【木彫仏の隆盛と木造建築技術進化の相関】
さて今週は比較的に取材ネタが多かったのですが、このブログでテーマにして行きたい木造建築技術の原初期を探る探究。きょうは、木造技術の周辺領域についてです。日本は東アジア世界の文化圏に長く位置してきてこの歴史経緯のなかで揺籃された模範的な「仏教国」ですが、他国ではその信仰対象としての仏像は石造や金属製、粘土加工などが主流であるのに対して、圧倒的に「木像」が多いのが特徴とされる。写真は木でつくる仏像制作のプロセスの様子と、この仏像制作の技術者たちの「道具」が下の写真なのですが、まず一見して、そのまま建築技術に転用可能なものばかり。たぶん「造作大工」の道具だと言われても疑問は湧かない。あきらかに相互に緊密に影響し合っていただろうと思えます。日本史では聖徳太子の「四天王寺」建設を嚆矢として、当時の世界宗教の本格的導入が始...【木彫仏の隆盛と木造建築技術進化の相関】
2019/08/31 07:37