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  • 大津川の春景

    ◇新緑がまぶしい大津川河畔の樹々clesterF8千葉県が管理する1級河川「大津川」に春がやってきた。昨年県は河畔の樹々を大半伐採した。なぜかここだけ残っていて、今は新緑が芽吹いて輝いている。この日(3月17日)は風もなく、川面も静かだった。この間同じく手賀沼に流入する「大堀川」河畔を歩いた時は小さなカメが何匹も寄り添って日向ぼっこ(見た目)していたが、大津川では白鳥と鴨はいるがカメはほとんど見かけない。(以上この項終わり)大津川の春景

  • 奥田英朗の『リバー』

    ◇『リバー』著者:奥田英朗2022.9集英社刊警察小説で定評のある奥田英朗の大作である。警察組織と捜査員の刑事らが生き生きと描かれている。刑事だけでなく元刑事、容疑者らの人物造形も堂に入っている。プロットも単純のようでありながらさすがに読ませる仕掛けがあって飽きない。ただ難点が一つ。途中で容疑者の一人に解離性同一性障害(多重人格)が明らかになること。これですっかり興ざめしてしまった。(それに650ページは重い)リバーとは連続殺人事件の現場となった「渡良瀬川」のことである。渡良瀬川は群馬県赤城山麓に源を持ち渡良瀬遊水地を経て利根川に合し太平洋に注ぐ。渡良瀬川は栃木、群馬両県の県境となっている。川の両側の河川敷でほぼ同時期に事件が起きたため群馬県、栃木県両県警で合同捜査本部が設置された。若い女性の全裸殺人事件...奥田英朗の『リバー』

  • 野生のからし菜を浸ける

    ◇令和5年の「からし菜浸け」第1回2月末から様子を見に行っていた大津川河畔にようやく野生のからし菜が顔を見せ始めた。すでに同好の士が出没しているらしく、ところどころ摘み跡があったが、それでも新しい芽があちこちに出ていて、とりあえず第1回目として1.4キロほど摘んで早速塩漬けにした。花芽から凡そ20センチくらい。指で簡単に折れるくらいのところで摘み(折る)ます。念のため水できれいに洗います。たっぷりの熱湯を作ってまんべんなく掛けます。あら塩を用意します。凡そ100gくらい。これを熱湯をかけたからし菜(お湯は捨ててざっと絞って)にまぶしてどうだ参ったかというくらい丹念に揉みます。途中で鼻につんと来るのでご注意。揉むのに疲れたころ灰汁で黒くなったからし菜をさっと洗って、少しづつ絞ります。浸け樽に並べてまたさっと...野生のからし菜を浸ける

  • 貫井徳郎の『灰色の虹』

    ◇『灰色の虹』著者:貫井徳郎2010.10新潮社刊これは冤罪事件被告人の復讐連鎖劇の一部始終である。刑事事件が裁かれる時。容疑者、警察官(刑事)、検察官、弁護人、裁判官、拘置所の刑務官、刑務所の刑務官など多くの司法制度関係者が登場する。作者は冤罪事件によくあるあいまいな目撃証言と刑事の思い込み捜査を事例に、冤罪を背負った受刑者が刑を終えて出所後関係者を次々と殺害し復讐を遂げるケースを小説として描いた。状況的には過失致死の疑いがある事件の容疑者江木雅史を、所轄刑事が目撃証人を巧みに誘導し、なおかつ威迫を持って偽りの自白調書を作成、江木を殺人事件の犯人に仕立て上げ検察庁に送致した。検事も自白調書を鵜呑みにして告訴した。裁判でも裁判官は検察官の陳述、証人の証言を重視し有罪を判決した。官選弁護人は無罪の主張を信じ...貫井徳郎の『灰色の虹』

  • パフィオペディルムを描く

    ◇鉢植えのパフィオペディルムを描くclesterF6秋口から寒さ対策で室内に入れたパフィオペディルム。十数年前に家人が友人から頂いて育て、例年10本くらい花をつけた鉢であるが、今年は花芽が少なかった。そろそろ株分けした方が良いのかも。一見食虫植物のような袋を持つが食虫植物ではないらしい。割と地味な蘭であるが、西洋では珍重されているとか。(以上この項終わり)パフィオペディルムを描く

  • 月村 了衛の『十三夜の焔』

    ◇『十三夜の焔』著者:月村了衛2022.10集英社刊江戸幕府御先手弓組幣原喬十郎は親戚の法事の帰路、湯島切通町で男女二体の死体に出くわした。傍らに匕首を手にした若い男が佇んでいた。男の目には涙が。誰何した幣原に応えずその剣を躱した男は十三夜の月影に消えた。死んでいた男は口入屋國田屋庄右衛門と下女のおたきと判明した。若い男は盗人の頭目代之助一味の駆け出しの一人、千吉らしい。これが幣原と千吉の運命的な出会いである。幣原は御先手組の面目にかけても千吉を探し出し捕縛したい。町方の捕り物騒ぎに遭遇した幣原の前に何と千吉が現れた。千吉は先頃の出会いの事情(恋仲おたきは既に殺されていた)を説明し消えた。それから10年の月日がたった。幣原は亡くなった父親と同じ御先手組組頭になった。結婚し娘志乃が生まれた。一方ひょんなこと...月村了衛の『十三夜の焔』

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