「泣く子も黙った」ホーンのような唄声、サラ・ヴォーン。
ジャズ・ボーカルの歴史上ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルドと並ぶ、女性ジャズ・ヴォーカリストビッグ3の一人サラ・ヴォーン⬆。ソプラノからコントラルトまで幅広いレンジに、美しいヴィブラートの掛かったオペラ歌手にも匹敵する幅広い声域と、豊かな声量の歌声は、「管楽器」のような歌声と評された。彼女が24歳で参加したトランペットの名手ビリー・エクスタインのバンドには、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピーなど管楽器の名手が居並び、その演奏を聞きながら「ホーンのように唄おう」とサラは思いついたという。マイルス・デイヴィスも自叙伝の中で、サラ・ヴォーンについて「ホーンのような声で歌う偉大な歌手だ…
2022/10/31 20:45