エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

「受験勝者のスーパー高学歴だが仕事出来ないのは何故か」

中学受験、大学受験というのは、ある種の祭りだ。合格発表の瞬間は、まるでオリンピックの金メダルを取るような高揚感がある。しかし、その後の現実は厳しい。スーパー高学歴と呼ばれる彼らが、社会に出てから苦しむ理由は一体何だろうか。 まず考えられるのは、子供時代の過ごし方だ。幼少期から勉強一辺倒の生活を強いられると、コミュニケーション能力や問題解決能力が育ちにくい。例えば、近所の友達と喧嘩して仲直りする過程で学ぶ「人間関係の調整術」や、遊びの中で自然と身につく「創造力」などが欠如しがちだ。これらは、仕事をする上で非常に重要なスキルだ。 次に、親の育て方も影響している。過保護な親は、子供を失敗から守るため…

2024/07/31 08:03

想い出

記憶は脳に保存された経験や情報で、必要なときに取り出せるものです。例えば、試験勉強で覚えたことやパスワードが記憶に当たります。想い出は、それに感情や個人的な意味が加わり、心に強く残るもの。初めてデートに行ったときの緊張や、恥ずかしさ、匂いが思い出と言えるでしょう。 年老いて健康年齢が過ぎた最後の5年10年は新たな想い出を作ることはなかなか出来ません。ですが過去に沢山の良い想い出があれば、毎日その想い出も思い出して幸せな気分に感じられます。元気で健康な内にやりたいと思ったことはとにかくやることなんです。これって実は想い出作りなんです。 でも、やりたいことは無いし金も時間も無い人はどうしたら良いで…

2024/07/30 17:30

「わがままの力」

「わがままの力」と聞くと、多くの人がネガティブなイメージを抱くかもしれない。確かに、わがままな態度は周囲に不快感を与え、結果として損をすることが多い。しかし、わがままには二つの側面があるのだ。 一つは、自分が正しいと思うことや意味があると感じること、そして興味があることに対して積極的に行動する姿勢だ。これには情熱や信念が伴い、その結果、成果を上げることができる。だが、逆に自分が納得できないことや興味を持てないことに対しては、強い拒絶反応を示すことが多い。指示されることに抵抗を感じ、自分の判断で動きたいと思う人間は、上司から見ると「わがまま」に映る。 上司にとっては、素直に指示を受け入れない部下…

2024/07/28 08:21

『だからあれほど言ったのに』

内田樹氏の『だからあれほど言ったのに』（2024年3月28日発売）は、現代日本の社会と政治への鋭い警告を発している一冊です。 この本のタイトルをモチーフに考えてみました。 失敗したプロジェクトは「だからあれほど言ったのに」と言う事が必ずあります。そうなって、後悔しないためには、綿密な準備と計画が必要です。エンジニアとしては、以下の点に注意すべきです。 まず、リスク管理の徹底が求められます。計画段階からリスクを洗い出し、スケジュールには余裕を持たせることが重要です。また、チーム内のコミュニケーションを密にし、情報の共有を怠らないことが肝心です。これにより、情報の齟齬やミスを未然に防ぐことができま…

2024/07/26 22:00

メジャーリーグとスタートアップ

かつて私は、業界トップの会社に勤めていた。そこはまさにメジャーリーグ。限られたトッププレイヤーたちがしのぎを削り、毎日が真剣勝負の連続だった。高揚感と緊張感が入り混じる日々。あれはあれで悪くなかった。 しかし今、私はスタートアップで働いている。規模や資源では到底及ばないが、その分、新しい挑戦に満ちている。何もかもが手探りだが、その分だけ未知の可能性が広がっている。 メジャーリーグに対比して呼ぶなら、リトルリーグ。プロ野球選手になれるかもしれないと夢見る子供たちがほとんど報われない努力をする世界。 人生、最後に幸せに感じるかは想い出を持っているかなんだ。 想い出になればなんでもいいんだよ。成功し…

2024/07/25 21:29

Z世代

世代間の違いは、その時代の背景に大きく影響されるものです。ここで、Z世代と年寄り世代の特徴を比較してみると、興味深い差異が浮かび上がります。 まず、テクノロジーの使い方。 Z世代はスマホと共に育ち、デジタル機器を駆使して日常を楽しんでいます。それに対して、年寄り世代はテクノロジーに適応するのに時間がかかることが多く、便利さを感じつつも操作に苦労する場面が多いです。 次に、仕事に対する価値観。 Z世代は柔軟な働き方やワークライフバランスを重視し、意義のある仕事を求める傾向が強いです。一方、年寄り世代は一つの会社で長期間勤めることが当たり前で、安定した収入と定年後の生活を重視しています。 消費行動…

2024/07/24 06:50

引用で滑る

先日、会議で「幼稚園児でもできる仕事」と発言してしまった。実は、これはロバート・フルガムの有名な本『All I Really Need to Know I Learned in Kindergarten』の引用だったが、相手はそれに気づかなかった。相手の知識と想像力に期待しての発言だったが、うまく伝わらず、ちょっと滑ってしまった。 この本は、幼稚園で学んだ教訓が人生のあらゆる局面で役立つと説いている。例えば、「何でもシェアすること」。幼稚園の砂場でスコップやバケツを共有した経験は、協力と共有の大切さを教えてくれた。ビジネスでも、リソースをシェアすることで新しいアイデアが生まれ、効率が上がること…

2024/07/23 06:50

「オフィスとオフィス」

ある職場において、価値観の違いが引き起こす分断は昔からの問題だった。売上を最優先し、毎月の数字に固執する営業部と、長期的なビジョンに基づいた研究開発を重視する技術部。その溝は深く、互いに無視し合うことで表面上の平和を保っていた。しかし、その平和は一触即発の緊張感で包まれていた。 中間に位置する社員たちは、どちらのグループにも属せず、沈黙を貫くことでなんとか日々を乗り切っていた。この職場の空気の悪さは、まるでSF小説「都市と都市」のように、同じ場所にいながらも異なる世界が共存しているようだった。 ところが、最近のITツールの普及がこの分断をさらに顕著にした。TEAMSやSlackといったコミュニ…

2024/07/22 06:50

ブルースクリーン

数週間前、私の会社で使っているWindows PCに突如ブルースクリーンがでて再起動を繰り返し死亡した。これが週末に世界的に起きたブルースクリーンと同じだったかは知らない。そもそもなぜブルースクリーンなのか、赤や黒で無いのか調べて見たので紹介しておきます。 パソコンが調子悪くなると、突如現れるブルースクリーン。画面いっぱいに広がる鮮やかな青色とともに、ユーザーの心には不安と焦りが訪れる。再起動や、場合によってはシステムの再インストールが必要になり、ローカルにしか保存していないデータは消失の危機にさらされる。Windowsを使う多くのインフラでは、このブルースクリーンが甚大な影響を及ぼすことも珍…

2024/07/21 10:53

ミスコミュニケーションが原因で無い

トラブルが起きた原因を追求をすると、多くはコミュニケーション不足と結論付けられてしまいます。果たして本当でしょうか。 ミスコミュニケーションが原因だと感じられたのは、経験、知識、センスの差があったからです。仕事でコミュニケーションがうまく取れない理由は、個々の背景や視点の違いによるものです。レベルが同等であればそもそも必要最低限のコミュニケーションで事は上手く進みます。 例えば、新入社員とベテラン社員の間では、同じ仕事の話をしていても、経験と知識の差が大きく影響します。新入社員は基本的な概念を理解する段階にある一方、ベテラン社員は過去の事例に基づいた考え方を持っています。これにより、同じ話題に…

2024/07/20 06:45

仕事のセンスとスピード感を養うために：困った人々との向き合い方

職場には困った人々が多種多様に存在します。まず、優先順位がわからない人たち。上司から言われた事で緊急度なくとも、それまでの仕事を投げ出してそちらを優先し、結局どれも中途半端に終わってしまう。結果、「何してたんだ？」と周りから怒られることが日常茶飯事です。 次に、自分で考えない上位下達型の人たち。指示がなければ動かない彼らは、上司の言葉を絶対視し、自発的な行動ができません。会議資料の作成を頼まれても、指示された範囲内だけを完璧にこなそうとし、重要な追加情報や修正の提案を一切しない。これでは、創造的なアイデアも生まれません。 そして、言われたことしかできないのに、その言われたことさえ半分しかできな…

2024/07/19 06:45

無茶振りな人事移動要請への対策

組織の中で「望まないしどう見てもおかしな人事移動」というものがある。まるで突然「君、明日からサーカスのピエロね」と言われるようなものだ。そんな経験、ないですか？ピエロなんて夢にも思わなかったし、笑顔を振りまくスキルもない。それでも、現実に直面するときが来る。 「人が足りないんだよ」と上司が言う。確かに人手不足なのはわかる。でも、そのアサイメントが無謀だとどう伝えればいいのか？元の仕事を続けながら新しい仕事もやれなんて無理難題。「他に〇〇さんや〇〇さんもいますよ、彼らで十分こなせるでしょう？」と提案しても、「彼らはマインドがダメだ」とか「任せられない」とか返ってくる。そこで、問い返したくなる。「…

2024/07/18 06:50

「質問が無い人、苦手な人」へのアドバイス

「質問ありますか？」と聞かれても、しばしば沈黙が続くのはなぜでしょうか？その理由を探る前に、質問とツッコミの違いを見てみましょう。 質問は情報を求める行為です。「このプロジェクトの予算は？」とか「ここはどうしてこんな形なんですか？」といった具合に、知りたいことを尋ねること。一方、ツッコミは相手の発言に対するリアクションで、「予算がないって、どうするんですか？」とか「その形はメンテナンスしずらのでは？」といった皮肉を交えた反応です。 質問が思いつかない理由は、質問することが「無知」を晒す行為だと思われがちだからです。日本の文化では、「恥をかく」ことを避ける傾向が強い。また、質問のタイミングも問題…

2024/07/17 06:50

「自分の間違いを認めようとしない人」への対応

世の中には、自分の間違いを認めようとしない人が意外と多い。彼らは、間違いやおかしな点を指摘されても、決してそれを認めることがない。まあ、気持ちはわからなくもない。時間をかけて考えた自論に対する愛着や、自己防衛の心理が働くのだろう。間違いを指摘されると、自己を守るために頑なに自論を展開し続ける。しかし、時にはそもそも適当な情報を持ち出して、その場を凌ごうとすることさえある。 こうした人々は、批判されることに慣れていないのか、あるいは気が弱いのかもしれない。生理的に自分の間違いを認めることができず、無意識に自己防衛モードに入ってしまうのだ。間違いを認めたくない一心で、他人のせいにしようとする。この…

2024/07/16 06:50

「リスポンシビリティ」と「オーナーシップ」の違い

仕事における「リスポンシビリティ」と「オーナーシップ」の違いは、一見すると同じように聞こえるかもしれません。しかし、両者には微妙なニュアンスの違いがあり、これを理解することは、職場での成功やチームの効率を大きく左右します。 リスポンシビリティ、つまり責任とは、ある特定のタスクや役割を遂行する義務を指します。会社や上司から与えられたミッションを期限内にこなすことが求められ、その結果に対して説明責任を果たすことが含まれます。リスポンシビリティは、他者から割り当てられるものであり、ある種の「義務感」が伴うものです。 一方で、オーナーシップとは、単なる責任を超えて、自分自身がそのタスクやプロジェクトの…

2024/07/15 10:52

三種類のタイプ

会社の人間を三種類に分けて考えます。 一つ目は、有能なのに面倒を避けてやらないタイプ。彼らは「沈黙は金」と黙り込む。二つ目は、大多数を占める、与えられた仕事を文句を言いながらもこなすタイプ。彼らは「仕事だから仕方ない」と自分に言い聞かせる。そして三つ目は、自分の能力を超えても何でも引き受けるが、結局手に負えず他人に押し付ける迷惑タイプ。善意は認めるが、周りに迷惑をかけることが多い。 三つ目のタイプが特に厄介だ。最初は頼もしく見えるが、最後には他人に仕事を押し付ける。その結果、二つ目のタイプの人々がそのしわ寄せを受ける。 上記の三つに属さないスーパーな人もいる。 自ら有意義な提案をし自分で始め、…

2024/07/13 10:24

「公開処刑の闇」

オフィスという名の現代のコロシアムでは、さまざまな形の「公開処刑」が行われています。ここでは、ミーティングルーム、オープンスペース、そしてメールで展開されます。 まずはミーティングルームでの公開処刑。上司が部下のミスを指摘する場面が会議中に突然展開され、「この報告書、どうなっているんだ？」と冷ややかな視線を浴びせられます。 次にオープンスペースでの公開処刑。デスクが並ぶオフィスで、「○○さん、この報告書は使い物になりませんね！」と公然と叱責されるのです。 そして、メールでの公開処刑。全員に送ったメールに誤字が含まれていた場合、上司や同僚が全員に返信で指摘します。「○○さん、XXXになっています…

2024/07/12 09:04

年配者が職場に増えてきた時に気をつけてほしい事

最近の職場では、65歳を過ぎても働き続ける年配者が増えています。特に専門分野でデスクワークや在宅ワークが可能な場合、体力的には問題ありません。 しかし、若い世代に知っておいてほしいことがあります。それは、年を取ると短期記憶が劣化することです。 「前に連絡した」や「メールを送っただけ」では、すぐに忘れられてしまうことがあります。ややこしい長いメールは尚更認知出来ていません。昔のことは覚えているのに、最近の些細なことが思い出せなくなるのです。 しかし、忘れさえしなければ、年配者は得意分野であればその豊富な経験で的確に仕事をこなします。 大事なことは繰り返し伝えたり、メモを共有するなどの配慮が必要で…

2024/07/11 12:05

「バランスとタイミング」

仕事での人生振り返ると、バランスとタイミングが命だなあと今更感じる。満員電車でドアが閉まる寸前に滑り込む、上司の機嫌を見計らって報告する、商談のタイミングを見極める。これらは運と努力の結晶であり、次のチャンスがいつ来るか分からない。仕事と家庭、休息と緊張、そのバランスを保ちながら、チャンスを捉えることが求められる。 しかし、バランスとタイミングだけを見ていると、大切なものを見落としてしまう。結局、心の温かさや思いやりを忘れてしまう人間にはなりたくない。人としてのバランスも忘れずにいたいものだ。 ただ現実はもう少し複雑でいい加減で、 バランスとタイミングだけではまだ足りなくて、それに嘘やハッタリ…

2024/07/10 09:14

「頼りがないのは良い知らせ」では無い

「頼りがないのは良い知らせでなく、手がつけられてない証拠」という事を私はよく言っています。特に仕事の場面で、この言葉の意味がピンと来る人も多いでしょう。私自身も、その「頼りがない」状況に何度も直面し、その度に一抹の不安が胸をよぎったものです。 例えば、あるプロジェクトの一部を外部の業者に委託したとしましょう。最初の頃は、相手が黙々と仕事を進めてくれているものと思い込み、安心していました。しかし、日が経つにつれ、何の連絡もないことに次第に不安が募ってきます。「本当に順調に進んでいるのか？」という疑念が頭をもたげてくるのです。 こうした状況で私が学んだのは、頼りがないというのは決して良い兆候ではな…

2024/07/08 06:45

小田嶋隆さんの2013年のツイート、「暑い日に注意しなければならないのは、汗をかいてるだけなのに達成感を抱いてしまうことだな。」

小田嶋隆さんの2013年のツイート、「暑い日に注意しなければならないのは、汗をかいてるだけなのに達成感を抱いてしまうことだな。」 一見シンプルですが、深い意味を含んでいます。まず、仕事をして汗をかくことは自然なことです。頑張って働いた結果、汗をかき、その汗が努力の証と感じるものです。しかし、夏は何もしなくても汗が出ます。そのため、実際には何もしていないのに、ただ暑さで汗をかくだけで「達成感」を感じてしまうことがあります。これは、実際の努力と錯覚を引き起こす面白い心理現象です。 この錯覚は職場でもよく見られます。たとえば、会議に出席しているだけで「やってる感」を感じたり、ただ通勤しているだけで一…

2024/07/06 08:12

仕事で感情は出すべきか抑えるべきか

感情とは一体何なのでしょうか？それは、生き延びるために必要な生物学的な反応です。脳は外部からの刺激を受け取り、それに対する適切な反応を準備します。この過程で、扁桃体が重要な役割を果たします。例えば、危険を感じたときに恐怖を引き起こし、逃げる準備を整えるのです。 しかし、感情は単なる生存のための反応ではなく、私たちの人生を豊かにし、深みを与える要素でもあります。喜び、悲しみ、怒り、愛情—これらの感情があるからこそ、私たちは人生の一瞬一瞬を強く感じることができるのです。 感情のコントロールが特に重要になるのが、職場や仕事の場面です。全く感情を見せない人は何を考えているのか分からず、不気味に感じたり…

2024/07/05 06:30

「失敗したらその時は謝ればいい」

何か新しいことをしようとする時、心の中で無意識に「上司の顔色をうかがう」ような瞬間は誰にでもあります。特に日本の企業文化では、前例がないことをやるのは何かと怖いものです。ある意味、それは長年の集団主義の産物でもあるのでしょう。 しかし、考えてみてください。会社のルールブックに明記されているわけでもなく、法律にも触れないようなことをやろうとしている場合、何をそんなに心配するのでしょうか？「会社の顔色」なんてものは、ただの幻影に過ぎません。実際のところ、上司が何を考えているかなんて、当の上司自身だってよく分かっていないかもしれません。 だからこそ、こう考えてみてはどうでしょうか。「失敗したらその時…

2024/07/04 06:45

「カンニングのススメ」

人類の歴史において、カンニングとは単に試験中のズルではなく、進歩の原動力としての側面もある。いや、カンニングと呼ぶのは少々語弊があるかもしれない。ここで言うのは、過去の知恵や方法をしっかりと学び、それを踏まえて新しいことに挑戦するということだ。 まず、なぜ歴史を学ぶのかという問いに立ち返ろう。新しいことを始める前に、まず過去を調べるのは当然のことである。歴史には、人々がどのように問題を解決してきたのか、何が成功し、何が失敗したのかが刻まれている。それを無視して、あたかも全てをゼロから始めようとするのは、無謀であり、無駄である。いわば、カンニングペーパーを使わずに試験に挑むようなものだ。 例えば…

2024/07/03 06:30

認知症になった親を見て思う事

認知症という厄介な病気。私たちの身体が健康であればあるほど、これがまるで最後の障害物競走のように立ちはだかります。私の両親も認知症になり、頭の中の霧が日常を覆ってしまいました。そのうえ、歩くことさえままならなくなりました。身体が健康であっても、私は遺伝の可能性を考えると不安は募るばかりです。 認知症になると、本人もさることながら、周囲の人間、特に家族が厄介な目に遭います。とりわけ、最も世話をしている身内を泥棒呼ばわりするのは、最初のうちはショックですが、慣れてくると苦笑いするしかありません。こうしたことが起きる前提で準備を考えるのは、決して過剰反応ではありません。むしろ、必要な現実対策です。 …

2024/07/02 06:30

「満員電車の悲哀と四つの理由」

通勤電車の混雑というのは、現代日本の労働者が毎朝直面する避けられない試練の一つです。コロナが終息し、リモートワークやリモート授業が減った結果、私たちの生活は再び「元に戻った」と言えます。しかし、以前とは少し違う、新しい問題が浮上しているのです。 まず、コロナ禍の間に私たちは在宅勤務に慣れました。家から一歩も出ずに仕事ができる快適さを知ってしまった以上、朝の満員電車に再び詰め込まれるのは一種の拷問に感じられるでしょう。しかし、会社や学校はそれを理解してくれず、「出社せよ」「登校せよ」と命じるのです。これが理由1。つまり、リモートワークやリモート授業の減少によるものです。 次に、カバンやリュックが…

2024/07/01 06:30