山本文緒「偏屈」
★冬期講座は6日を終え、今日から3日間は開店休業。受験生が自習にやってくるだけ。★頼んでいたおせちを受け取りに行き、近所のスーパーが3日まで開かないのでちょっと買い物をして、教室に掃除機をかける。1年が無事に終わる。★ふと本棚にある山本文緒さんの「ファースト・プライオリティ」(角川文庫)が目についた。31歳の主人公が描かれた掌篇小説集だ。最初の作品「偏屈」を読んだ。★流れのままに大学に進学し、流れのままに就職が決まり、仕事にも慣れた31歳の女性。仕事や勉強は楽しいが、人と調子を合わせたり、群れるのが大の苦手。★付き合いが悪いので、最早誘いの声もかからないが、会社で生きていくには最低限のつきあいは必要になってくる。彼女にとってそれは苦痛以外の何物でもない。★彼女は社会からの隔絶を望んでいるのか。孤高を求めて...山本文緒「偏屈」
2023/12/31 15:25