芥川龍之介「歯車」
★春期講座前半戦終了。春期講座はまだ受講者が少ないので負担は小さい。★朝日新聞の「文芸時評」で古川日出夫さんが芥川龍之介の「歯車」を紹介していたので読んでみた。35歳でこの世を去った芥川の遺作だという。★古典にテーマを求めた作品とは違って、私小説、心境小説といったところか。主人公は神経が過敏になり、十分に睡眠がとれず、底なし沼に落ちたようにもがけばもがくほどに苦しみが増幅される。★彼は時々目に歯車を見るという。その後頭痛を発症するというから、今でいう片頭痛か。★私も高校3年生から予備校生時代にかけて、ストレスからか片頭痛を発症した。最初は目の病気かと思い、町医者の眼科医の紹介で日赤で検査をするも原因がわからず、次いで府立医大で問診の結果、片頭痛ということになった。私の片頭痛の特徴は閃光暗点というもので、ま...芥川龍之介「歯車」
2024/03/29 18:21