お遍路逆打ち88番から80番(2日目)
氷雨空懺悔の旅人お遍路の冬の朝、曇天の明石海峡越しに、明石の町並みが朝日に輝いている、海峡を渡る風の、なんと清々しいことよ、しかし、寒すぎ、朝食を済ませ、淡路島を縦断、うず潮の鳴門海峡を越え四国徳島県へ、お遍路の旅は3年前、一番から順に八十八か所、順打ちですべての札所を回り終えている、結願のあとは和歌山に渡り、高野山の太子廟へも詣でている、一説によると、逆打ちで回ると3倍の徳を得られるとか、さらにうるう年に回ると2倍の功徳を得られるとか、ようするに、うるう年に逆打ちすれば、6倍の功徳を得られる、こんな機会は逃せないだろうと、一念発起、うるう年所以の日、まさに2月29日、八十八番札所の大窪寺にやってきた、3年前に順打ちの打ち止めとして、道中の難儀を思い出しながら、感慨深く山門をくぐった、あの時の感情が昨日の...お遍路逆打ち88番から80番(2日目)
2024/02/29 23:59