proud cane 前編

proud cane 前編

手のかかる後輩と言葉を交わして別れたあと、レイン・エイムズは重要な責務があるため、イーストン魔法学校のアドラ寮へ急ぎ戻ることにした。思わぬ策略により、またもや余計な仕事が増えてしまった。これでは、身体がいくつあっても足りない。夕刻に差しかかる前には到着したいが、ギリギリ間に合うといったところか。レインは昨年から学生と神覚者の二足の草鞋を履き、学内と学外で多忙な日々を送っている。前年度、年間を通して...