10年間使用していなかった通帳
クロゼットから古い通帳を見つけた。 最後の記帳日付が平成20年の1月で残高が1,106円だった。 これは子供の学校の引き落とし用の為だけに使っていたものだ。 通帳の表に書かれている銀行は今はない。 合併されて別の銀行になっている。 が、合併された銀行も以前と同じ場所にそのままあり営業を続けていた。 ためしにATMに行き記帳してみると、ATMは普通に作動し何件か打刻している音が聞こえた。 よかった生きている。 学校からの振込みが一件と預金の利息が入っていて、残高がなんと6,589円になっていた。 6,589円・・・わたしの一日のパート代よりも多い金額だ。 これはほっとけない。 しかし、通帳にはどの印鑑を登録していたのかわからないし、キャシュカードもない。 暗証番号もとっくに忘れている。 なんとかこの6589円を引き出す方法はないかと思い、手元にある印鑑を数本持ち窓口に行った。 印鑑を照合してみたところ、該当するものがなかった。 それで印鑑の紛失届けを出し、新たに印鑑を登録する手続きをした。 本人である事を証明するために免許証の提示を何度も求められた。 キャシュカードも作ってもらい、新しい銀行名の入った通帳に変わった。 キャシュカードももらいすぐに引き出せるようになったのだけど、 新しい通帳にしてもらった途端に残高ゼロにするのがもったいない気がして、 そのまま銀行を出た。 10年間も止まったままの時間が、新しく動き出したような気がしたのだ。 以前に別の銀行の口座に「夢貯金」と名前をつけてお金を貯めていたことがある。 もう御役ごめんになってしまっているが、当時は必死になって貯めた。 今は、わたしは自分のパート代を管理しているだけで、 ほぼ毎月ゼロになるまで使い切ってしまう。 貯金担当は夫だからと思っていたし、貯めようという思いから随分と距離が出来てしまっていた。 考えてみるとそれはそれで淋しい。 一応パートに出て毎月収入があるのだから、1000円か・・・500円でも良いから 生活費以外に少しずつでも増えていく体験値が欲しいなあと思った。 で、早速200円入金した。 合計6,789円になった。 幼稚園生の小遣いレベルで大きな声では言えないけれど、
2019/08/31 21:42