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ポケットの中で映画を温めて
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今までに観た映画などを振り返ったり、最近の映画の感想や、本その他も綴っていきます。
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ツカヤスさんの新着記事

1件〜30件

  • 清水宏・5~『東京の英雄』

    『東京の英雄』(清水宏監督、1935年)を観た。東京郊外。少年・寛一の家族は、仕事で帰りが遅い父と婆やだけで、裕福な家なのに寛一は夕食を一人でする。父・嘉一は金鉱発掘の看板を掲げる事務所で資金を集めているが、思うような成果が上がらない。それでも寛一は、父親の帰りが遅いのは金持ちの証拠だと考えている。寛一が淋しそうだのと婆やの助言もあって、嘉一は“求妻”の新聞広告を出す。再婚相手に選んだ春子は、寛一より年下の加代子と秀雄の二人の子連れであったが、それでもめでたく婚礼の運びとなる。嘉一は、明るい家庭ができ事業に専念できると喜んだが、数日後、新聞に資金募集の内面を暴露される。そのため、嘉一は集めた出資金を持ち逃げして失踪する。出資者である群衆が事務所に殺到し、とうとう自宅にまで押し寄せる。対応に追われた再婚早々の春子...清水宏・5~『東京の英雄』

  • 清水宏・4~『港の日本娘』

    サイレント映画、『港の日本娘』(清水宏監督、1933年)を観た。横浜(ハマ)。港を見下ろす女学校に通う仲良しの砂子とドラ。下校時を狙って、オートバイに乗った青年ヘンリーが二人に近づいて来る。砂子に声を掛けるヘンリーに、ドラはすねるが、彼に惹かれた砂子はそれ以降、オートバイに乗せてもらい海や山へとドライブを楽しむようになる。そうしている内、気の変わりやすいヘンリーは、今度は新しい女シェリダン耀子と付き合いだす。そして、与太者たちとも一緒に行動するようになった。そんなヘンリーをドラは諭し、隠し持っていたピストルを取り上げる。ある夜、船で催されるダンスに耀子と行ったヘンリーは、酔いつぶれた彼女とともに教会に入っていく。そこへヘンリーを迎えに波止場まで来た砂子が、教会のドアを開ける。酔っている耀子は砂子を嘲け笑う。砂子...清水宏・4~『港の日本娘』

  • 『ロスト・バケーション』を観て

    ちょっと気分転換に、サメ映画『ロスト・バケーション』(ジャウマ・コレット=セラ監督、2016年)を観てみた。医学生のナンシーは休暇を利用して、メキシコの“秘密のビーチ”へサーフィンするために一人訪れる。そこは、地元の人間しか知らないビーチで、亡くなった母親の思い出の地だった。地元の青年サーファー2人以外は誰もいない入江。ナンシーはサーフィンを思う存分楽しむ。日が暮れかかり、地元サーファーが一緒に帰ろうと誘うが、ナンシーはあと一回と断る。青年たちが海岸を車で帰る最中、一人で波乗りするナンシー。しかしその時、突然ナンシーは何者かに一気に水中に引きずり込まれ・・・海底でもがくナンシー。水中は見る見るうちに紅く染まる。獰猛な巨大なサメがナンシーを襲う。近くにたまたま、それこそ巨大過ぎる腐敗したクジラの死骸が漂っている。...『ロスト・バケーション』を観て

  • 清水宏・3~『簪(かんざし)』

    『簪(かんざし)』(清水宏監督、1941年)を観た。山奥の温泉宿。ここの2階に逗留している学者先生、傷痍軍人らしき若い男・納村(なんむら)、新婚夫婦、それに2人の孫を連れた老人の4組。ある日、蓮華講の集団が泊まりにくる。集団のうるささに、ひとしきり文句をたれる学者先生。集団が帰った後、学者先生と納村は温泉に浸かった。その湯船で、納村は落ちていた簪を踏んで足裏を怪我してしまう。学者先生が宿の主人に抗議すると、簪をなくしたので探して欲しいという手紙が、蓮華講の女性から宿に届く。宿の主人の連絡で、その女性、恵美がやってきて怪我のことを詫びる。簪の持ち主は美人である必要があるとの持論の学者先生のとおり、納村のため、恵美が美人だったことに他の逗留者も喜ぶ・・・実は、恵美は東京で愛人生活をしていて、どうもそれに嫌気が差して...清水宏・3~『簪(かんざし)』

  • 『ビー・マイ・ベイビー』から『マリーゴールド』へ

    以前に書いたことがあるが、中学生の時に洋楽ポップスに目覚め、こんな凄い世界があるのかと夢中になった。当時は1960年代の前半であり、その時期は今でも通用する曲が次から次へと出てきて、まさしく黄金時期。そんな中でも、今だにYouTubeで聞いて感動するのが、ザ・ロネッツの『ビー・マイ・ベイビー』。もっとも好いている曲は相当数あるが、やはりこの曲は無条件、手放しでのめり込める。【YouTubeより】~BeMyBaby-TheRonettes-1963-この頃、やはり年を取ってくると、過去のノスタルジー的なことに目が行ってしまって未来志向が徐々におろそかになる傾向がある。だから最近の曲で、どんなのがいいのかさっぱり分からなくなってしまっている。でも久々に心に打たれ感動したりするのが、この『マリーゴールド』。【YouT...『ビー・マイ・ベイビー』から『マリーゴールド』へ

  • 清水宏・2~『有りがたうさん』

    以前にも観たことがある、『有りがたうさん』(清水宏監督、1936年)を観てみた。鉄道のある町まで天城街道を峠二つ越えて走る定期乗合バスが、南伊豆の港町を出発する。東京に売られてゆく若い娘と母親、いわくありげな黒襟の女、偉ぶった髭の男、その他が客として乗り込む。運転手は若い青年で、バスに道を譲ってくれる人たちに「ありがとう」と挨拶をすることから“有りがたうさん”と呼ばれている。出発したバスの車内では、男の客が娘の母親に向かって、「娘さんで良かった、男の子だったら働こうにも働き口がない」と世間話をする。それを聞いていた運転手も「この頃は毎日失業者が村に帰ってくる」、と合わせる。それに対して、“有りがたうさん”のすぐ後ろに座っている黒襟の女が、「それでも帰る家がある人は幸せだよ、私なんかは帰る家も分からなくなってしま...清水宏・2~『有りがたうさん』

  • 清水宏・1~『按摩と女』

    『按摩と女』(清水宏監督、1938年)を観た。按摩の徳市と福市は新緑の季節になると、この山あいの温泉地に南の温泉場からやって来てくる。二人はそれぞれの贔屓の旅館を足場とし、徳市が“鯨屋”にあいさつをすると早速仕事の声が掛かった。それは今日ここに来るとき、歩いていた二人を追い抜いていった馬車の乗客の若い美しい女性からであった。若い女性は、ここに来たわけとか、いつまでいるのかとの徳市の問いに、謎めいた返事しかしない。徳市は目が見えなくても、東京から来たというこの女性に惹かれていくものがあった。そんな中、この温泉地で宿泊客が被害にあう盗難事件が起きる。徳市は、状況からしてどうも東京の若い女性の仕業では、とも思い・・・清水宏の代表作ということで、成る程と思う。筋はある程度あるが、一般的な物語としての筋道は問題としていな...清水宏・1~『按摩と女』

  • 成瀬巳喜男・24~『娘・妻・母』

    『娘・妻・母』(成瀬巳喜男監督、1960年)を観た。東京は山の手らしき所。坂西一家。長男の勇一郎と妻和子には子がいて、母あき以外に三女春子も同居している。そんな時、夫と何となくうまく行っていない長女早苗が遊びに来ていて、運悪くその里帰り中に夫が事故で亡くなってしまう。その後、早苗は離縁され、実家に戻って来て生活費を入れながら住むことになる。坂西家には、嫁いでいる二女薫や、結婚して他に住んでいる次男礼二も何かと出入りしている。勇一郎は、妻和子の叔父である鉄本庄介の町工場に資金を投じている。その鉄本がもう少し融資してくれるよう、勇一郎に金の無心をしてくる。夫に死なれた早苗は実は、夫の生命保険の金100万円を手にしている。鉄本に頭を下げられた勇一郎は、早苗から50万円を融通してもらう。姑とうまく行っていない二女薫は、...成瀬巳喜男・24~『娘・妻・母』

  • 『ユンボギの日記』~大島 渚

    『ユンボギの日記』(大島渚監督、1965年)を観た。小学校4年生のユンボギは、母が父との不仲で家を出てしまい、父は病気のため仕事ができず、妹2人と弟1人の面倒を見ながら物乞い同然の生活を送っている。ユンボギは、いつも母が帰って来てほしいと願いながら、日記を綴る。貧しさに苦しみながらも担任の先生や同級生の同情に感謝し、非行に走らず、懸命に生きている。ある日、妹のスンナが貧しさに耐えかねて家出してしまい、ユンボギは更に孤独を感じ、いつか母とスンナを探しに行きたいと望む。(Wikipediaより)この作品は、大島渚がテレビドキュメンタリーの仕事のために訪韓した際に撮影した浮浪児たちの写真を映像として、朗読を主にナレーションで綴った短編映画である。ユンボギの日記(予告編)映画は短編であるため、内容を具体的に知ろうと思い...『ユンボギの日記』~大島渚

  • 『今日から』~森高千里

    ここの所、観た映画作品の感想が滞っている。映画は好きだからDVD等によって観ていないわけではないが、感想が書きにくい作品と思うと、ついつい日にちが経ってしまう。そうなると、その時の印象も鮮明度が落ちてしまい、余計ずるずるとなってしまう。それが何作か続いている。となると、書くより書かない気楽さが先にたち、開放感も手伝ってYouTubeで音楽を聴いて過ごしてしまう。そして、昔とっても好きだった森高千里も聴いたりしてみたりする。そんな中、『今日から』の歌詞が身に響く。“今日も一日が始まるそしていつもの繰り返しだけど今こんな日が幸せなんだと思う・・・・今日からは毎日を大切に生きていこうそう今日から”【YouTubeから】森高千里『今日から~セルフカヴァー』『今日から』~森高千里

  • 『女帝 小池百合子』を読んで

    話題の本、『女帝小池百合子』(石井妙子著、文藝春秋社:2020年5月刊)を読んだ。彼女は平成のはじまりに、華々しくテレビ界から転身して政治家となった。二世、三世ばかりの政界で、たとえ政権交代があろうとも、沈むことなく生き抜いた。「権力と寝る女」、「政界渡り鳥」と揶揄されながらも、常に党首や総理と呼ばれる人の傍らに、その身を置いてきた。権力は入れ替わる。けれど、彼女は入れ替わらない。そんな例を他に知らない。男の為政者に引き立てられて位を極め、さらには男社会を敵に見立てて、階段を上がっていった。女性初の総理候補者として、何度も名を取り上げられている。ここまで権力を求め、権力を手にした女は、過去にいない。なぜ、彼女にだけ、それが可能だったのか・・・(本書、序章平成の華より)そもそも、この作品化の動機は、小池がカイロ大...『女帝小池百合子』を読んで

  • 成瀬巳喜男・23~『女が階段を上る時』

    『女が階段を上る時』(成瀬巳喜男監督、1960年)を観た。圭子は銀座のバーで雇われマダムをしている。一緒に働いていたユリは上得意だった美濃部の融資で独立し、ついでに客もさらったため、圭子のバーは売り上げが落ちている。そのユリと偶然に会った圭子は、ユリからの話で、実は借金で首が回らず狂言自殺をして借金取りから逃れようと計画していることを知る。しかしユリは、狂言のつもりが実際に死んでしまう。そして葬式中に、美濃部からの使いのものが借金取りに来たりしてユリの母親を苦しめる・・・圭子は交通事故で夫を亡くしている関係上、水商売で生計をたてて実家にも仕送りをしたりしている。それでもオーナーは、体を張って売り上げをあげろと注文する。そう言われても圭子としては、そこまでする気はない。嫌気がさした圭子は別のバーに移るが、そこでも...成瀬巳喜男・23~『女が階段を上る時』

  • 「ミニシアターを救え!」プロジェクト について

    新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が、今月末まで延長された。自分は責任を取らず、国民に犠牲を強いる一方のそのやりかたに疑問を持っているがここでは言わない。新型コロナウイルスの自粛要請によって、ミニシアターは存続の危機を迎えている。私は映画を愛しているから、その関連でミニシアターの行く末についてが非常に気がかかる。そのことを少しでも知ってもらうために、#SaveTheCinema「ミニシアターを救え!」プロジェクトをリンクしておきたい。発起は丁度、1ヶ月前である。呼びかけ人が34人・団体。賛同者は、388人・団体で、ざっと数えてみると映画監督が70名以上、俳優は50名以上となっている。もっとも、肩書きがダブっているので正確には表せない。この賛同者を眺めていると、不思議な印象を持つ。映画評論家の類、例え...「ミニシアターを救え!」プロジェクトについて

  • 成瀬巳喜男・22~『浮雲』

    『浮雲』(成瀬巳喜男監督、1955年)を再度観た。幸田ゆき子は昭和18年農林省のタイピストとして仏印へ渡った。そこで農林省技師の富岡に会い、愛し合ったがやがて終戦となった。妻と別れて君を待っている、と約束した富岡の言葉を頼りに、遅れて引揚げたゆき子は富岡を訪ねたが、彼の態度は煮え切らなかった。途方にくれたゆき子は或る外国人の囲い者になったが、そこへ富岡が訪ねて来ると、ゆき子の心はまた富岡へ戻って行った。終戦後の混乱の中で、富岡の始めた仕事も巧くゆかなかった。外国人とは手を切り、二人は伊香保温泉へ出掛けた。“ボルネオ”という飲み屋の向井清吉の好意で泊めてもらったが、富岡はそこで清吉の女房おせいの若い野性的な魅力に惹かれた・・・(映画.comより一部抜粋)煮え切らない男・富岡に森雅之、それを知りながら愛し続けて墜ち...成瀬巳喜男・22~『浮雲』

  • 成瀬巳喜男・21~『女の座』

    『女の座』(成瀬巳喜男監督、1962年)を観た。舞台は、東京の下町らしき雑貨屋。店の奥は大家族が暮らせるような造りとなっている。住んでいるのは、石川金次郎(笠智衆)とあき(杉村春子)夫妻と、亡くなっている長男の嫁・芳子(高峰秀子)とその息子の健。それに、次女の梅子(草笛光子)、四女の夏子(司葉子)、五女の雪子(星由里子)が同居している。あきは後妻のため、次女・梅子とは血が繋がっていない。その梅子は婚期を逃し結婚の意思もなく、離れで生け花を教えている。四女の夏子は会社が倒産し家にいて、五女の雪子は映画館の切符売り場で働いている。このような前提があって、物語は金次郎が倒れたということで、長女の松代(三益愛子)や次男の次郎(小林桂樹)も集まってくる。しかし容体は大したことがないと言うことで、九州の三女・路子(淡路恵子...成瀬巳喜男・21~『女の座』

  • 『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』を観て

    新作の『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(タイラー・ニルソン/マイケル・シュワルツ監督、2019年)を動画配信で観た。家族に棄てられたダウン症のザックは養護施設で暮らしているが、子どもの頃からプロレスラーになるという夢を持ち続けている。そのため、憧れの悪玉プロレスラーであるソルトウォーター・レッドネックの養成学校に行こうと、施設から脱出する。兄を亡くして孤独な思いのタイラーは漁師をしているが、他人のカゴから蟹をかすめ取り、挙げ句は追われるはめになる。この逃げるタイラーのボートに、たまたまザックが隠れていた。タイラーが行こうとする先はフロリダ。ザックの憧れるプロレス養成学校は、途中のノースカロライナ州のエイデン。タイラーはザックが途中まで同行するのをしょうがなく許し、二人は、それぞれの目的に向かって一緒に行動を...『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』を観て

  • 成瀬巳喜男・20~『驟雨』

    『驟雨』(成瀬巳喜男監督、1956年)を観た。結婚後4年、並木亮太郎と妻文子の間には冷い倦怠の空気が流れている。ある日曜日の朝、些細なことからいさかいを始め、亮太郎はプイと家を出て行った。味気ない思いの文子が買い出しから帰ると、新婚旅行に行っているはずの姪のあや子が待っていた。旅行先で、花婿が偶然会った友人とそのまま飲みに出かけて、朝帰りしたので喧嘩をしたという。帰ってきた亮太郎もその話を聞き男の立場を弁護してみたものの、夫に不満を持つ文子は嫌みを言う。数日後、隣家に新婚間もない今里念吉と雛子が引っ越して来て、亮太郎には雛子の若々しい肢体が眩しく映った・・・(映画.comより修正)亮太郎と文子は二人暮らしで結婚してまだ4年だというのに、完全に心が離れている。たまの日曜日ぐらいどこかへ一緒に出掛けようと言う亮太郎...成瀬巳喜男・20~『驟雨』

  • 『人間の時間』を観て

    『人間の時間』(キム・ギドク監督、2018年)を観てきた。7日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が7都府県に発令され、名古屋飛ばしということで愛知県知事が本日、県独自の緊急事態宣言を発表した。私にとって、どうしても観たい映画は不要不急の外出であるとは思っていないが、それでも宣言が出れば自粛しようかなとの思いも強くなるから、その直前に行ってきた。劇場は40席のミニシアターで、客はほとんどいないだろうと想定していたら、20名近くもいて驚いた。と言っても、マスクをしているし隣り同士も一席離れているし、ましてや発声すらしないのでウイルス感染に極端に萎縮する必要もないではないか、それよりか、このようなミニシアターが経営難となるほうが、文化的損失が大きいのではないだろうかと考える。休暇へ向かうたくさんの人々を...『人間の時間』を観て

  • 成瀬巳喜男・19~『秋立ちぬ』

    『秋立ちぬ』(成瀬巳喜男監督、1960年)を観た。夫を亡くし信州から上京した親子、茂子と秀男は、銀座裏で八百屋をしている伯父・常吉のもとへやってきた。今は夏休みの秀男は小学六年生。信州から持ってきたかぶと虫を可愛がっている。着いた早々、茂子は、兄の家に二人も厄介になれないと、近くの旅館「三島」に住み込みで働き始める。残された秀男は、ここの長男・昭太郎と一緒に寝起きし、八百屋の仕事を手伝いながら少しずつ都会の生活に慣れていった。ある日、昭太郎から母の勤める「三島」へ野菜を届けるように頼まれた秀男だが、途中で、地元の少年たちとケンカになってしまった。秀男は勝ち、少年たちが逃げていった後、一人の少女が落ちたトマトを拾ってくれた。少女は順子と言い、秀男の母親が働く「三島」の女将の娘であった。「三島」で、久し振りの母を待...成瀬巳喜男・19~『秋立ちぬ』

  • 成瀬巳喜男・18~『あらくれ』

    『あらくれ』(成瀬巳喜男監督、1957年)を観た。お島は庄屋の娘だが、子供の時から農家に貰われ、結婚話をいやがって東京に逃げ出して来た。植源の世話で神田にある罐詰屋の若主人鶴さんの後妻になるが、女出入のはげしい主人と、気の強いお島との間には悶着がたえない。遂に腕力沙汰の大喧嘩の果て彼女は腹の児を流して家を出た。落着いたのは、草深い寒村の旅館浜屋。そこの女中となったのである。胸を病んだ妻と別居している旅館の若旦那は、彼女に想いをよせて関係を結ぶが、細君が回復して戻って来るとなれば、また家を出なければならぬ。東京へ帰って洋服店につとめるようになった。そのうち、同業の職人小野田を知り、ミシンを習って下谷に店をもつ。小野田は怠け者だが、勝気なお島によって、どうやら商売も軌道に乗るようになった。しかしやがて小野田の父が同...成瀬巳喜男・18~『あらくれ』

  • キム・ギドクの『STOP』を観て

    『STOP』(キム・ギドク監督、2015年)を観た。2011年3月11日に発生した東日本大震災。それに続いて福島第一原発で事故が発生し、原子炉がメルトダウンを起こす。これにより、原発から5km圏内に住んでいた若い夫婦は、東京への移住を決意。妊娠中の妻は、赤ん坊に対する放射能の影響に不安を覚え、次第に正気を失ってゆく。そんな中、謎の政府の役人が現れ、強引に中絶を促す。写真家の夫は、妻を安心させるため、美しい自然や動物の写真を撮ろうと単身、福島に戻る。だが、そこで目にしたものとは・・・(MovieWalkerより)福島に戻った夫が“そこで目にしたものとは”、要は、原発の立入り禁止区域内に残っていた若い女がひとりで出産し、その赤ん坊は奇形児だったということ。この地域にはもうひとり、放射能汚染されて野生化したウサギを解...キム・ギドクの『STOP』を観て

  • 成瀬巳喜男・17~『おかあさん』

    『おかあさん』(成瀬巳喜男監督、1952年)を観た。元、クリーニング店だった福原一家。戦後の貧しい中、父良作は工場の守衛をし、母正子は露店売りをしている。そして娘の年子は、少しでも家計の足しにと、小屋掛けで今川焼きを売っている。この家族には後、繊維工場の勤めで肺を病み寝込んでいる長男進と、小学生の久子、それに母親の妹の子の哲夫がいる。努力の末、やっとこの一家も元のクリーニング店を開くことができた。しかし店の開店準備中に、家恋しさに療養所から逃げ出してきた長男が死ぬ。店は、父の弟子だったシベリア捕虜帰りの木村も手伝ってくれるが、それと引き換えに父も寝込んで死んでしまう。母親の正子は、子二人と小学生成りたて程の哲夫も抱えながら、馴れない店を木村の手ほどきを受けながら切り回すことになった・・・貧乏の中で、母正子が生活...成瀬巳喜男・17~『おかあさん』

  • 成瀬巳喜男・16~『妻よ薔薇のやうに』

    『妻よ薔薇のやうに』(成瀬己喜男監督、1935年)を観た。東京。OLの君子は母との二人家庭で、婚約者らしき精二もいる。父親はひと山当てようととうの昔に家を出たまま、今では信州で妾と暮らしている。趣味の短歌に没頭する母は晩ご飯などの支度もせず、君子が仕事から帰宅して作る。ある日、母が教えている短歌仲間から仲人を頼まれる。仲人となると片親だけではいかず、元々父親が家に帰ってほしい君子は、これをきっかけに長野の山あいの村へ父を訪ねる・・・君子は、父を奪った妾のお雪が憎い。何があっても父親を連れて帰り、母と三人で暮らしてみたい。この意気込みで来た君子は、父俊作の家を通りかかった中学生に聞く。その中学生・堅一は、それは僕の家だと答える。堅一に、家に案内をしてもらった君子はお雪と会い、自分が想像していた相手とは随分と違うと...成瀬巳喜男・16~『妻よ薔薇のやうに』

  • 成瀬巳喜男・15~『鶴八鶴次郎』

    『鶴八鶴次郎』(成瀬己喜男監督、1938年)を観た。鶴次郎と鶴八は、浄瑠璃の一流派・新内節の芸人である。鶴次郎は幼い頃から、今は亡き鶴八の母に弟子入りし、鶴八と二人して一緒に芸を仕込まれた。そして今では、名人会にも出演しその看板にもなっていた。しかし、二人には喧嘩が絶えない。鶴次郎は、鶴八の三味線の腕を認めるが、ここが違うと注文をつける。それに対して鶴八は、母の娘としてこの道を受け継いでいるプライドがある。ある時、二人を贔屓にしている旦那の松崎が鶴八と食事をする席で、鶴次郎との結婚を盛んに勧めてみたが、彼女にはそんな気は毛頭なかった。だったら自分と結婚したらどうかと、松崎は言う。そのような状況の中で、鶴次郎と鶴八は協会の幹部の勧めで温泉にいく。そこで鶴次郎は鶴八に求婚し、鶴八はそれをずっと待っていたのに話がない...成瀬巳喜男・15~『鶴八鶴次郎』

  • 成瀬巳喜男・14~『君と行く路』

    『君と行く路』(成瀬己喜男監督、1936年)を観た。鎌倉の海岸にある別荘地に、天沼朝次と弟夕次、それに母親の加代が住んでいる。朝次は会社勤め、夕次はまだ大学生である。芸者上がりの妾だった加代は、亡くなった旦那からこの別荘を貰い受け、財産もあった。すぐ近くの別荘には尾上家が住んでいて、その家族に娘の霞がいた。朝次と霞は、相思相愛の仲であった。だが最近、凋落ぎみの尾上家ではその危機を救うために、霞を北海道の資産家の老人に嫁がせようと考えていた。しかし霞としては、一緒になる相手は朝次のほか眼中になかった。そうは言っても尾上家では、妾の子とは一緒にさせられない、と朝次を相手にせず、そのため彼は霞との結婚を諦めていた。そんな時、霞の友人呉津紀子が東京から、朝次から霞宛ての手紙を持って、電車で尾上家にやって来る。たまたまそ...成瀬巳喜男・14~『君と行く路』

  • 成瀬巳喜男・13~『雪崩』

    『雪崩』(成瀬巳喜男監督、1937年)を観た。富豪の日下家の御曹司、五郎は一目惚れした蕗子と名古屋へ駆け落ちをした。そして五郎は、名古屋のホテルまで迎えに来させた父親に、蕗子との仲を承諾させる。五郎には、元々、相思相愛の幼馴染の弥生がいた。五郎の両親は、病気がちの弟との二人きりの弥生を心配して家族同然に扱い、五郎との間のことも認めていたのだった。五郎と蕗子は結婚し、駆け落ちから一年が経つ。五郎は又、弥生への思いが高じてゆき、再び彼女と会うようになる。そして父親に、「蕗子との結婚は間違いだったから離婚しようと思う」と言うが・・・父親は、従順な蕗子のことを庇う。「お前を信じている蕗子を、夫としてその責任を放棄するのか」でも五郎は言う、「愛情もないのにこのまま生活し続けるのは蕗子のためにも良くなく、嘘の生活は出来ない...成瀬巳喜男・13~『雪崩』

  • 成瀬巳喜男・12~『女人哀愁』

    『女人哀愁』(成瀬己喜男監督、1937年)を観た。銀座のレコード店に勤めている河野広子には、母と弟正雄がいる。新聞社勤務の従兄の北村良介とは幼なじみで、何でも話せる仲である。今日も広子は良介を呼び出し、見合いをしたことに対し意見を聞く。自分を古い女だからと思っている広子は、結局、見合いをした裕福な堀江家の新一と結婚する・・・堀江家には新一の父母と、女学生の妹道子に小学生の弟がいる。父母は、何事にもつけ広子がかいがいしく働くのを有り難がり重宝する。わがままな道子も何かと頼み、小学生の弟は少しでも勉強の相手をしてもらおうとする。女中がいるのに堀江家の家族は広子に、全ての用事を言いつける。そして夫は、仕事で遅くなるからとバーから電話して、毎晩のように帰りが遅い。そればかりか、広子がたまたま銀座に出掛けて、久し振りに良...成瀬巳喜男・12~『女人哀愁』

  • 『淑女は何を忘れたか』を観て

    前回の『流れる』(成瀬己喜男監督、1956年)の栗島すみ子を見て、人気当時の作品をと『淑女は何を忘れたか』(小津安二郎監督、1937年)を観てみた。東京の、麹町のしゃれた佇まい。医師で大学教授の小宮とその妻時子。そこへ大阪から姪の節子がやってきた。助手の岡田が、小宮が依頼した本を家まで届けにきた。時子は、お喋り友達から頼まれていた家庭教師の口を、岡田が丁度いいと思い紹介する。小宮が休みの日、時子は、小宮を無理やりゴルフに出かけさせようとし、自分は自分で出かけてしまう。気が進まない小宮は、岡田のアパートを訪ね、ゴルフバックを預けて、一人行き付けのバーに行く。そこへ、どうした偶然か節子がやってきて、小宮と飲むうち、“芸妓が見たい”と言い出す。小宮は、料亭で散々酔っ払ってしまった節子を、呼び出した岡田に送らせて、自分...『淑女は何を忘れたか』を観て

  • 成瀬巳喜男・11~『流れる』

    『流れる』(成瀬己喜男監督、1956年)を観た。東京の花街にある芸者置屋の「つたの家」。そこへ、職安の紹介で新しい女中がやってくる。女中の名は梨花だが、女将のつた奴がお春にしようと決める。この置屋には、若いなみ江となな子、それに年がいった染香の芸者がいるが、なみ江は、つた奴の娘勝代と喧嘩し出ていく。前には7人いた芸者もなな子と染香だけとなり、今では「つたの家」も落ちぶれてしまっている。つた奴は父親違いの姉おとよに借金し、その返済を催促されている。そんな家に、つた奴の妹米子も夫から別れ、子供を連れて転がり込んでいる・・・原作は幸田文。それを成瀬はいつものパターンで、借金でにっちもさっちもいかない状態の中での人間模様を見せる。つた奴が山田五十鈴で、その娘が高峯秀子。お座敷の余り掛からない染香は杉村春子。つた奴の父違...成瀬巳喜男・11~『流れる』

  • 成瀬巳喜男・10~『山の音』

    『山の音』(成瀬巳喜男監督、1954年)を観た。尾形信吾は、妻の保子、息子の修一、その嫁の菊子と一緒に鎌倉で暮らしている。修一は、重役である信吾の会社に一緒に勤めている。信吾は、美人で笑顔を絶やさず家事を献身的に行う菊子に好感を抱いていた。しかし修一は他に女を作り、夜遅くになって帰る日々が続く。そのような状態の時、嫁いでいる娘の房子が夫に愛想がつきたと二人の子供を連れて、父親である信吾の家に帰ってくる。房子は、菊子にまだ子どもがいないことや、自分が菊子のように美人だったら、と嫌みを言う。それに対し、信吾は菊子にも苦労があると、彼女をかばう・・・舅信吾は何かにつけ、嫁の菊子をいたわり、慈しむような愛情も抱いている。残念ながら私は、川端康成のこの名作を読んでいない。だから信吾が、妻保子の若くして亡くなった姉の面影を...成瀬巳喜男・10~『山の音』

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