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ポケットの中で映画を温めて
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今までに観た映画などを振り返ったり、最近の映画の感想や、本その他も綴っていきます。
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ツカヤスさんの新着記事

1件〜30件

  • 『スリー・ビルボード』を観て

    今回、『ノマドランド』(クロエ・ジャオ監督、2020年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドが、前回にも同賞を受賞している『スリー・ビルボード』(マーティン・マクドナー監督、2017年)を前々から観たいと思っていて、この機会に観てみた。ミズーリ州の田舎町エビング。7か月前に何者かに娘を殺されたミルドレッドは、一向に進展しない捜査に腹を立て、大通りに面した3枚の広告看板に、警察署長のウィロビーを批判するメッセージを掲げる。人情味あふれるウィロビーを敬愛する町の人々はミルドレッドを敵視するようになり、捜査を進展させようとしたはずが、孤立無援になっていく・・・(MOVIEWALKERPRESS)ティーンエイジャーの娘アンジェラがレイプされた上に焼殺された母親のミルドレッド。犯人の手掛かりを掴め...『スリー・ビルボード』を観て

  • 『ミナリ』を観て

    『ミナリ』(リー・アイザック・チョン監督、2020年)を観てきた。1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカのアーカンソー州の高原に家族と共に引っ越してきた。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも少年心の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟のデビッドは新しい土地に希望を見つけていく。まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に思いもしない事態が立ち上がる・・・(公式サイトより)ジェイコブは、森の空き地にあるトレーラーハウスを拠点として、その空き地を韓国野菜の畑にしようと夢見る。片や、妻のモニカは、幼い息子のデビッドが心臓を患っていることもあっ...『ミナリ』を観て

  • 『ノマドランド』を観て

    『ノマドランド』(クロエ・ジャオ監督、2020年)を観てきた。リーマンショックのあおりを受けて、長年住み慣れたネバダ州の住処を失った60代のファーン。彼女はキャンピングカーにすべての思い出を詰め込んで、車上生活者=現代のノマド(遊牧民)として過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを決意する。行く先々で出会うノマドたちと心の交流を深め、一日一日を懸命に乗り越えながら、誇りを持って生きる彼女の自由な旅は続いていく。(MOVIEWALKERPRESSより)工場閉鎖の後、もう誰もいなくなったその地からファーンはキャンピングカーでの生活を選び、去る。その胸のうちには、亡くした夫への想いの傷も秘めている。といっても、ギリギリのやりくりのため、行く先々で仕事を探さなければならない。それはアマゾンでの仕分けだったり、国立公園のキャ...『ノマドランド』を観て

  • グラウベル・ローシャ・3~『バラベント』

    『バラベント』(グラウベル・ローシャ監督、1962年)を観た。ブラジルのバイーヤ沿岸で暮らす黒人漁師たち。その祖先はアフリカから奴隷として連れて来られ、子孫たちは今も黒人密教を崇拝、悲劇的かつ運命論的な神秘主義に囚われ、神の国を待つ人々特有の従順さで貧困、文盲、搾取などを受け入れている。イエマンジャーは海の女神でイレースの母、漁師たちを守り、時には罰を下す海の支配者。“バラベント”とは大地と海が一変し、愛や生活や社会が変貌する激しい瞬間のこと。と、タイトルの後に字幕が出る。村の男は都会に出ても仕事はなく、できることは魚を捕ることだけである。その地引き網漁は網元の親方に支配されていて、村人は食べていけるのがやっとの状態である。警察に追われ破壊活動分子と思われているフィルミノが都会から村にやって来る。以前、村人から...グラウベル・ローシャ・3~『バラベント』

  • グラウベル・ローシャ・2~『アントニオ・ダス・モルテス』

    昔観たことのある『アントニオ・ダス・モルテス』(グラウベル・ローシャ監督、1969年)を観た。ブラジル東北部、アラゴアス州の荒涼とした村。カンガセイロのコイラナ大尉や若い聖女と共に大勢の信者たちは激しく踊り歩く。カンガセイロを憂慮する警察署長のマトスは殺し屋“アントニオ・ダス・モルテス”を呼び寄せる。町の地主(コロネル)は盲目でありながら、権力を振るって影響力を与えている。そのコロネルは、コイラナ大尉が虐げられた民衆を解放しようとしていることに対し、ダス・モルテスに助けを求めなかった。だがダス・モルテスは、マトスの要請によりコイラナ大尉と決闘し、相手に深手を負わせる。荒野で聖女と対峙したダス・モルテスは、聖女から、荒野の民だった祖父母、両親、兄弟を己から殺されたと聞く。それを聞いたダス・モルテスは、許してほしい...グラウベル・ローシャ・2~『アントニオ・ダス・モルテス』

  • グラウベル・ローシャ・1~『黒い神と白い悪魔』

    『黒い神と白い悪魔』(グラウベル・ローシャ監督、1964年)を再度観た。民衆が虐げられていた大地主制度下のブラジル。貧しい牛飼いのマヌエルは、妻のローザと老母の三人で細々と暮らしている。ある日、彼が地主の所へ牛運びの金をもらいに行った折、ひどい仕打ちを受けて地主を殺してしまう。追手により老母を殺されたマヌエルはローザを連れて山へ逃れ、山中で大勢の信者を従える聖セバスチャンの教えに共感する。やがてセバスチャンは、信者と共に地主や政府軍と戦うようになる。それに対し地主たちは殺し屋のアントニオ・ダス・モルテスを雇い討伐に向かわせる。そんなある日、折から現れたダス・モルテスは信者たちを皆殺しにし、片や、赤ん坊を信仰の犠牲にされたローザは聖セバスチャンを刺し殺す。ダス・モルテスから見逃されたマヌエルとローザは、コリスコ大...グラウベル・ローシャ・1~『黒い神と白い悪魔』

  • 『突撃』を観て

    『突撃』(スタンリー・キューブリック監督、1957年)を観た。1916年、独仏戦争。戦線は膠着状態となり、前線では強固な要塞と塹壕が造られていた。その頃、パリから師団司令部に来たブルラード大将は、ミロウ将軍に「前線を完全突破するため、明後日までに“アリ塚”を奪え」と司令部が決定したと伝える。ミロウ将軍から命令を伝達された歩兵連隊長のダックス大佐は、「無謀な攻撃は兵士を犠牲にするだけ」と抗弁するが、作戦は実行に移される。しかし、ドイツ軍の応戦が激しくて隊は前進できなくなる。それを知ったミロウ将軍は我慢ならず、味方陣地に砲撃を加えるよう命令する。だが砲兵指揮官は署名文書がなければと抵抗し、結果、隊は敗退し元の壕に退却する羽目になる。ミロウ将軍は作戦が失敗したことに怒り、翌日、軍法会議を召集することに決定した・・・3...『突撃』を観て

  • 『燃ゆる女の肖像』を観て

    昨年暮れの『燃ゆる女の肖像』(セリーヌ・シアマ監督、2019年)の評価が高いとあって、県下で現在も上映している所があったので高速道路を使って行ってきた。画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を頼まれる。だが、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。身分を隠して近づき、孤島の屋敷で密かに肖像画を完成させたマリアンヌは、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。描き直すと決めたマリアンヌに、意外にもモデルになると申し出るエロイーズ。キャンパスをはさんで見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううちに、恋に落ちる二人。約束の5日後、肖像画はあと一筆で完成となるが、それは別れを意味していた・・・(公式サイトより)舞台は、18世紀のフランス・ブルターニュの孤...『燃ゆる女の肖像』を観て

  • 『スパイの妻』を観て

    今ごろになってだが、『スパイの妻<劇場版>』(黒沢清監督、2020年)を上映中の所があったので観てきた。太平洋戦争開戦を控えた1940年の神戸。福原聡子は、貿易会社を営む夫・優作と何不自由なく幸せに暮らしていた。国家総動員法下、貿易商という職業柄当局に目をつけられながらも、洋風の生活洋式で通し舶来品を楽しみ、趣味の9.5mmフィルム撮影に興じたりと時勢に頓着しない優作を、聡子の幼馴染である陸軍憲兵の泰治は快く思わなかった。ある時、優作は甥の文雄を伴って満州に出かけ予定よりも遅く帰国した優作の様子を、聡子はいぶかしみ疑いを抱き始める。実は、優作は満洲で知った国家機密についての秘めた計画を持っていた。憲兵の泰治が二人を追い詰めていく中、文雄の拘留をきっかけにすべてを知った聡子は“スパイの妻”と罵られる覚悟で、愛する...『スパイの妻』を観て

  • 『日曜はダメよ』を観て

    『日曜はダメよ』(ジュールス・ダッシン監督、1960年)を観た。ギリシャの港町に、アメリカ人のホーマーがやって来た。“ギリシャ栄枯盛衰の研究”が目的だったが、上陸してまず酒場に入ったホーマーは、言葉が通じないために町の男たちと大ゲンカ。そこへ割って入ったのが金髪でグラマーなイリアだった。陽気な彼女は英語のほか、仏、露、伊語と外国語がペラペラ。しかも習ったところは「ベットの中」とアッケラカンと答えるイリアにホーマーはびっくり仰天。「ならば僕がお堅い娘に変身させる!」と、一大決心を固めるが・・・(DVDパッケージより)ホーマーはよその国に来て、やめとけばいいのに売春婦のイリアに、教養のある女性に変わってほしいと奮闘する。ホーマーの熱意にほだされたイリアも、今までの生活を閉じ込めようと努力するが、そんなに事はうまく運...『日曜はダメよ』を観て

  • 『冬の小鳥』を観て

    『冬の小鳥』(ウニー・ルコント監督、2009年)を観た。1975年のソウル。新調してもらったよそ行きの洋服を着て、9歳のジニは大好きな父に連れられ郊外にやってくる。高い鉄格子の門の中では、庭で幼い子供たちが遊んでいる。ジニは父親と離され子供たちがいる部屋に通されるが、状況が分からず思わず外に飛び出してしまう。目に入ってきたのは、門のむこうに去る父の背中。そこは、孤児が集まるカトリックの児童養護施設だった。自分は孤児ではないと主張するジニは、父に連絡を取るよう院長に頼む。出された食事にも手をつけず、反発を繰り返すジニ。ついには脱走を試みるが、門の外へ足を踏み出しても途方にくれてしまうのだった。翌日、教会へ行くために子供たちは着替えていた。頑なに周囲に馴染もうとしない反抗的なジニを疎みながらも、気にかける年上のスッ...『冬の小鳥』を観て

  • 『レディバード・レディバード』を再度観て

    一連の傑作揃いのケン・ローチ作品の中でも、特に強烈な印象を受けた『レディバード・レディバード』(1994年)を再度観てみた。生活のためバーで歌っているマギーの店にスペイン系のジョージが訪れ、彼はマギーの魅力に惹かれる。ジョージは弱者の権利を守ろうとし、そのために母国パラグアイから亡命した。そんなジョージにマギーは次第に心を開き、愛する子供たちと離ればなれになったいきさつを話し始める。マギーは、父親がそれぞれ違う四人の子供と貧しいながらも幸せに暮らしていた。だが、次の新しい夫サイモンによる暴力に耐えかねて友人の家近くに隠れ住んだが、たまたま留守の時に火事が起き、長男のショーンが重傷を追ってしまった。これがきっかけとなりマギーは養育能力なしと判決を受けて、今は子供たちと引き離されて住んでいる。マギーは、ジョージの親...『レディバード・レディバード』を再度観て

  • 『レイニング・ストーンズ』を再度観て

    随分と前に観た『レイニング・ストーンズ』(ケン・ローチ監督、1993年)を再度みてみた。失業中のボブは、娘のコリーンの聖餐式のために白いドレスを買ってやりたいと願っている。彼は仲間のトミーと羊泥棒をしたり、金になることなら何でもやるがうまくいかない。下水道掃除に行った先の教会のバリー神父から、生活さえままならないのに娘の聖餐式にそこまで見栄を張る必要はないと諭されるが、ボブは耳を貸さない。ある日ボブは、妻のアンとコリーンを連れて洋品店を訪れたが、ドレスの値段を聞いて驚く・・・(MOVIEWALKERPRESSより修正し一部抜粋)場所は、イングランド北西部のマンチェスター。ボブは、7歳の娘コリーンが初聖体拝領を受ける時のドレスを新調するために、失業中で生活もにっちもさっちもいかないのに、金を工面しようと悪戦苦闘す...『レイニング・ストーンズ』を再度観て

  • 『なんでもないや』~「君の名は。」から

    最近フッと、『君の名は。』(新海誠監督、2016年)のエンディング曲のメロディが出てきて頭から離れなかったりする。なので、その『なんでもないや』をついYouTubeでよく聴いたりもする。元のRADWIMPSは当然としても、上白石萌音の歌にも感動していいなと思う。ただそれよりも心に沁みるのは、なぜかこちらだったりする。なんでもないや/RADWIMPS【君の名は。】(cover)『なんでもないや』~「君の名は。」から

  • 『リフ・ラフ』を再度観て

    レンタルビデオ店がビデオテープの頃、ケン・ローチ作品が観たくて探したりしていた。その中のひとつの『リフ・ラフ』(ケン・ローチ監督、1991年)を今回、また観てみた。刑務所から出所したばかりのグラスゴー出身の青年スティーヴはロンドンに出て、古い病院を豪華アパートに改築する工事現場の職を見つけた。そこは全国から職を求めてやって来た労働者たちの掃き溜めだった。スティーヴは、親分風を吹かす現場監督のミックの下でそつなく仕事をこなすシェム、ラリー、モーの三人と打ち解けて仲間となる。仕事の賃金は安く、労働条件は劣悪だった。ある日、スティーヴは工事現場にバッグが落ちているのを見つけ、持ち主のスーザンに届ける。最初はスティーヴを警戒した彼女も次第に打ち解けていく。場末のパブで歌う彼女は、歌手になるのが夢だった。スティーヴはラリ...『リフ・ラフ』を再度観て

  • 『女ともだち』を再度観て

    『女ともだち』(ミケランジェロ・アントニオーニ監督、1956年)を再度観た。場所はイタリアのトリノ。クレリアは洋装店の支配人として着任するため、ローマからやって来る。宿泊するホテルに着くと、隣りの部屋で若い女が自殺未遂を起こす事件に遭遇する。警察の聴取を受けたクレリアのところに自殺未遂者ロゼッタの友達モミーナが訪れて、ロゼッタの行為の原因を知るための協力をクレリアに頼む。これが切っ掛けとなって、クレリアはモミーナの女友達ネネ、マリエッラとも知り合う・・・正直言って、しんどい作品である。5人の会話体の物語に、その相手となる男たちも絡んでくる。その物語の先は、どこへどのように落ち着くかは後半になるまでわからず、観ていても常に不安定さがつきまとう。それがアントニオーニの狙いと言ってしまえばそれまでだが観ている方は落ち...『女ともだち』を再度観て

  • 『原節子の真実』を読んで

    『原節子の真実』(石井妙子著、新潮社:2016年刊)を読んだ。14歳で女優になった。戦前、戦後の激動の時代に112本の作品に出演、日本映画界に君臨する。しかし42歳で静かに銀幕を去り、半世紀にわたり沈黙を貫いた。数々の神話に彩られた原節子とは何者だったのか。たったひとつの恋、空白の一年、小津との関係、そして引退の真相――。(新潮文庫の裏表紙より)作者である石井妙子は、本名・会田昌江が原節子として映画界に関わっていく事柄に、その出生以前の親のことまで遡って追っていく。その内容は、膨大な資料を読み漁り、他の者では真似ができない原節子に寄り添った緻密な内容となっている。原節子は1920年に2男5女の末っ子として横浜で生まれる。父親は生糸問屋を営み裕福だったが、世界恐慌以降生活は困窮していく。家計を助けたいという思いか...『原節子の真実』を読んで

  • 『さすらい』を再度観て

    『さすらい』(ミケランジェロ・アントニオーニ監督、1957年)の内容の記憶があやふやなので、この際もう一度観てみた。場所は北イタリア、ポー河沿いのフェッラーラ地方で、そこの寒村ゴリアーノ。製糖工場に勤めるアルドは、イルマと同棲して七年になり、二人の間には娘のロジーナがいる。ある日、役場に行ったイルマは、別居している夫がシドニーで亡くなったと知らされる。アルドはこれを機に結婚しようとするが、イルマは拒否する。そしてイルマはアルドに、もう一緒には暮らせないと言う。理由は、好きな若い男がいるからと言う。アルドは動転し、こんなに愛しているのにどうしてなのか、と問い詰める。イルマは、アルドを愛しているがもうダメなのだ、と意志が固い。逆上したアルドは村人が大勢いる路上で、イルマの顔を何度も平手打ちする。そしてその後アルドは...『さすらい』を再度観て

  • 『情事』を再度観て

    なぜかミケランジェロ・アントニオーニ監督の作品が気になり、随分と前に観た『情事』(1960年)のDVDをネットで取り寄せた。ローマに住む外交官の娘アンナには、恋人として建築家のサンドロがいる。だが二人の愛は、もはや冷えかかっている。夏の終わり、二人はアンナの親友クラウディアも交え、上流階級の友人たちとシチリア島沖のエオリエ諸島へヨット・クルージングに出かけた。アンナやクラウディアたちは海で泳ぎ、その後、岩肌で覆われた小島に上陸する。アンナは元々サンドロの言う愛に不安感を持っていて、島でそのことを問い質し、その直後になぜか忽然と行方不明となる。サンドロとクラウディアは他の者たちと島中を必死に探したが、アンナの姿はどこにもない。溺死したとしても死体は見つからず、警察の捜査も打ち切られてしまう。しかし、クラウディアと...『情事』を再度観て

  • 『ヴェラの祈り』を観て

    『ヴェラの祈り』(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督、2007年)を観た。アレックスと妻ヴェラとの間には会話が少ない。アレックスはひと夏を過ごすために、ヴェラ、息子キール、娘エヴァを連れて田舎の亡き父の一軒家へ行く。着いて一段落した家族は林にクルミを獲りに行く。夕食後、ヴェラがアレックスに告げる。「赤ちゃんができた。あなたの子じゃない」アレックスは動揺し、どう対処していいのかわからない。アレックスは兄マルクに、「話がしたい、そっちへ行く」と電話し兄の所へ向かうが、途中で引き返す。翌日、アレックスの友人ヴィクトルらが食事にやってくる。そこへ兄マルクから、「今、駅にいる」と電話が入る。迎えに行くアレックスに、息子のキールも一緒についてくる。車中、キールは言う。「ニーナおばさんとサーカスに行って帰ってきた時、家にロベル...『ヴェラの祈り』を観て

  • キム・ギドク監督、死去の報

    キム・ギドク監督が昨日11日、新型コロナウイルス感染症によりラトビアで亡くなったという。思えば、『サマリア』(2004年)が上映された時に新聞記事で知り観に行った。そして、その斬新な作風に魅了され、それ以後、旧作を含め1本の未公開作品を除いて、今年公開の『人間の時間』(2018年)までの22本の監督作品はすべて観た。中には首を傾げたくなるような作品もあったが、大半は強烈なインパクトを与える作品群だった。まだ59歳だというのに、今後、もう新作が作成されることがないと考えると残念で仕方ない。これもひとつの運命かと思うと諦めるしかない。それにしても、もったいない話である。合掌キム・ギドク監督、死去の報

  • 『エレナの惑い』を観て

    『エレナの惑い』(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督、2011年)を観た。モスクワ、冬。初老の資産家と再婚した元看護士のエレナは、生活感のない高級マンションで、一見裕福で何不自由のない生活を送っている。しかしその生活で夫が求めるのは、家政婦のように家事をし、求められるままにセックスをする従順な女の姿だ。そんな生活の中で、彼女は夫の顔色をうかがいながらも、唯一の自己主張のように、前の結婚でもうけた働く気のない息子家族の生活費を工面している。しかしそんな日常は、夫の急病により一変する。「明日、遺言を作成する」――。死期を悟った夫のその言葉と共に、彼女の「罪」の境界線がゆらいでいく。そして、彼女がとった行動とは・・・(公式サイトより)ゆったりと流れる日常生活。端から見ると初老夫婦の何気ない生活のなかにも、じっくりとみて...『エレナの惑い』を観て

  • 清水宏・8~『花形選手』

    『花形選手』(清水宏監督、1937年)を観た。関と谷は大学陸上部のランナーで好敵手。中でも関は校庭で昼寝していても、ひとたび起てば力を発揮する花形選手である。学生たちは演習のための行軍に出発した。いつしか村童たちも従っている。突撃で一番乗りの谷が、子供たちを煽って「勝った方がいい」と囃し立てて関を怒らせる。落伍した木村と付き添った森を捜しに戻った関は、男女の子供を連れた若い門付け女に出会う。関は女の子に柿を与えた。夜、木賃宿や民家に分宿した学生隊。女の子が柿が原因で病気になった。女は薬代に窮して一夜、体を売らねばならぬ。関は行商人たちに絡まれるが、森と木村に任せて女の後を追う。そこへ出て来た学生隊一同。隊長の難詰。谷の友情の鉄拳制裁。翌朝、彼らは帰路についた。昨夜の行商人たちは追われていると思って、一散に逃げて...清水宏・8~『花形選手』

  • 清水宏・7~『風の中の子供』

    『風の中の子供』(清水宏監督、1937年)を観た。小学校5年生の善太と1年生の三平兄弟は、夏休みを迎えて大はしゃぎだった。ところが2年生の金太郎が、三平の父親が会社をクビになり警察に連れて行かれるとよからぬことをいい出した。不安な三平は、兄の善太や母親にことの真相を問うがはっきりしない。父は会社を辞め、私文書偽造の嫌疑をかけられてどこかに連れていかれてしまった。三平の不安はつのった。やがて三平はおじさんの家にあずけられ、ホームシックにかかって、いたずらばかりをしておばさんを困らせた。柿の木に登ったり、タライに乗って流されたり、母や兄の住む町へ行くという曲芸団の一行にもぐりこんだりする三平にほとほと手をやいたおばさんは、三平を母のもとへ追い返した。親子三人でなんとか生きて行こうと奮闘する母の気持ちなど知らない三平...清水宏・7~『風の中の子供』

  • 『異端の鳥』を観て

    久しぶりに映画館に行ってきた。観た映画は、チェコ・ウクライナの『異端の鳥』(ヴァーツラフ・マルホウル監督、2019年)。東欧のどこか。ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である一人暮らしの老婆が病死した上に火事で家が消失したことで、身寄りをなくし一人で旅に出ることになってしまう。行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、彼はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける―。(公式サイトより)この作品は九つのエピソードで綴られる。その内容と言えば、この少年が行く先々で異端とみなされ、一般の村人たちに排除される残虐性に満ち溢れている。その象徴として、いろいろな鳥がそのエピソードに関して出てくる。幼い少年の、出生がユダヤ人である烙印された少年の、偶然に行きゆく先々の運命。そこには生きるため...『異端の鳥』を観て

  • 『ピアニストを撃て』を観て

    『ピアニストを撃て』(フランソワ・トリュフォー監督、1960年)を観た。パリの酒場でシャルリがピアノを弾いている。そこへ、強盗仲間に追われた兄のシコが逃げてくる。4人兄弟のシャルリは末っ子のフィドと二人で地道に暮らしていて、一方、二人の兄リシャールとシコは悪の道にはまっている。だから二人は、運送車を襲ってかすめ取った札束を独り占めしようとして、仲間のエルネストとモモから追われている。店が終わったシャルリは偶然に、ウエイトレスのレナを家まで送っていくことになった。レナはシャルリに秘かに思いを寄せていて、シャルリも、途中で手を握ろうとしたが臆病なためにできない。レナの部屋には、シャルリが輝かしかった頃の演奏会のポスターが貼ってあった。シャルリは、本名をエドゥアール・サローヤンといい、元々、一流のピアニストだった。彼...『ピアニストを撃て』を観て

  • 『島の女』を再度観て

    『島の女』(ジーン・ネグレスコ監督、1957年)を観てみた。ギリシャのイドラ島に近いエーゲ海上。漁師リフの船で海綿とりをする若い女、フェドラはある日、海底で“いるかに乗った少年”を形どるブロンズの彫像を見つけた。島の医師ホーキンスは彫像が古書に記されてある宝物だと教え、彼女に引き揚げ権利を金持ちに売り渡すよう進めた。フェドラは自分が経済的に独立し、弟ニコを将来大学に入れたいと思っていた矢先なので心を動かされた。フェドラは金持ちの外国人を探しにアテネへ行き、アメリカの考古学者コルダー博士に面会を申込み、カフェで待ち合わせた。が、そのカフェに来ていた古美術蒐集家のパーマリーが博士を出し抜いて、彫像の取り引きを申し出た。パーマリーはフェドラとイドラ島へ行き、リフを仲間に、彫像の引き揚げにかかった。一方、コルダー博士も...『島の女』を再度観て

  • 『九月になれば』を観て

    『九月になれば』(ロバート・マリガン監督、1961年)を観た。ニューヨークの若き実業家ロバート・タルボット。彼は毎年9月、ローマの恋人リーザとイタリア避暑地の海沿いの別荘で1ヵ月ほどヴァカンスを楽しむ。だが今年は7月に突然イタリアにやってきたタルボットは、早速「別荘で会おう」とリーザに電話する。そのリーザ、タルボットがいつまでもプロポーズしないため諦めてイギリス人のスペンサーと結婚しようとしていたところ。驚いた彼女はとりあえず、急いで別荘に向かうことにした。こちらは、別荘を管理している執事のクラベル。主人の留守中は別荘をうまく利用しようと、その間はリゾートホテルとして営業している。そこへ主人のタルボットがやってきて、クラベルは大慌て。タルボットは、自分の別荘に若い娘たちがはしゃぎながら部屋に入っていくのを見て、...『九月になれば』を観て

  • 忘れ得ぬ作品・12~『橋』

    いつの頃か、多分二十歳頃かそれ以前、テレビで観て強烈な印象を受けたまま記憶から離れない作品がある。それをもう一度、確認してみたいとDVDを購入した。題名は『橋』(ベルンハルト・ヴィッキ監督、1959年)、西ドイツ作品である。第二次世界大戦末期のドイツのある村。戦況が悪化していたナチス・ドイツは、人員を確保するために今まで徴兵条件に入れていなかった子供も召集する。学校に通うハンス、ヴァルター、ジギ、カール、ユルゲン、アルバート、クラウスの7人の少年たちは、兵士に憧れを抱きながら徴兵されるのを心待ちに、いつも通りの授業を受けていた。ハンスが音読しているとき、窓から校舎の外を見たヴァルターは、地区長の父親が自分に内緒で母親を疎開させようとするのを見、追いかける。しかし、母親の乗った列車は発車し、母親とは離ればなれにな...忘れ得ぬ作品・12~『橋』

  • 清水宏・6~『恋も忘れて』

    『恋も忘れて』(清水宏監督、1937年)を観た。横浜。一人息子の春雄と暮らすお雪は、立派な大人に春雄を育てようと、借金の清算のためホテルで働いている。ホテルと言っても実質はチャブ屋である。お雪は仕事場のダンスホールに行き、自分たちの待遇について女給たちと相談する。気っぷがいいお雪はみんなを連れマダムと直談判をするが、マダムは逆に、客をもっと増やせと言い要求に応じない。お雪は「今日は休む」と一旦は家に帰るが、春雄のことを思い、また店に出向く。船着き場の倉庫が小学校1年の春雄の遊び場である。ロープで拵えたブランコに春雄が乗って他の子たちと遊んでいると、大将格の小太郎がやって来て、「誰に断って乗っている」とそのブランコを独り占めにする。体力的には小太郎が上だが、負けていない春雄はみんなに「ウチに来ないか、お菓子ごちそ...清水宏・6~『恋も忘れて』

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