オウム真理教に関連する事件の概要 森達也監督の著書『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)の内…
『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)小坂井敏晶 著 ⑦ – 開かれた共同体を目指して –
人口減少という日本の課題 先進国では、社会がどんどん高齢化しているため、これからどうやって働く人の数を保ち、年…
嫁の実家に泊まっていた子どもたちを迎えに東京へ行くことなり、折角なので、月額1000円でサポーター登録している…
いつも車内での移動中に聞いているコテンラジオですが、秀吉・家康の新シリーズがはじまりました。出自がいまいち分か…
『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)小坂井敏晶 著 ⑥ – 一般意志と全体主義 –
以下、虚構を完全に払拭しようとする契約主義の行く手に待ち受ける陥穽を明らかにするために、著者はルソーの思想を取…
『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)小坂井敏晶 著 ⑤ – 責任という虚構 –
集団と責任の関係とは? 今までの考察をまとめると、民族とは血縁の連続性や文化の固有性によって支えられた実体では…
『科学者は戦争で何をしたか』(集英社新書)益川敏英 著 ③ – 科学が軍事利用される背景 –
大規模かつシステマチック化した研究環境の弊害 前回、前々回の記事をとおして、科学は手段であり、その科学を用いる…
『科学者は戦争で何をしたか』(集英社新書)益川敏英 著 ② – 科学が戦争に利用された事例 –
前回の記事で、アインシュタイン博士と本書の著者でありノーベル賞を受賞した益川敏英氏に通底する、科学はただの手段…
『科学者は戦争で何をしたか』(集英社新書)益川敏英 著 ① – ノーベル賞受賞の記念講演で「戦争」に触れた理由 –
ノーベル賞受賞の記念講演で「戦争」に触れた理由 前回まで投稿していた、社会心理学者の小坂井敏晶氏の『増補 民族…
『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)小坂井敏晶 著 ④ – 虚構が支える現実 –
前回までの記事では、人種や民族という集まりは、必然的にそのような集団になるのではなく、人間の主観がかなり入った…
『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)小坂井敏晶 著 ③ – 民族同一性に関する検討 –
民族という同一性を保つ根拠とは? 民族の同一性を考察するには、集団としての全体がどのように連続性を保つのかとい…
『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)小坂井敏晶 著 ② – 民族という虚構 –
差異が生む同一性: 民族の本質を探る 民族を分類するための様々な要素が今まで考慮されてきました。たとえば、言語…
『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)小坂井敏晶 著 ① – 人種という虚構 –
本書の目的 今回から社会心理学者の小坂井敏晶氏の著書『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)の内容を記録して…
『社会学 第5版』(而立書房)アンソニー・ギデンズ 著 ジェンダー ⑥ – 近年提示された二つのフェミニズム –
ブラック・フェミニズム 先の記事で、フェミニズムの中の主流の考えをいくつかご紹介しましたが、これらは、先進工業…
『社会学 第5版』(而立書房)アンソニー・ギデンズ 著 ジェンダー ⑤ – 三つの主要なフェミニズム –
社会の役割分担について 仕事や役割の性別的分担について、生得的または必然的要素全くないとフェミニズムを支持する…
『社会学 第5版』(而立書房)アンソニー・ギデンズ 著 ジェンダー ④ – ジェンダーの不平等をめぐる視座 –
ジェンダーの不平等をめぐる視座 これまで見てきたように、男性らしさ・女性らしさというジェンダーは、社会的に生み…
『社会学 第5版』(而立書房)アンソニー・ギデンズ 著 ジェンダー ⑥ – 近年提示された二つのフェミニズム –
ブラック・フェミニズム 先の記事で、フェミニズムの中の主流の考えをいくつかご紹介しましたが、これらは、先進工業…
「ブログリーダー」を活用して、Nishihara Daichiさんをフォローしませんか?
オウム真理教に関連する事件の概要 森達也監督の著書『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)の内…
以前、このブログで辻野弥生氏の著書『福田村事件』(株式会社五月書房新社会)所収の当該事件と、この事件を映画化し…
これまで、著者がビジネス思考の果てにうつ病を発症し、その経験を契機として考察した内容をご紹介してまいりました。…
一言で「強さ」と言っても、何が強みとなるのかは、その人が置かれた環境との兼ね合いによって決まります。たとえば、…
言葉の用法によって生まれる意志の概念 著者である井上氏は、自由意志を多元的に捉えることで、「自由と責任はセット…
文化による「論理性」の違いが示される『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』 NewsPicks…
自己監視の時代に生きる――経済的規範と評価制度の交差点 現代社会は、経済の論理が個人に深く影響を及ぼす構造を持…
著者は、うつ病を発症する以前から一貫して「経済」に対する問題意識を抱いていました。一方で、病気を発症する前は、…
これは次回の記事でも触れる内容ではありますが、現代に生きる私たちは、経済の論理に強く規定されているといえます。…
「強い自分」を演じ続けた代償~うつ病を発症した経緯 前回も触れましたとおり、著者の井上氏がうつ病を発症した原因…
来月拙寺にご出講くださる宗秀融氏のご法話を探していたところ、毎年ご出講くださっている松月博宣先生の海徳寺You…
今回からご紹介する書籍は、ディスカヴァー・トゥエンティワン、ダイヤモンド社を経て、ソーシャル経済メディア「Ne…
苦難を共有することの意味――儀式と社会的結束 痛みを伴う儀式は、古今東西の社会において見られる現象であり、単な…
社会学者ソースティン・ヴェブレン「顕示的消費」 何かしらの犠牲を受けることで、その人自身にも利益がもたらされる…
Google が提供する NotebookLM は、ユーザーがアップロードした情報をもとにチャット形式の応答を…
2025年5月3日(土)の永代経に、広島県より服部法紹先生がご出講くださいました。法話のないようをいくつか書き…
創られた伝統――ヤンチェンマンガ村の火渡り儀式の起源 芸術に対する大胆な意見で知られているデニス・ダットンとい…
人類の黎明期における儀式と共同体の誕生 人類は、約六〇〇万年から七〇〇万年前にチンパンジーと分岐したと考えられ…
通過儀礼における三段階 儀式の研究者は、「通過儀礼」という用語を用いて、人生における主要なライフステージや変化…
ストレスの功罪:進化の恩恵と健康への脅威 ストレスは、間違いなく機能の進化に寄与してきた、生存のための重要なメ…
再定義される死 前回の記事までは、福岡伸一さんの著書から、私たちを構成する各器官は全体の部品でなく、各細胞が隣…
マップヘイター的に振る舞う細胞 人間を構成する要素は予めDNAという設計図で決定しており、その設計図どおりに各…
生物学者の福岡伸一先生の書籍の内容は法話の中でもよく耳にいたしますが、大方、物事に実体はなく、全ての現象は相互…
PC関係のコード類が乱雑になってきたので、収納グッズを購入し、PC周辺を整理・整頓いたしました。この写真では見…
1990年代以降、日本社会において「教化」の動きが顕在化しました。特に今世紀に入ってから、その動きは法律の変更…
人口急増に対応するために増設された高校普通科と垂直的序列化の関係 1970年頃を境として、高校教育制度の水平的…
日本国憲法・教育基本法の中の「能力」 この見出しでは、第二次世界大戦敗戦から1980年代までの時期に、日本社会…
垂直的序列化と水平的多様化の相互抑制 戦前、富裕層や士族出身者を中心して「受験競争」が過熱してゆく現象は局所的…
「能力」という言葉の磁場がもたらす影響 日本の教育における垂直的序列化の支配について、これまで様々に指摘されて…
前回の記事の内容 前回の記事では、本書の問題意識と仮説が述べられています。 私たちの社会における人の評価基準は…
本書の目的 今回から、『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著についてご紹介します。以前、見てい…
ここ15年ほど、浄土真宗に関する研鑚は、講義の音源を法事の間の移動中や家事の間に拝聴するか、末註(浄土真宗の教…
法事によって伸長される時間間隔 前回に引き続き、東青僧設立60周年の記念講演のパネリストとして出講してくださっ…
死では終わらない物語に支えられる 先日、東青僧設立60周年について報告しましたが、記念行事としてパネルディスカ…
今更感があるのですが、2024(令和6)年1月22日(月)に、東京教区の青年僧侶の会(東京教区青年僧侶協議会〈…
先日(2024年5月17日)、麻布台ヒルズの地下で開催されている会田誠展と東京国立博物館(上野)で開催されてい…
各地で布教をなさる布教使の中には鉄板の法話をお持ちの方もいらっしゃいますが、私の場合、鉄板の法話というものがあ…
ミシェル・フーコーの権力論に則って、「カツアゲ」と同様に、相手が嫌がる便所掃除をさせる状況について考えてみます…
念仏と同じように能動態(する)と受動態(される)で表現するのが難しい事態の一つである「カツアゲ」を解説する前に…
以前、このブログでも紹介した『中動態の世界 意志と責任の考古学』國分功一郎 著 に関する内容です。 『中動態の…