同じ種で殺し合うのは人間だけではない(下)
前回からの続きである。(前回まではこちら→上、中) 日が経つと、奴隷の中には死ぬものが出てくる。数が減る。 すると奴隷を新たに補充するために、サムライアリは半年に一度くらい "奴隷狩り" の遠征を行うという。 この遠征にも周到な戦略をもって臨む。 まず斥候を出して偵察をおこない、狙うヤマアリ・コロニーの標的を定める。 標的が決まってもすぐには襲わない。行き帰りに最適なルートを開拓する。こうした準備を固めてから、はじめて総攻撃を敢行する。 こ
2024/11/29 07:25