今村夏子「七月三十一日晴れ」
★異常な猛暑も一段落。今日は近隣の小学校の運動会だった。ただ「今」に生きている子どもたちのパワーに圧倒される。頼もしい。★さて今日は、今村夏子さんの「七月三十一日晴れ」(「新潮」2024年10月号所収)を読んだ。★先日、京都新聞文化欄、渡邊英理さんの「いま、文学の場所へ」で紹介されていたので読んでみたくなった。★紀伊水道に面する人口四千人ほどの小さな漁村町。そこにある旅館に住み込みで勤める女性が主人公。彼女はこの町を訪れ、住み込みで働き始めてからすでに30年。かつての新米スタッフも今ではベテラン従業員だ。★この30年。町は大きく変わった。アニメの聖地ということで来訪者も増えた。旅館の名前も随分とハイカラになった。新米スタッフを優しく支えたかつての先輩スタッフは旅館を離れ、今では彼女が新人の面倒を見ている。...今村夏子「七月三十一日晴れ」
2024/09/28 19:06