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風と光の北ドイツ通信
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2015/11/25

  • 東(ひがし)洋(ひろし)FB詩集「北ドイツ通信」

    きょうからまた詩の旅を続けます。よろしければご同行願います。西ドイツに来て6カ月、リューネブルクのゲーテ・インスティテュートでドイツ語を学び、私はハンブルクに移動、外アルスター湖畔の大邸宅の4階12㎡ほどの屋根裏部屋に住むことになった。ベッドは日中壁際に発条で立て、夜になるとそれを引き下ろして寝る、そんなものがあるとは知らなかった私には初めてのものだった。窓際に勉強机、ベッドの向いに小さな本棚、その横に簡易箪笥があった。入口の左に洗面台があり、料理は出来ず湯沸かしだけが付いている。道路から鬱蒼とした大木の並んだ庭を進むと豪華なバルコニーがある四階建ての玄関に至る。その表とは異なり裏は直ぐ向こうのアパートと隔てる壁の間に私の部屋の窓を被うような細い木が二、三本並んでいるだけだったが、早朝4時頃には明るくなる...東(ひがし)洋(ひろし)FB詩集「北ドイツ通信」

  • FB 詩集 「西方の国へ II」

    “勤続一年六カ月”今日のこの悲哀を真っ直ぐに受け止めてオレは進もうと思う<アンタのイウコトはヨクワカル>だからといってオレが譲歩するなんて思わないでくれ疲れていても立止まれない時だってあるだからオレは独りで先に行く<アンタのキモチはヨクワカル>だからといってオレが弁護するなんて思わないでくれとにかく他人の言うことには素直に耳を傾けオレは率直に無視するそれが勤続一年六カ月のオレの決算書だ“決起し、進撃せよきみ”なんと度し難い誤解のはざまで世界は倒壊寸前だ一気に吹き抜け私達のことごとくを殺し去るあの真夏のクーデターはいまや爛熟の期にある決起せよきみ進撃せよきみおおよ人々の希望はことごとく輝きこの無情の楽天地獄に維新の態勢は整った決起せよきみ進撃せよきみまことはかり識れぬ無数の組織はそれの一切が見事に立体交差し...FB詩集「西方の国へII」

  • FB 詩集 「西方の国へ I」

    東洋FB詩集「西方の国へ」この一年後に私は25という数字に唆されて、シベリアを越えて西の国に向かった。仕事が楽しくなった。日常生活の喜怒哀楽も解った。そして、10年先が見え始めた。どちらの“認識”にも根拠はない。ただ若い感性だけがその正当性を主張していた。それでいいのだ。動くということはいつでも見る前に跳ぶことだ。頼りはそれまでに鍛えた自分だけ。後は小心であれ、細心の注意を払い次の一歩を出せ。命綱のない綱渡り、一歩間違えば千尋の谷に堕ちる。そう覚悟して私は一年後の旅立ちの準備を始めた。“少年たちは西方の国を目指す”きっと噓なのでしょう明日なんてないのはぼくが弱いだけなのです約束してくれない明日にはきっと悪意などないのでしょうぼくが臆病なだけなのです振り返らない少年たちは断固とした足取りで遠い西方の国にぼく...FB詩集「西方の国へI」

  • FB詩集 「迷路地獄」 II

    「迷路地獄」に堕ちて、知性と感性の導くままに明日を求め、新たな創造の世界に赴いた。そこに展開する風景は私が描き出すニヒルでシニックな無限の宙空であったり、ひらひら極彩色の蝶が舞う街の公園の昼下がりの歓喜、或いは暴力的な絶叫のようなものだったりした。どの詩紛いのものにもコメントを付けたのはそれが<マガイモノ>だと認めるほかないからだが、世に出て間もない二十ちょっとの日々不安と絶望を抱え、辛うじて自己を失わずに、生にしがみついているみっともない若造、とお許しいただき、願わくば今しばらくの間お付き合いいただければ幸いです。注:今後はコメント抜きで羅列させていただきます。あまりにもひどい<マガイモノ>には大兄、高女のコメントを頂ければ幸いです。“私は快活に元気だった”私が街を歩くそれは昼下がりの陽光を浴びて私には...FB詩集「迷路地獄」II

  • FB詩集 「迷路地獄」 I

    東洋FB詩集「迷路地獄」1.労働に恐怖するとは日常の居心地のいい生温い空気になれ、その中に綴じ込められて、檻の中の虎のように行ったり来たりして一生を終える。それを保証するのが定期的に入ってくるお給金と呼ばれる労働の対価、それを自立と呼ぶが、実は隷属、その現実に恐怖するといことだった。檻の外に見える風景は夜な夜な彷徨う場末の酒場や、たまの休みに青春の跡を追い、失われていく情熱を持て余して、幻想の世界に逃げ込む真夜中の机の上に広がっていた。それを日々の道標として私は暫く迷路地獄を彷徨うことになる。“酔いどれ船を探して“波間に漂う精神に船乗りたちの志の虚しさが明日もまた入る港の空しさと相交みえながら地上的な愛など存在せぬと一次方程式のように断言したそれでも船乗り達は港々の色白の少女に忘れてはならぬ誓いをたて快活...FB詩集「迷路地獄」I

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