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  • 長岡弘樹の『殺人者の白い檻』

    ◇『殺人者の白い檻』作者:長岡弘樹2022.7㈱KADOKAWA刊東崎病院の脳外科医師尾木敦也は休職中なのに病院長に呼び出され、脳動脈瘤の外科手術を行った。患者は隣にある拘置所の死刑囚。手術の器械出しは敦也の妹、奈々穂。手術が失敗すれば期せずして復讐を遂げることができる。医師の倫理観を優先すれば手術を成功させなければならない。深刻なジレンマである。手術は成功した。しかし患者は右半身に麻痺が残るが、定永はリハビリに積極的で、順調に回復している。死刑囚は健康体でないと刑は執行しない。彼は死刑を望んでいるのかというと実は彼は盗みには入ったが殺人はしていないと否認しているのだが。定永が殺人を否定していることが気になって、敦也と奈々穂はとってあった報道記録等から改めて事件の見直しをする。はたして彼は殺人者なのか。奈...長岡弘樹の『殺人者の白い檻』

  • 令和5年のトマト栽培=2=

    ◇令和5年のトマト第二陣移植今年の天候具合から見るとそろそろトマト苗移植も適期到来と第二陣のトマトを植えた。やはり「ホーム桃太郎」かと思ったが、数年前に手掛けた「麗夏」があったので3本(左手前)、中玉(奥の2本)にした。畝にあらかじめポットの大きさの穴を作り、たっぷり水を注ぎ、水が浸みこんだところでポットから苗をはがし植える。根元は深く土をかけない方が良いという人もいるが吾輩はこれには従わない。風が強いと倒伏する心配があるので取りあえずの支柱を立てて細紐で誘引した。(以上この項終わり)令和5年のトマト栽培=2=

  • 水彩画で「柏ふるさと公園」

    ◇新緑の柏ふるさと公園ArchesF6新年度最初の写生会は集合場所が「北柏ふるさと公園」。これまでにも四季折々に何度か写生にずだが手を入れ過ぎたかもしれない。右手の釣り人がアクセント。いろんな木々があって、それぞれ緑の色合いが違って面白い。油絵と違って余り迷って色を重ねていくと色が濁ってくる。それが水彩画の特徴。分かっていながらつい手を加えてしまって反省することが多い。今回もややそんな憾みが残った。当日は風もなく22度を超え、夏日に近い高気温だった。(以上この項終わり)水彩画で「柏ふるさと公園」

  • 令和5年のトマト栽培開始=1=

    ◇連作栽培のトマト昨年は明らかに連作障害の症状「うどん粉病」に悩まされた。それでもしつこくトマト栽培に挑戦するのは、単純に「店頭で買うトマトより自分ちの畑で採れたトマトが数倍うまいから」という家人のおだてに乗ったから。1か月前に石灰を鋤き込んでPH調整をし、3週間前に配合肥料の元肥を施し、加えて連作障害を防ぐという某化学会社の顆粒肥料を鋤き込んでの満を持した挑戦。品種は定番の「ホーム桃太郎」1本だけ接ぎ木苗。トキタ種苗の大玉「豊作祈願」。子供だましのネーミングだが、さて成果如何。とりあえず1畝だけ7本。株間30センチ。奥は月端に蒔いた小松菜(第1回の間引き済)接ぎ木の大玉トマト。(以上この項終わり)令和5年のトマト栽培開始=1=

  • 堂場瞬一の『アナザー フェイス』

    ◇『アナザーフェイス』著者:堂場瞬一2010.7文芸春秋社刊(文春文庫)著者おなじみの警察小説である。主人公は警視庁刑事部刑事総務課の警部補大友鉄。元捜査一課の刑事だったが、2年前に妻を亡くし8歳の息子と二人の生活になって出退勤がほぼはっきりしている刑事総務課に異動になった。だが周囲には捜査一課復帰を期待されている。そしてこれはという事件があると駆り出される。なぜか。それは大友が事情聴取にあたるとだんまりを決め込んでいた相手も不思議と口を開く。生来人を安心させる力を持っているらしい。そんなある日、事件捜査応援の指示が出た。事件は男児誘拐事件。身代金は1億円を要求された。男児は6歳、父親は都市銀行の銀行員内海。銀行にも身代金の要求があり、銀行は支払いを決めた。身代金目当て誘拐の成功率は低く、大抵身代金を受け...堂場瞬一の『アナザーフェイス』

  • 人形を描く

    ◇木目込み人形をを描くclesterF43月2回目の水彩画のモチーフは人形。日本人形、西洋人形、雛人形などいろんな人形が集まりました。私は衣装の柄が気に入って、木目込み人形にしました。ほぼ1時間で仕上げたの作品で、衣装の描写がややぞんざいな感じですが、雰囲気は出ているかなと思います。(以上この項終わり)人形を描く

  • アゴタ・クリストフの『悪童日記』

    ◇『悪童日記』(原題:LeGrandCahier)著者:アゴタ・クリストフ(AGOTAKRISTOF)1991.1早川書房刊美形で頭もいい双子の男児。戦乱の大都市(多分ブタペスト)から祖母の住む田舎に逃れてきた。成長の過程で出会う世の中の不条理・苦難に果敢に立ち向かう彼らが表した日記帳の、驚きの内容に感動する。この小説では時代的にも地理的にも特定されていないものの、読んでいると明らかにヨーロッパの東部地域の第2次世界大戦前線地域を想像させる。訳者は訳注をつけほぼ間違いなく対応する歴史的事実について読者の想起を助けている。祖母は夫を毒殺したと噂されていて”魔女”と呼ばれている。彼女には孫たちを面倒見る気はさらさらない。住まわせて食べさせはするが、それは畑や家畜の世話などをした時だけ。双子の母からの仕送りの金...アゴタ・クリストフの『悪童日記』

  • 春の花ナスタチゥム

    ◇春の花の一つ「ナスタチゥム」を描くclesterF4ようやくマスクはそれぞれの判断でということになったのに、なかなかマスクが外せない人が多いようです。水彩画教室では春の花を描こうということで菜の花、クリスマスローズ、チューリップ、水仙、ラナンキュラスなど色とりどりの花が並びました。そのうち黄色と赤い花弁の鉢植えのナスタリゥムを描くことにしました。これといった特徴のない花ですが、花の赤、黄、葉の緑と土色の鉢の色がバランスよく感じられたからです。(以上この項終わり)春の花ナスタチゥム

  • 町田そのこ 『52ヘルツのクジラたち』

    ◇『52ヘルツのクジラたち』著者:町田そのこ2020.4中央公論新社刊これはDVとLGBTQという現代日本の世相の断片が微妙に交錯し、失望と救いが見事に昇華する作品である。三島貴瑚(キナコ)は継父(作中義父と言っているが継父だろう)の虐待と母の黙認という裏切りに会いつらい半生を送ってきた。52ヘルツという人間の耳にやっと届く周波数のクジラの声だけを友に自分だけの世界に閉じこもっていた。社会に出てようやく頼り甲斐のある男Tに出逢った。しかしTは愛人として囲いたいだけの男だった。それまでキナコを何くれとなく面倒を見てくれたKは、Tとの出会いは不幸を招くだけと警告した揚句自殺してしまう。Kはキナコが好きだったはずなのに告白しなかった(実はKはトランスジェンダーだった)。KはTにもキナコが幸せになるための道を選ん...町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』

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