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  • ディーン・クーンツの『ヴェロシティ』

    ◇『ヴェロシティ』(原題:VEROCITY)著者:ディーン・クーンツ(DEANKOONTZ)訳者:田中一江2010.10講談社刊(講談社文庫)モダンホラーの旗手とされるディーン・クンツの傑作ミステリー。今はさっぱり書いていない元作家ビリー。今はバーテンダーとして平凡な日々を送っていたが、ある日車に一通のメモを見つける。それからメモの予告通りビリーを犯罪者に仕立てあげる事件が正確に実行されていく。覆面連続殺人犯がターゲットのビリーをいろんな手管で追い詰めていくテンポはもちろん巧みな比喩と、ビリーと登場人物との切れ味のいい洒脱な会話が楽しい。メモは「これを警察に届ければ慈善家のばあさんを殺す、届けなければ美人の教師を殺す。6時間以内に選べ。どちらを選ぶかは、お前次第だ」という。ビリーは警察には行かなかった。そ...ディーン・クーンツの『ヴェロシティ』

  • タナ・フレンチの『捜索者』

    ◇『捜索者』(原題:thesearcher)・著者:タナ・フレンチ(TanaFrench)・訳者:北野壽美枝2022.4早川書房刊(ハヤカワ・ミステリー文庫)題名の「捜索者」の通り、プロットの本筋はカルというシカゴの元警官が定年後移住先で知り合ったトレイという少年の、失踪した兄を探し求めて奔走する話であるが、加えて牧羊が連続して何者かに惨殺される事件を解明するという付随事件が混じるものの、これが失踪事件と深いかかわりがあったことは後で分かる。シカゴというアメリカの大都会で警官をしていたというハンディを持ったカルが、アイルランドの片田舎の住人達になじもうといじらしいほど苦労する一部始終がしっかり伝わってくる。隣人のマート、雑貨屋のマリーンとその妹ヘレナなどとは直ぐに気心が通じ合った。居酒屋ではバカ話や強力な...タナ・フレンチの『捜索者』

  • 令和5年のトマト栽培=3=

    ◇トマトに支柱立て第1回目の苗を植えたのが4月25日。第2回目が4月28日。それから2週間ほどたって、随分大きくなりました。気が早い木はもう実をつけ始めています。支柱を立て木を誘引(支柱にトマトの木を紐で結わく)しました。ついでにすでに出始めた脇芽を欠きました。手前右手の鉢にはミニトマト苗を植えてあります。奥にある小松菜は2度の間引きを終えて順調に育っています。(以上この項終わり)令和5年のトマト栽培=3=

  • 中山七里の『鑑定人氏家京太郎』を読む

    ◇『鑑定人氏家京太郎』著者:中山七里2022.2双葉社刊今を時めく中山七里の「鑑定人氏家京太郎」シリーズ第1弾。鑑定をテーマにしたサスペンスは珍しい。事件そのものもプロットもさして特徴はないものの検察(警察)と鑑定人(弁護士)との丁々発止の攻防が魅力。最終章で驚愕の真相が明かされる。とにかくエスプリの効いた辛辣なやり取りが小気味よい。「氏家鑑定センター」の所長氏家京太郎は常連客の吉田士童弁護士から連続通り魔殺人事件として世間の耳目を集めた裁判での鑑定を依頼された。事件の容疑者那智貴彦ご指名で弁護人となったというのである。医師である那智は3人の若い女性を扼殺したうえ子宮を摘出するという残虐な殺人を犯した容疑者として逮捕されたのであるが、当人は最初の二人については犯行を認めたものの第三の殺人は身に覚えがないと...中山七里の『鑑定人氏家京太郎』を読む

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