「道」について
昔は道は大切にしたらしい。よく時代劇で、街道を掃除したり水をまいたりしているのを見かけるが、あれが道を大切にしていた頃の名残かもしれない。現代では道は移動のための便利な施設に過ぎなくて、道を大切にする気持ちなんてあまりないし、使いっぱなしで整備は国や地方自治体に任せっぱなしである。しつけの悪い人たちは道を汚したりゴミを捨てたりすることに何のためらいもない。こんなところから公徳心や倫理や伝統が廃れてゆくのだろう。昔(江戸時代)は道、特に街道と言われるものは一般の人達は走ってはいけなかった。走れるのは飛脚か火消しか早馬であったという。一般の町民はひたすら静かに歩いていたのである。また、大八車という二輪の運搬具も道が滅茶苦茶になるという理由で街道は通れなかった。下駄を履いて歩くのも不届き者で、草鞋を履いて、荷物...「道」について
2024/07/31 13:06