『アフリカ・レポート:壊れる国、生きる人々』松本仁一 岩波新書 感想 混沌のアフリカに必要なものとは
あらすじ・概要 アフリカはなぜ貧しいままなのか。ジンバブエ、南アフリカなどのアフリカの国々を取り上げ、その政情や経済の混乱の理由を説明する。独裁や汚職が横行するアフリカでは、人々の心も荒んでいく。今のアフリカには一体何が必要なのだろうか。 汚職と独裁で社会の信用が失われていく つらい話が多い本でした。 汚職や独裁が日常になってしまったアフリカでは、「国のために何かしよう」という価値観が失われてしまっています。政府高官は国の低迷を「植民地支配のせいだ」と言いますが、過去の植民地支配の影響から脱却することは考えていません。私腹を肥やし、支配することばかり考えています。 上の人間がそんな調子なので一…
2024/12/31 10:29