らしても、留守番になる。 胸騒ぎがした。 あのカフェで、手首の傷に示された彼の危うさを知ってから、 水面下では不安を感じていた。 いつか本当に、彼は自ら自分の人生を終わらせてしまうのではないか…

  • #10 大自然の中の小さな小さな私たちの、大きな命。

    ひょんなことから発足した天体観測部、3回目の観測の時。 カナを早起きさせて、連れて行くことにした。 天体観測部といっても、私とゆきちゃん、彼の3人だけ(笑) カナも加わった4人で、いつもの海岸へ向かった。 後部座席に、ゆきちゃんとカナ。 助手席に彼が乗り込んだ。 「ども。 あ、カナちゃんだっけ。おはよう」 ゆきちゃんとはしゃいでいたカナは、彼が乗り込んだ途端、よそ行きの態度に変わった。 「おはようございます」と少しぎこちないカナ。 「おじさんのこと覚えてる?」 彼が体をひねって、後部座席の方を見ながら言った。 「うん。イベントの時の」 「あぁ、よかった(笑)忘れられてるかと思った」 「忘れたく…

  • #9 絡み始めた運命の糸は、誰にも止められない。

    彼が指定した場所で、マフラーを口のあたりまで巻いて寒そうに立っている彼を見つけた。 「ども」 と言いながら後部座席に乗り込む彼に、 「おはよー」 「寒いね」 運転席の私と、助手席のゆきちゃんが声をかける。 「天体観測って、俺、久しぶりなんだけど・・・よく行くんですか?」 後ろから彼が言う。 「うーーん。私は大人になってからは行ってないかな」 と、ゆきちゃん。 「たまに行くよ。最近は行ってないけど」 私は、元夫と子供とで泊まりがけで行った高原を思い出していた。 けんかばかりしていたけど、楽しい思い出もなくはない。 私がそんなことを考えながら運転に集中していると、人懐こいゆきちゃんと彼が、近況など…

  • #8 宇宙は神秘。出会いも神秘。私たちの周りは奇跡があふれている。

    天体観測の日。 4時前に起きて、ゆきちゃんをお迎えに行く。 ゆきちゃんは、ちょっとだけ訳ありの年上の女性。 1年前に都会から移住してきていて、イベントの少し前に知人の紹介で出会った。 彼女はあっさりした性格ですぐに意気投合し、うちでご飯を食べたり、遊びに行ったり、あっという間に仲良くなり、楽しんでいた。 イベントのお手伝いを頼んだ時も、 「人手が足りないんだけど、手伝ってもらえない? 夜食は出るよ」とお願いすると、 「いいよー。夜は暇だし。夜食ありがたい!」 あっさり快諾。 本当に助かった。 他の友人には頼めないことを、彼女には頼める。 なぜか彼女のことは誘いやすい。 一人暮らしで、今までの蓄…

  • #7 人と人が出会う意味 〜彼が見せてくれた、私の最高難度の課題〜

    私は、中学生の頃、いじめられたことも、いじめたこともある。 どちらの経験もあるから、わかる。 たとえ、いじめられた経験があっても、いじめる心の歯止めにはならないこと。 「〜すべき」「〜してはいけない」と頭でわかっていても、心の暴走を止めることなどできないこと。 だから、報道される不倫もなくならない。犯罪もなくならない。 いじめていた時の、私の心は、嵐が吹き荒れていた。 自分が嫌いで、他人も嫌いで、そんな自分にさらに嫌気が差す。 心の嵐を止める術がなく、ただ、その荒れ狂った心のままに行動した結果、友人をからかったり、貶めてしまっていた。 いじめる前に、いじめられていたから、その辛さはわかっている…

  • #6 「僕を救ってくれますか?」という言葉の重さ。

    彼とカフェで会ってから、数週間。 あのカフェの駐車場で、あるとは思っていなかった彼の闇にふれ、気になりながらも何もできずにいた。 髪型は別として、礼儀正しく、好青年のように見えていた彼が、実は、それは懸命にそう見えるようにふるまっていたに過ぎなかったことを、私が知ったのはもう少し後のことだった。 私に何ができるだろう。 いがみ合いや憎み合い、足の引っ張り合いのない世界を作りたい、誰もが幸せになれる世界を願って行動してきたつもりだったけれど、 実際に自分で自分を傷つける行為をしてしまった人間を目の当たりにして、何もできなかった。 「僕を救ってくれますか?」 という彼の最後の一言に答えることができ…

  • #5 暗闇

    イベントが終わり、2週間がすぎた。 そのイベントに関して、いろいろな課題が噴出してきた。 私を巻き込んだ後輩が、年齢の割に引っ張る力はあるものの、態度が大きいと思われがちで、縦社会の田舎町ではすぐに足を引っ張られるタイプ。 また、そのイベントの主催者でもある経営者も、行動と言動が一致しない、オラオラタイプだったため、各方面から批判され始めた。 私は中心にはいなかったので、それほど関係はなかったが、イベントの前後で、彼らに協力しつつも違和感を感じていた。 彼らの地域おこしの情熱が本物だとは思えなくなっていたので、もし今度頼まれても関わらないようにしようか、とは考えていた。 ただ、批判は、この町で…

  • #4 聴き上手な男性は確実にモテる。私が彼に惹きつけられた理由。

    イベントの打ち合わせの段階では、彼と言葉を交わすことはほとんどなかった。 彼と初めてまともに会話をしたのは、出会いから3ヶ月後、3日間行われたイベントの2日目で、少し長めの待ち時間の時だった。 偶然2人きりになり、気になっていたことを聞いてみた。 「もしかして・・・◯◯くんの弟じゃない?」 ◯◯くんは、高校のクラブの後輩だった。 姓も一緒だし、何より雰囲気がよく似ていた。打ち合わせの頃から、弟なのではないかと気になっていた。 せまい田舎町ではよくあること。 「バレましたか。。これだから田舎町は(笑)」 二人の間の空気がやわらいだ。一気に親近感が湧き、打ち解けたのを感じた。 休憩場所の窓からは、…

  • #3 彼との出会いは、私が女性としての尊厳を失っていた時。

    彼と出会った時。 私の状況は、最悪だった。 10年前に結婚した2度目の結婚相手・10歳下の元夫が、長い衝突の日々の結果、家出のように家を飛び出して別居した時期。 元夫は、別居する1年前に職場の若い女性に恋をした。 結婚当時はやせていたのに、どんどん太り、ファッションにも興味がなく、ネトゲオタクと成り果てていた元夫が突然、やせはじめ、服や靴、バッグを購入。 やたらアクティブになってきた。 なんだかおかしいなぁ・・・と思ったけど、もてないだろうから(なんて失礼)、と疑いもしなかった。 それに、私のことを好きだからとも思っていた。 思い上がりもはなはだしい(笑) 仕事の帰りが遅い日が続き、休日も出勤…

  • #2 愛することと愛されること。

    彼と出会う前、 間違いなく恋愛依存だった私。 いくつかの恋愛と、2度の結婚を経験して、今はフリー。 付き合った人や結婚相手を本当に愛していたか、と聞かれたら、NOと答えるだろう。 なぜなら、私は、私が愛される価値があると思っておらず、愛し方も愛され方も知らなかったから。 なぜ付き合ったの? なぜ二度も結婚したの? 心に穴が空いていたから。 私は私のどこかが欠けているという劣等感を持ち、愛されることを信じられず、誰かを好きになることによって、その部分を埋めようとしていた。 愛した人に愛されることで満たされると思っていた。 他人に愛されることで満たされることなど、絶対にないのに。 自分が自分を愛さ…

  • #1 「すべては奇跡〜彼と私の再生のモノガタリ〜」 彼と私が生き直す過程の記録をはじめます。

    私が彼と出会ったのは、5年前。 後輩にイベントの手伝いを頼まれ、スタッフとして参加した時に私は彼と出会った。 中途半端な地方都市のイベントで、スタッフは、若手の経営者と行政など各種団体から参加を命じられた20代から40代の男女。 よって見た目はそれなりにきちんとした人が多い中、事務局として座っていた彼は目立っていた。 事務局なのに事務局らしからぬ雰囲気で、ロの字の会議室の末席に座った私の対角線上に彼はいた。 服装は白シャツで特に問題はないのだけれど、問題はヘアスタイル。 パーマを当てた長髪。 長髪とは言っても肩よりは上だったが、真面目な職場に勤めている私の目には異質に映った。しかも、このような…

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