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  • 2月28日 朝

    酒に酔ってではなく、明らかに食べ過ぎで千鳥足。ふらふらしながら帰り着くと、もうおなかいっぱいなので、ほかに何するでもなく、動くこともままならず、着替える。歯を磨く。夢のなかへ。最近、こんな感じでよく食べる日がある。じゃあ、太ってきたかというと、そうでもない。食欲がモチベーションとなって、そのぶん、翌日は身体を動かすので結句、エネルギーが自転車操業となり体形は維持される。こういったサイクルを自分は…

  • 2月27日 朝

    不世出の宰相、安倍元総理に比べ、志にとぼしい岸田総理にあって、ひとつだけ評価できる点がある。それは官邸に住んでいるということだ。やはり危機管理のうえで、国家のトップが中枢に控えていることは計り知れないメリットがあり、行動に移すのも決断に至るのも何事もスピード感が重要であることは容易に想像できる。では、なぜ、安倍元総理をはじめ、歴代のトップは官邸に住まなかったのか。当然、いろいろな理由がある。議員…

  • 2月26日 朝

    人もいない春を読み終えた。昨日の朝から読み始め、雑用を織り交ぜながら午後2時過ぎに読み終わった。短編6話で構成されたそれは今まで読んできた貫多もの、あるいは秋恵もののなかで比較的、親和性の高い作品ばかりで、特に最後の「昼寝る」という牧歌的な作に触れたあとは、ひとまず西村賢太作品にこれで一区切りつけようと思った。数百円で買える本がもうほかにないということもあるが。昼食のお菜ににんじんペーストをベース…

  • 2月25日 朝

    ペイペイグルメのクーポン利用でかっぱ寿司ばかり贔屓にしていたが、ひさしぶりにくら寿司を訪れると、やはり別格の安心感があった。ペイペイグルメのマイレージが貯まるというのもあるが、くら寿司から遠ざかっていた理由はほかにもあって、一言でいうと、くら寿司よ、お前もかという一方的な感想を抱いていたのだ。スシローとくらを万遍なく行ったり来たりしていた日々もいつか薄れ、スシローにはめったに行かなくなった。その…

  • 2月24日 朝

    Amazonで「人もいない春」を買った。もう数百円で買えるのはこれぐらいしかない。2月5日からはや三週間近く、ひとりの作家にこれほど打ち込んだのはひさしぶりのことで、思い返せばそれは芝公園六角堂跡からはじまったのだった。狂える藤澤清造と副題されたこの作品はあとがきで著者が示しているように貫多もののなかで別格の扱いとなっている。暴力、性風俗、ダメ人間といった描写はなく、ただひたすらに師に対する一途な思いと…

  • 2月23日 朝

    二度はゆけぬ町の地図を読み終えた。短編4作で綴られたこの作品は10代後半の自活する北町貫多が描かれている。冒頭「貧るの沼」でぶっとび、続いて「春は青いバスに乗って」で、再びぶっとぶ。「潰走」では思春期の甘い悩みとは無縁の生活のつらい現実に翻弄される貫多の遁走劇にシニカルでコミカルな笑いがこみあげてくる。「腋臭風呂」はもうひたすらにおかしい。個人的に西村賢太作品の誠実な読者ではあるが、熱心な読者だっ…

  • 2月22日 朝

    相変わらず夜中に何度も目が覚めるのだけれど、明け方のあの強烈で驚異的な眠気は一体なんなのだろう。もう少し前にピークが来ていればすっきりした身体で、もっと早起きして、もっと有意義に、もっと能動的に時間を活用できるのに。陽が昇り、室温が上がるからかもしれないが、それにしても眠い。ベッドから這い出るのが億劫。勇気を振り絞った先はもうすがすがしいばかりだが、ぐずってしまう怠惰な気持ちもよくわかる。いった…

  • 2月21日 朝

    夜、9時にはベッドに入って、起きたのが7時半。貪るように夜を眠ったかというと、存外にそうでもなく、夜中、12時半ぐらいから明け方まで、うつらうつらしては目が覚めて、その都度、トイレに立ったり、スマホを触ったり、そのうち、またうつらうつらと短い夢を見て、寝苦しさに飛び起きて、ということを繰り返しており、眠った気がしない。最近はいつもこうで、酔っぱらって眠りに就いた直後こそ熟睡しているのだけれど、そのう…

  • 2月20日 朝

    待てば海路の日和ありという故事に倣ったような昨日の朗報。具体的になんのことかは記さぬが、そういうことがあった。そういうことは人生においてたびたび起こる。なので、教訓めいてしまうが、あきらめたらそこで終わりなのだ。大切なのはいつチャンスが訪れてもいいように身構えておくこと。準備を怠らないこと。せっせと力を蓄えておくこと。映画キャストアウェイが作られてからもう22年が経つ。何度、観たかしれないが、何度…

  • 2月19日 朝

    「170センチはないと。正直、人権ないんで。170センチない方は俺って人権ないんだって思いながら生きていってください。骨延長の手術を検討してください」という発言が炎上している、というネットニュースを見た。なんかの配信中に話の流れから出た言葉らしいが、正直、こんな発言で炎上するのかと。昔は180センチないと男性には人権がなかった。最低でも175センチはないと生きていることが恥ずかしい時代があった。いまは170セ…

  • 2月18日 朝

    西向きの窓を開けると、月が出ていた。寒そうな空だったが、月のおかげか、瑞々しく澄み切った静止画のような趣があった。月は自ら輝くことができない。太陽を浴びて、輝いてみえる。「みんな月でした」みたいな書き出しからはじまる小説がある。花村萬月氏の「皆月」だ。ずいぶん昔に読んで、その内容はほとんど忘れてしまったが、みんな月だったというこの言葉だけは印象に残った。自ら輝くことはできないが、輝いてみえるのは…

  • 2月17日 朝

    小銭を数えるに続いて、焼却炉行き赤ん坊も今しがた読み終えた。あとは、楽天で「二度はゆけぬ町の地図」を476円で見つけた。ポイントで買った。いずれ届くだろう。表題作の小銭をかぞえるもなかなかのブラックユーモアだったが、焼却炉行き赤ん坊はそれに輪をかけてエンターテイメント性の強い作品であり、類まれな筆力を備えた自虐というよりはここまでくるとこれはもうひとつのギャグとして読み手は受け入れるしかない。「何…

  • 2月16日 朝

    どうで、に続いて小銭をかぞえるが届いた。どうで、を読み終えたので早速、読みはじめる。こちらも表題作である小銭から読む。苦役列車に登場する日下部がやましなと名前を変えて出てくるところまで読んだ。ぞくぞくが止まらない。西村賢太氏の小説を読んでいると、知らない言葉が存外に多く出てくることに気づく。ぐれはまなどという言い回しも今回、初めて知った。小説世界に没頭すると、正直、何もできない。あまりに時間がも…

  • 2月15日 朝

    西村賢太ウィークは続く。アマゾンから初期の名作が届いた。タイトルは「どうで〇ぬ身の一踊り」なぜ伏字にしたかというと、伏字にしたかったからだ。タイトルの由来は藤澤清造の晩年の句「何のそのどうで〇ぬ身の一踊り」からきている。文学的技巧に富んだこの傑作は町田康氏も絶賛し、出版されたとき「周囲はざわつき、会う人会う人がみな読んだか?うん読んだ読んだと言い合っていた。私もその一人だった。以下、有料記事」と…

  • 2月14日 朝

    アマゾンプライムで世界名作劇場の最終回を観まくっているのだけれど、なかでも赤毛のアンは別格だという気がする。他の作品は最終回のまえに山場がやってきたりするが、たとえば大好きなペリーヌ物語、たとえば何度も観た不思議の島のフローネ、たとえば赤毛のアンのあと始まったトムソーヤーの冒険などがそれに該当する。ペリーヌ物語は全53話のうち、第49話「幸せの涙が流れる時」から四話も余韻がある。赤毛のアンは最終回が…

  • 2月13日 朝

    エキスポシティの本屋で買ってきた西村賢太氏の文庫本2冊を読み終えた。「芝公園六角堂跡」に引き続き「藤澤清造追影」を読了したわけだが、こちらは前半部分が藤澤清造に関してで、後半は東京者がたりと題して、後楽園球場を皮切りに鶯谷やら錦糸町やら芝公園など氏に関わりの深い、あるいは毛嫌いしている街の紹介という形。前半部分で藤澤清造に関するこんな記述がある。「晩年期には作風の転換を狙い、作中に片仮名語を多用…

  • 2月12日 朝

    明け方、寒くて目が覚めた。ホットカーペットの上に布団をかけて寝ていた。芝公園六角堂跡で凍ってしまった藤澤清造に無論、ホットカーペットのような味方はなく、1月29日の極寒の冬の朝、推定時刻午前4時ごろにこの世を去ることになる。西村賢太氏の続報も聞こえてきた。巷間、ささやかれていた予想どおり心疾患だったようだ。これが2月5日のできごと。ちょうど一週間が経ち、今週を振り返ると、ひたすらに西村文学に没頭した週…

  • 2月11日 朝

    エキスポシティの本屋で西村賢太氏の未読の文庫本を見つけた。しかも二冊。定価が680円とかそのぐらいで、アマゾンではともに1000円を超えているので、これは即買いとばかりすぐと買い物かごに放り込んだ。ここでは月刊アイアンマンを立ち読みするのが通例なのだが、なかった。しかたなくゲツボに目を通しておいた。エキスポシティは近隣のイオンに比べると、客層が若々しいのが特徴だが、昨日は年配者が多かった印象だ。暇なの…

  • 2月10日 朝

    Amazonで注文していた定番朝めし自慢が届いた。なんかおかしい。注文していた定番朝めし自慢がAmazonから届いた。これで三冊目となる。雑誌サライに掲載されている企画で、いまも連載しているのか定かではないが、サライ世代の朝食をまとめた本だ。前半がごはん派、後半がパン派に分かれて、それぞれ自慢の朝めしを紹介している。サライ世代とひとことでいっても下は70歳前後から上は100歳を過ぎたひとまで幅があるが、共通する…

  • 2月9日 朝

    映画コーヒー&シガレッツを観た。と書くと、はじめて観たように聴こえるが、10回ぐらいは観ている。煙草をやめてずいぶん経つ。もう吸いたいと思うことは100パーセントないし、ただでさえ、あわただしい日常の動作にあの作業を付け加える気にはならない。煙草を吸う人間は時間管理を見直すと、意外と早く禁煙に結び付くかもしれない。その真逆がコーヒー&シガレッツの世界観で、世の中は暇で満ち溢れているという設定からはじ…

  • 2月8日 朝

    曩時北町貫多の一日は、ではじまる苦役列車を手に取ったのは必定といってよかった。はな貫多は、とか、どうで貫多は、とか、畢竟貫多はという表現法が目新しくて、そもそもこの作家の小説を読むのはこれがはじめてのことだった。西村賢太。芥川賞受賞時の受け答えが世間をにぎわしたが、それ以前にもはや芥川賞といえば、ダメ人間の祭典みたいな雰囲気が支配的で、アカデミックな人物の創造というよりは自分より、より底辺の、自…

  • 2月7日 朝

    アマゾンで西村賢太氏の小説を検索したら高騰していた。ただ、これは以前からおそらくそうで、電子書籍が一般化して紙本は希少化しているのかもしれない。ちなみに2011年に氏の尽力で刊行された新潮文庫の根津権現裏を見ると、文庫なのに2000円もする。西村賢太氏の最大の功績は藤澤清造を世に出したことかもしれない、と強く思うのは根津権現裏に遅まきながら何年かまえに触れたからだ。大正期の作家で、42歳のとき、芝公園で凍…

  • 2月6日 朝

    昭和30年代の東京といえば、まだ力道山が生きていた時代であり、戦後日本を覆う明日をもしれない、ただ、まっすぐに駆け上がっていくだけの未来ははっきりと見えている状態、というようなイメージがある。「東京にまだ一軒しかなかったステーキハウス」と記述があるようにナイトライフは盛んなのだが、インフラがまだ十分に追いつていないころ「今日あの雑踏を来している六本木や渋谷が、まだ東京の中での僻地のような存在でしか…

  • 2月5日 朝

    立春を迎え、春らしいかといえば、まだぜんぜん寒風吹きすさぶ毎日なのだけど、気分は春という感じがする。北北西を向いて巻きずしも食べた。いわしも食べた。これで今年、一年、風邪をひかないはずだ。さて、わが人生の時の人々という本をひさしぶりに本棚から引っ張り出してきて、読み返しているのだけれど、そのなかでも、やはり三島由紀夫の扱いは別格で、章名に人物名がついているのはほかに小林秀雄氏しかいない。三島由紀…

  • 2月4日 朝

    江藤淳がなくなったとき、大江健三郎は最低のコメントをした。それに対する石原慎太郎氏の見解はこうだ。「聞いて呆れたというより、うそ寒いものを感じさせられる。他人はそれをどうとるかは知らぬが、彼らの間にどのようなわだかまりがあったにせよ、これは私にとってはもの悲しい出来事としかいいようない。政治に媚びて外国で仲間の悪口をいうくらいは男としての品性の問題ですみもするが、この言葉にはその当人にとっての何…

  • 2月3日 朝

    節分の朝。巻きずしにするか、普通のごはんにするか。朝食がコーヒーとパンと決まっている人には関係ないかもしれないが、朝食に重きを置く人間にとってメニュー選びは欠かせない。朝食は一日の活力源であると同時に最も調理時間をかける一食でもあるからだ。ちゃんとした朝ごはんをつくろうとすると、あらかたの料理を済ませ、最後に常備菜を食卓に並べ終えるとき、2時間は必要だったなという計算に落ち着く場合が多い。石原良…

  • 2月2日 朝

    シドヴィシャスの命日の日に石原慎太郎氏について語る。三島由紀夫をリアルに知る人物がまたひとりいなくなった。手元に一冊の本がある。「わが人生の時の人々」氏は文芸春秋にわが人生の時の時という連載を持っていて、それを収めたものだが、連載当時からその人脈、交流の輪、名高さを綴った随筆はさすが石原慎太郎とおもわずうなってしまうほど圧倒的ボリュームがあった。福田和也氏が「作家の値打ち」のなかで石原氏のこの連…

  • 2月1日 朝

    芸人らしい芸人さんてもうすっかり見なくなったなあと思っていたが、それはテレビの話で、劇場の周りや繁華街の雑居ビルなどにはまだまだ予備軍が巣くっているのかもしれない。昔は芸人らしい芸人さんがそこらじゅうにいた。もっと昔はもっともっといた気がする。例は悪いが、反社と同じだ。反社らしい反社のひとが昔はもっともっとうじゃうじゃいた。反社のひとってなんでこんなにアイスコーヒーとタバコが好きなんだろう。なん…

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