Home Helper
惰飢えは本当の、天涯孤独となった。 だから、天はこの惰飢えに、干支藻を与えたのである。 それは丁度、惰飢えが、実の姉にLINEでこう送った次の日のことであった。 「もう二度と、わたしから話しかけることはありません。さようなら。」 この日から、惰飢えはだれひとり、相談するのも話すのも、できない人間となった。 だれも、彼女を必要とはしていなかった。 だれも、彼女を見てもいなかった。 だれも、彼女に関心を持つことすらなかった。 だれも、彼女を愛してはいなかった。 彼女は自分の震える胸の檻のなかで、小さな鳥に掛け布団を掛けて寝かし付ける日々であった。 だがその鳥は、翌朝には必ず死んでいた。 だれも彼女…
2019/02/24 23:21