いい顔の85歳になるために
大晦日は高知競馬場にいた。メインは賞金2000万円の高知県知事賞だった。そこには去年まで大活躍し、今年になって落ち目になってしまったスペルマロンという馬が出走していた。高知競馬で活躍しても通常は種牡馬になる道はない(グランシュヴァリエは奇跡だ)。行き先がないがゆえに現役を引退できない悲哀、悲壮感。ところが今日の高知県知事賞でこの馬は好走した。直線はかつて船橋にいた林謙佑が乗っているガルボマンボと叩きあっての2着。俺にはスペルマロンが持っている力を絞り出したというより、特に最後の直線は遊んで走っているように見えた。そこには悲哀も悲壮感もなかった。なんというか、そんなものなのだ。物事なんて勝手に持…
2022/12/31 23:53