「引きこもり」からベルギーの紙幣になった画家アンソール。
20世紀美術のパイオニアとして高く評価され、表現主義やシュルレアリスムの画家たちに影響を与えたベルギーを代表する画家ジェームズ・アンソール。長い生涯を独身で通したアンソールは、王立美術アカデミーを中退した20歳の頃からオーステンデの両親の家の屋根裏部屋にひきこもり孤独な絵画制作を10年以上に渡ってひたすら続けていた。彼の描く絵画は、仮面や悪魔や骸骨がケバケバしい色彩で描かれ(⬆上左)、自分自身を「神の子イエス」として描いている。アンソールが、仮面や骸骨を好んで描き、自らをキリストとして表現しているのは「引きこもり」に良く見られる「統合失調症」で病的な誇大妄想の典型な症例だ」という精神科医の指摘…
2023/04/30 21:05