日本の国家安全保障2000年代 123
第1章 東アジア各国の戦力 アメリカ合衆国太平洋軍(現・インド太平洋軍) 2000年代 24 合衆国海軍 9 シー・ウルフ級攻撃型原子力潜水艦 に 代わり建造されることとなった 攻撃型原子力潜水艦 は、 大量配備が可能なように 低価格に抑えるため 民間技術を多用 することになった。 NAS計画、 NSSN計画、 センチュリオン級攻撃型原子力潜水艦計画 と 計画は紆余曲折した。 最終的には 音響のステルス性に優れ、 捜索能力に重点が置かれ、 総合的にはシー・ウルフ級攻撃型原子力潜水艦と同等の能力 で、 コスト・ダウンが図られた ヴァージニア級攻撃型原子力潜水艦 が採用され、 2004年に就役した。 しかし 当初予定していた低価格・大量配備 から、 要求水準の多様化、高性能化によって 大型化し、 1隻3000億円 という高価格になった。 ヴァージニア級攻撃型原子力潜水艦 は、 1番艦SSN-774ヴァージニア就役2004年、 水中排水量7800トン、 533mm魚雷発射管 4門 (Mk48魚雷、UGM-84ハープーン潜対艦ミサイル) と Mk45垂直発射システム (UGM-109トマホーク陸上攻撃ミサイル12発) を装備する。 18隻配備されている オハイオ級弾道ミサイル搭載戦略原子力潜水艦 は 水中排水量18750トン、 1番艦SSBN-726オハイオ就役1981年、 原子力蒸気タービン推進、 533mm魚雷発射管 4門 (Mk48魚雷を搭載) する。 前期型 は UGM-96Aトライデント(C4)潜水艦発射弾道ミサイル 24発 搭載し、 後期型 は UGM-133AトライデントⅡ(D5)潜水艦発射弾道ミサイル 24発 搭載する。 オハイオ級弾道ミサイル搭載戦略原子力潜水艦 の 1番艦から4番艦までの 4隻 は START(戦略兵器削減条約) により、 トライデントC4潜水艦発射弾道ミサイル 24発 の装備から、 UGM-109トマホーク陸上攻撃ミサイル 154発 ほど搭載する 巡航ミサイル搭載原子力潜水艦(SSGN) に 改造された。
2024/03/31 16:45