菜食主義者の食卓みたいな感じだけど、実際は肉も食べた。ただ、解凍するのに時間がかかったから食べはじめてしまう。 今日からブルーフィルムダイエットもやってみた。すなわち、メガネに青いフィルムをつけて食事をする。第一印象としては、セロファンがぴしっとしてないから、いかにも何かを貼りましたという感じの視界になる。そして、視界は思ったほど青くない。少なくとも期待したほど真っ青じゃない。 そして、期待していたのと違った一番の要素。 …少し太った。 次回もお楽しみに!
ディズニーのピノキオを観たことがないので比較ができないのだが、こちらはかなり良い児童文学だった。 木の枝から作られたピノキオがありとあらゆる失敗を重ねながらも、彼を作ったジェッペットじいさんや、仙女たちに支えられて成長していく、という物語。 物語のトーンとしてはダークファンタジー的な雰囲気。 基本的にピノッキオを騙しにくるのは、子どもたちや動物たちで、結果的におとなのもとに売り払われたりする。おとなたちはピノッキオを酷使するが、彼らは自分の仕事の一環としてやっている。子どもを死ぬほど働かせるというのは今の世の中ではもちろん違法だが、当時はどうだったのだろうか。あたりまえだったのか、あ
非常に面白い。 冒頭で2つの大国の戦争が原因で世界が荒廃したというナレーションがある。 これは、1970年代末から80年代初頭の第二次オイルショックと、1980年9月22日からはじまったイラン・イラク戦争を意味しているのだろう。 そこから、石油が貴重になり、暴走族が暴れるという、多くの人が「マッドマックス」と聞いてイメージする世界はここからはじまった。 製作費は当時の相場で6億4千万円。興行収入は56億円。 ちなみに前作は制作費は約3千万円。興行収入は210億円 前作がヒットして予算がアップしたものの、それほどヒットしなかった模様。 ストーリーとしては、 荒野にある石油精製所がヒュ
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で見事に復活したシリーズ。 あらためて第一作を観返すと、思っていた以上に面白い。 家族を奪われた警察官の復讐劇。 主人公のマックスはおもに暴走族の取り締まりをしている。 ある日、職務の途中で追跡していた暴走族が事故死する。 ナイトライダーという男だったが、彼はトッカータという男が率いるグループの一味だった。 トッカータはこの事故が原因で警察に恨みを抱く。 ある日、彼の手下がマックスと、同僚のグースに逮捕される。結局無罪で釈放されることになるのだが、不満を抱いたグースと小競り合いを起こす。 そして、グースは殺される。 ショックを受けたマックスは隊長
1991年のアメリカ映画のトップ3は、 1.ターミネーター2 2.ロビン・フッド 3.美女と野獣 といった、ヒーローとロマンス。映画に夢や希望が詰まっていた時代と言ってもいい。「羊たちの沈黙 」は、ベスト3には入らなかったが、上位につけていた。ただし、ターミネーターやロビン・フッドのような「強いアメリカ」のイメージではないし、ジョディ・フォスターは美女だから、ロマンスの要素はあるにしても、レクター博士は、本物の野獣といってもいいほどに凶暴だ。 レビューで「傑作」と称されることの多い本作。 初見は高校時代、大好きなジョディ・フォスターが出ていたので観た。 当時も面白いとは思ったが、ここ
ブックディレクターの幅允孝氏が主催する私設図書室。 予約制で、定員6名の90分。 最寄り駅は京都の叡山鉄道の無人駅だと聞いていたので、どんな田舎なのかと思っていた。 叡山鉄道は1両編成の鈍行ではあるが、車窓から見える風景は郊外の住宅街だった。江ノ電に近いイメージなのかもしれない。 駅からは徒歩10分ほど。山が近いし田畑もあるのだが、高級住宅地(高級別荘地?)のようで、豪邸が立ち並んでいた。 鉄道が江ノ電に似ていることも踏まえると、葉山みたいなエリアなのか。 なぜ道行のことをくどくど書くかというと、「鈍考」という図書室のコンセプトが「脱デジタル」「自分の時間を取り戻す」といったところにあ
「村上隆の五百羅漢図展」(2015年)よりはこぢんまりとした印象。 よく知られている日本画のテーマやモチーフをスーパーフラットに解釈した作品群と、村上隆によく登場するキャラクターの現在形が展示されていた。そういう意味では、新作ではあるものの、どこかで観たことのある作品、ということになる。 これが現在の村上隆なのかもしれない。 つまり、ウォーホルは大衆文化のアイコンを大量に複製することでアートにしたが、村上隆は自身の作品やキャラクターを大量生産することで大衆文化に浸透させているのではないか。 ルイ・ヴィトンのお花の親子であるとか、最近ではNewJeansとのコラボレーションがあり、
2巻では源氏の君の18歳から25歳までを扱う。 この巻では、有名な車争いや、その後葵上が六条御息所に呪い殺されるエピソードなどがある。また、幼女だった紫上が成長し、源氏の妻となる。 また、桐壺院が亡くなり、朝廷の勢力図が変わる。右大臣家が権力を持つようになり、左大臣家側である源氏も抑圧される日々を送る。 源氏の女遊びばかりだった印象の1巻に比べて、きちんと物語が展開しはじめている。 まだまだ先は長いのでこれから変わるかもしれないが、ここまで読み進めてきたところでは、「源氏物語」とは広い意味でのコミュニケーションについての物語なのだという理解に至った。 特徴的なのは、作中人物が互いに
ウェス・アンダーソンのストップモーションアニメ。 映像としてはよくできているが、なにを伝えたくて作ったのか、明確に読み取れない。 おおまかなストーリーは下記となる。 日本のウニ県メガ崎市で犬の伝染病「ドッグ病」と「スナウト病」が蔓延しはじめて、メガ崎市の小林市長はすべての犬を「犬ヶ島」に隔離する法案を通す。かくして、すべての犬が送られたのだった。 6か月後、犬ヶ島にひとりの少年が訪れた。彼は小林アタリ。小林市長の遠縁の親戚で、スポットという自分のボディガード役だった犬を探しに来たのだ。 メガ崎という地名は長崎のことだろう。 飛行機が墜落するシーンで、キノコ雲があがるのは、原爆を意識
テクノロジー
ネットで「ブレヒト」を検索すると「ブレヒト 異化効果」という検索候補が出てくる。「異化効果」は知っているが、「ブレヒトと言えば異化効果」というほどのものだとは知らなかった。 そして、「三文オペラ」にも異化効果が仕込まれているという。 自分は全然わからなかった。このあたりは、知性と教養を身に着けることと、思考力を深めていく過程で、世界に対する解像度をあげていく必要がある。そういうことをやっていると、いろいろと見えてくるものもあるのだろう。 ここでは、自分がわかったことだけを書く。 本作は、ブレヒトのオリジナルではなく、ジョン・ゲイ「乞食オペラ」を元ネタにしているとのこと。1928年
洋介は断るつもりだった。 マリアの時と同じ結果になるという予感があった。でも、武はそうは考えていなくて、今回はうまくいくと断言した。 というわけで、洋介は武の家にいた。ダイニングルームでテーブルについていた。向かい側に果穂がいる。武はお誕生日席に座っていた。降霊術でもはじめるのかっていう配置だ。自分の家なのに、武は白いスーツを着ていた。 果穂は地味な女だった。それだけじゃなくて、会話をしていても、ずっとテーブルの上を見つめていて、武が話しかけた時だけそちらを見た。 「そんなに堅苦しく考えなくていいんだ」 自分がリラックスしているのを示したいのか、武は口元に笑みを浮かべ
これはとてもよかった。 山崎貴監督作品はわかりやすさが最優先されており、誰がどこでなにをしているのか、というのが非常に明確だし、ストーリーがどのように進んでいくのかも明確だ。そして、観客が観たいものをそのまま出してくる。 このセンスはどこから来るのだろうか。 本作は、1945年から物語がはじまる。 特攻兵の敷島が零戦が故障したといつわって、小笠原諸島にある大戸島という守備隊基地に不時着する。 そして、その島にゴジラが現れる。敷島は零戦の機銃でゴジラを撃つように頼まれるが、怯えて撃てない。彼の目の前で整備兵たちが次々と殺されていく。 生き残った敷島は本土に戻る。彼は特攻から逃げ、ゴジラ
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菜食主義者の食卓みたいな感じだけど、実際は肉も食べた。ただ、解凍するのに時間がかかったから食べはじめてしまう。 今日からブルーフィルムダイエットもやってみた。すなわち、メガネに青いフィルムをつけて食事をする。第一印象としては、セロファンがぴしっとしてないから、いかにも何かを貼りましたという感じの視界になる。そして、視界は思ったほど青くない。少なくとも期待したほど真っ青じゃない。 そして、期待していたのと違った一番の要素。 …少し太った。 次回もお楽しみに!
歩きはじめたら、テスラを見かけた。 それで結構裕福な町なのかな、なんてファーストインプレッションアップする単純な自分。 あちこちに小さな横断歩道があって、いちいち車が止まってくれる。交通ルール的には当たり前なんだけど、そういう町って少ない。 ここは歩行者に優しい町のようだ。 常連を増やしたい模様 明治座があるからか、文化的な空気を感じる。 マンションが多い。ただ、昔ながら企業もあって、東京の東側の下町って感じ。 明治座表玄関祠も 全体的には、明治座を中心とした昔の芸能娯楽の町という印象。 たべっ子どうぶつのギンビスナウマンゾウいたのか 文章はここまでですが、おもしろ
ブロッコリー、ほうれん草のオムレツ、チキン、ぬかみそ、きゅうりのマヨネーズ和え、トマト。 一時期マヨをやめようとしていたが、今は普通に使っている。 脂の摂取量が増えている気がするからもう少し減らしたほうがいい気がする。 脂質ファーストでやっていて、脂はいくらとってもいいのか、って気になっている。 ちなみに今日は少しやせた。なぜだろう。 次回もお楽しみに!
いつものチキンサラダに見えるかもしれない。実際そうなんだけど。 ただ、キャベツがあったりそのキャベツがニンニクと唐辛子で軽く味付けしてあったりと。ちょっと違う。 違うのは、キャベツだけじゃないかって言われるとそうなんだけど。 少しずつ変化を入れてはいる。 糖質カットはどうなのかというと、正直言ってあまりうまくいっていない。 おそらく、脂質ファーストじゃなくて、脂質ばかり食べてしまっている。 これも改善していく。 次回もお楽しみに!
気がつけば、青いフィルムはまだ使っていなかった。やってみなくちゃ。 そう、ブルーフィルムで食欲減退ダイエットをやる前に、糖質カットをはじめてしまったのだった。 今のところ、大きな変化はなし。 思うにナッツを食べすぎている。 ナッツは脂質だから食べていいということなんだけど、糖質カットのために一番いいのがナッツ、という選択肢ではないようだ。すくなくとも自分にとっては太る食材。このあたり見直さないと。 っていうわけで、少し太りました。 次回もお楽しみに!
ひさしぶりにクジラを食べた。しょっちゅう食べなくてもいいけど、個人的には好き。 刺身にもオリーブオイルをかけてみた。油っこくはなったが、実際どのぐらい効果があるのかは不明。 意識的に脂質を取り、砂糖の摂取量を減らしたら食に対する意識が変わってきた気がする。甘いもの食べなくても平気というか。ナッツはけっこう食べるようになった。 体重は変化なし。 次回もお楽しみに!
■一週間の雑感:ソシャゲの細部に神が宿ってる。 事情があってソシャゲの「プリンセスコネクト!Re:Dive (プリコネR) 」をやっている。他のゲームをプレイしていないので比較ができないが、細部まで設計が巧みで驚く。詳細はまた書きたい。 プリンセスコネクト!Re:Dive (プリコネR) 公式サイト Cygames 「プリンセスコネクト!Re:Dive (プリコネR)」公式サイトです。最新情報をお届けします。 priconne-redive.jp ■クリエイティブ:漫画、小説 「フラットランド」は制作中。今週はちょっと進みが悪かった。いつも遅いんだけど。
最初は新宿2丁目界隈でポスティングをしようと思ったのだが、独特の雰囲気に圧倒されて、結局やめた。ここってやっぱり遊ぶ場所なんだよね。 店名から、タカさんを思い出した。 大通りはインバウンドで賑わっていて、日本人はみんな働いている。平日だからそうなのかもしれないけれど、なんとなく今の日本の姿みたいな気がする。 三丁目はこんな感じ 金曜の夜はどうなるのだろう。 新宿御苑はたくさんの人で賑わっていた。 インバウンドは多い 一時期の銀座の中央通り、松屋あたりの歩道は外国人だらけで日本人はほとんどいなかった。新宿通りの歩道で紀伊国屋書店から伊勢丹新宿店あたりはそれに似た雰囲
鶏肉、サラダ。 オリーブオイルをかけて食べる。 今回は少し驚いた。 途中で、肉を食べられなくなった。今までは無理やり食べるのをやめていたんだけど。これって成果が出ているのかも。 翌日、体重を計った。 ちょっと増えてた…。 でもまだ続けてみる。 次回もお楽しみに!
有楽町の日比谷。 今回は日比谷をリサーチ。駅前で工事をしていた。 有楽町電気ビルは昔は栄えていたんだろう。 今も人はいるけれど、そんなに栄えてる感じがしない。 なんで電気ビルっていうんだろう。人通りはあるけれど銀座よりは落ち着いている。 ポスティングする場所はあまりなくて、やがて霞ヶ関についてしまう。コンクリート製の立方体みたいな建物ばかりでさらにポスティングできない。 新橋駅周辺で仕事を済ませて、有楽町に戻る。 ビッグカメラにはインバウンドがたくさんいる。 お金は旅行客が持っている。 素朴な疑問なんだけどインバウンドがそれぞれの言語で店員に話しかけたとき、どうやって対応してるん
糖質カットダイエットを続けている。 数日間はすこしずつやせている。 この日も鶏肉とレタスやピーマンといった野菜類にぬか漬けのきゅうりを刻んでマヨとまぜたものをかけて食べた。オリーブオイルもかけた。 食後に素焼きナッツを食べた。 翌朝、体重計に乗って数字を見て思った。 ナッツ、必要だったかな。 やせ続ける記録は二日でストップ。 それでも続けてみる。 次回もお楽しみに!
糖質カットの話を聞いたとき、野菜はたくさん食べてお腹がいっぱいになるけれど、それは水分でお腹がいっぱいになるだけですぐにお腹が空いて反動が来ると聞いた。 そりゃそうかもしれないけど、栄養としてはやっぱり取っておきたい。 で、サラダにオリーブオイルをかけたりして食べている。 実はここ数日やせている。 どこまでやせるかわからないけれど、とりあえず続けてみる。 次回もお楽しみに!
南平台。渋谷のちょっとはずれのエリア。マンションとか多い。専門学校や宗教施設も結構ある。 渋い坂道すごい 歩いていると自分がどこにいるかよくわからなくなる。 住宅街の雰囲気は少し昔の感じ。平成初期とか。 渋谷といえば遊ぶ場所なんだけど、住むエリアもあるんだって、行ってみて理解した。お金持ちがいっぱいいるんだろうなと想像ができる。昔からある家もあるんだけど、やっぱり立派で、庶民という感じはしない インバウンドは駅前交差点に夢中 文章はここまでですが、おもしろかったらご支援いただけると、たまにコーヒーなど飲めるようになり、助かります。
昨夜の晩餐のメニューは、きのこととうもろこし、それからチキンサラダ。 キノコはタッパーウェアに入れていて、しばらく日にちが経っていた。 食べてみたら生臭かった。 タッパーウェアに詰めてあったから空気がこもっていたのかと思ったが、食べてみたら様子がおかしい。 どうやら毒キノコになっていたようだ。 そんなわけで、鶏肉とか野菜。珍しくとうもろこしも食べた。 実は少しやせた。 糖質制限ダイエットというほどではないのだが、効果が出てきたのだろうか。続けてみてからだな 次回もお楽しみに!
千駄木といえば団子坂。 団子坂と言えば、やっぱり江戸川乱歩のD坂の殺人事件。 団子坂 住んでる人がその辺を意識してるか不明ながら、店名に「団子坂」とついてるところが多い。 この辺は文京エリアなのだろうか。過ごしやすそう。 D坂周辺は学生が多い気がする。 派手さはないけど賢そうな雰囲気。 ひとしきり歩いてみると、住宅街の中にちらほら会社があるようだ。サラリーマン風の人はかなり歩いているが、企業のビルはあまりない。 クリニック系が多い。 壁の奥に玄関がある。ジョジョみたい。 また、インバウンドもそこそこいる。 谷根千は外国人にも知られているのか。 とはいえ観光名所というほど賑わって
ゆで卵をつぶしてマヨネーズであえたタルタルソース(?)。それを鶏肉にかけたもの。そこにオリーブオイルもかけた。 糖質制限ダイエットというのをやってみている。 厳密なやりかたをよく理解していないので、 ・オイルファースト(最初に脂質を摂取) ・炭水化物は減らす というルールでやってみている。 やってみているんだけど。 いきなり太った。 うーん。もう少し様子を見る。 次回もお楽しみに!
最近スメルボーイがすごく静かだ。何が起きているのだろうか ちなみにどきゅんパパは相変わらずで、この前も路上駐車していた。 停まっていてなにかが迷惑するというよりも、法律を平気で破っている人間の存在が不快だ。 一晩中停まっていた 話題を変えよう。 愉快ザルさんと一緒に、高円寺のライブハウスに行ってきた。 待合せた愉快ザルさんは結構テンション高めだった。メタリカのTシャツを着ていて、ユニクロのよれたチノパンを履いていた。 入場料1500円を払ってライブハウスにはいって、ワンドリンクと引き換える。ビールにして、とりあえず乾杯した。 ちょうど前のバンドが終わったところで、辺りはざわついては
2024年、たった2600万円の製作費で生まれたインディーズ映画が、10億円の興行収入を叩き出した——。 ・ストーリー 舞台は幕末の京都。 会津藩士・高坂新左衛門は仲間とともに、長州藩士・山形彦九郎の暗殺を企てる。しかし戦いの最中、落雷に打たれた瞬間、高坂は現代の京都・撮影所にタイムスリップしてしまう。 居場所も、生きる意味も失った彼は、やがて「時代劇の斬られ役」として現代社会で生活し始める。 だが、彼の過去は終わらない。現代にも、あの山形が存在していた――。 ・見どころ インディペンデント作品として単館上映からスタートしたこの映画。口コミで評判が広がり、異例の全国上映にまで発展
野菜の味にずいぶん慣れてきた。ただたまにマヨネーズかけたくなる。つまり、マヨるかどうかマヨうわけだ。 マヨいながら食べて、途中で思い出した。シーザードレッシングがあるじゃないかと。 いざドレッシングをかけてみた。数滴で終わった。致し方ない。ごまドレッシングをかける。 そのあと冷凍していたサツマイモも追加。ちょっと食べすぎたかな。 結果。10グラムやせた。 こういうの、なにが効いているのかよくわからない。 次回もお楽しみに!
翌日、洋介が金子家を訪れると、いつものように執事が出迎えた。昨日も顔をあわせたというのに、執事は不思議そうに洋介をじろじろと眺めた。たぶん、スーツを着ているのが珍しかったんだろう。仕事を依頼されて挨拶にきた時ですらポロシャツにチノパンという軽装だったんだから。 それはともかく、執事は洋介を温室へと案内した。 老婦人は地植えにしてある棕櫚に触れていた。 「昔流行った時期があったから、今でも時々軒先なんかで見かけることがあるでしょう」 老婦人は自分で車椅子を動かして、いつものティーテーブルについた。洋介も椅子を勧められた。 「温室に棕櫚があると熱帯植物園のような雰囲気になり
黒澤明の「生きる」のリメイク。 1953年のイギリスを舞台にしている。 カズオ・イシグロがシナリオを担当したことも話題になった。 手堅くまとめた印象。 ロンドンの役所で働くロドニー・ウィリアムズが、末期がんを宣告される。彼は生きる意味を求めて街をさまよう。そして、偶然、元部下のマーガレットに出会う。彼女は役所をやめて転職することになっていた。 ロドニーは、彼女の明るさに生きる意味を見出す。彼女に、仕事に戻るように促され、ロドニーは役所に戻り、今まで放置していた仕事に取り組む。それはたらいまわしにされていた公園事業だった。 本作では、いわゆるお役所仕事から抜け出す事は容易ではないとい
虚構
リンボウ先生の「謹訳」はとても自然な感じが読みやすくていい。紫式部の原文がどういうものなのか、というのはわからないのだが、まずは全文を通読したい、という人にはいいと思う。 最初のほうは物語の展開がゆるやかで、これが平安時代の時間間隔なのだろうかと思っていたが、夕顔という女性が何者かに呪い殺されるあたりから展開が面白くなる。 1巻は、源氏の誕生(桐壺)から18歳(若紫)まで。 絶世の美男子として描かれる源氏は、女と見れば手を出さずにいられない、現代であればセックス依存症のようなキャラクターなのだが、周りの人間も似たり寄ったりのようで、同じ日本でも、1,000年前だと感覚がだいぶ違うよ
冒頭、風景描写や人物に関する説明が延々と続く。 この調子で最後までいくのではないかと不安になりはじめたころに物語がはじまる。そこからはどんどんストーリーが転がり、最後まで楽しめた。 1815年以降のパリ。 場末の下宿屋ヴォケール館に住む人々の中に、落ちぶれた製麺業者のゴリオ爺さんがいた。実は彼には二人の娘がいる。彼女たちが社交界で生き抜いていくために、ゴリオ爺さんは私財を投げうって支えているのだ。 同じくヴォルケール館には、ラスティニャックという法学生や、ヴォートランという謎の男が住んでいる。 ラスティニャックは上流階級にあこがれ、親戚のツテを頼って社交界に潜り込もうとする。 成功
映画としては悪くないが、「ノーランの最高傑作!」かというとそうでもない。ただし、「メメント」「インターステラー」「ダンケルク」「テネット」といった作品にあった要素をうまく使っており、ノーランらしさという点では満足度が高い。 「原爆の父」オッペンハイマー博士の一人称の物語であるという触れ込みで、彼の目に映ったものだけを描写するという予備知識を得ていたのだが、それに関しては斬新な演出があったわけではないし、他者の視点もあった。 ただ、オッペンハイマーの視点と他者の視点は明確に分けられている。そういう意味では新しい演出ではあった。 他者の視点もあるのなら原爆投下シーンもあってよいではないか
3Dのドラえもんで、どんなものかと思って見てみたが素晴らしかった。 いつものように他の場所に冒険するのではなくて、日常生活のままである。 なにがよかったかというと、原点回帰しているところだ。 ドラえもんが何のために来たのかという原点に戻り、彼にとってなにが幸せなのかという問いを検証する内容になっている。 ドラえもんはのび太を幸せにするという任務を追っており、プロットとしてはしずかちゃんと結婚するのが最終ゴールとして設定される。 しかし、それはあくまでも表面的なゴールであり、頼りないのび太がいかに自立していくか、というのがドラえもんの根底に流れるテーマだ。 本作は山崎貴監督作品だ。「
シリーズはまだまだ続くが、「砂の惑星」としては最終巻。 デヴィッド・リンチ版、ヴィルヌーヴ版の映画で散々観ているので、プロットに関してはすでに知っている。 この巻でハルコンネン男爵の甥であるフェイド=ラウサが登場する。 一方ポールは、フレメンの宗教的指導者となっていく。その過程で以前の部下であったガーニーと再会する。 力をつけたポールは、皇帝との最終決戦へと突き進む。 有名な作品なのですでに知っている部分が多い。 ただ、絶大な人気を誇る古典なので、読んでおいてよかった。 1960年代はレイチェル・カーソンなどの影響で環境問題が盛り上がっていた時期であり、本書もその影響を受けている
有名作品ではあるが、実際には観たことがない人は多いと思う。ただ、中高年の人はヘンリー・マンシーニのテーマ曲は聴いたことがあるだろう。 ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが第二次世界大戦で引き裂かれる夫婦を演じるメロドラマ。とてもよくできている。 ロケーションの美しさもさることながら、戦争と人間のかかわりを深く掘り下げている。 第二次世界大戦中、ナポリ娘のジョバンナとアフリカ戦線行きを控えたアントニオは恋に落ちて結婚する。アントニオは精神病を装って除隊を目論むが、見破られて逆にソ連戦線に送られる。 戦争は終わったが、アントニオは帰国せず、行方不明のままだった。 ジョバンナ
大ヒットしたのもよくわかる。 すばらしくよく出来ている。 トム・クルーズ演じるピート・“マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐は、本来なら将官になっていてもおかしくない実力があるが、現在はテストパイロットをやっている。 そんな彼が、海軍のパイロット養成学校【トップガン】に呼び戻される。 「ならずもの国家」がウラン濃縮プラントを稼働させようとしているので、それを爆破するというプロジェクトがある。トップガンのパイロットたちがその任務を達成するように、マーヴェリックが教育するのだ。養成学校の生徒にそういうことをやらせるのだろうか、という疑問があるが、それはともかく、基本的には生徒たちを教えて
数日後の夕方に金子家を訪れた。 いつものように執事が出迎えた。 母屋に案内されると、玄関扉の前で蝶が待っていた。白いブラウスにタータンチェック柄の短いスカート姿だった。学校から帰ってきたばかりだという。「お待ちしていました」と丁寧に挨拶をした。洋介もやや緊張してお辞儀をした。蝶は洋介の腕に軽く触れた。 「少し庭を散歩しましょう」 執事はついてこなかった。蝶は時折足を止めて植物の説明をした。たとえば洋介の腰の高さほどもあるアガベ。兵庫県の専門業者のところまで買いにいったという。平べったくて肉厚な乳白色の葉は、粉を吹いたようになっていて、触れるとざらざらしていた。葉の縁に並
正直に言うと、この映画の素晴らしい要素(映像美、壮大な空間、ハンス・ジマーの音楽、重量感のある機械など)は、前作ですでに登場しており、2作目になると前回ほどの感動はなかった。同じ映画の続編だし、舞台も同じ惑星だからそれはいたしかたない。 映画の冒頭、「ワーナー」や「レジェンダリー」といったロゴが映し出される直前に1ショットが挟まれる。シンプルだがかっこよかった。もしかしたら今回一番センスを感じたショットかもしれない。 本編は、前作でも感じたがプロットを消化することに重点がおかれており、かなりの駆け足で物語が進む。原作には登場していた人物やストーリーも削除されていた。 原作では砂漠の
当然だけど、洋介の仕事は海外のみというわけじゃない。むしろ国内、もっといえば都内がもっとも多い。今日もそういう仕事だった。 マンションの屋上に立っていた。すっきりと晴れていて、強い風が吹いている。そこから見える新宿方面の風景が必要なんだ。 ちなみにこのマンションは昔、依頼人が住んでいた。当時はまだ東京都庁は建っていなかった。東京は今よりもずっと背が低かった。 目の前の風景と依頼人の記憶にあった風景を重ねてみる。 厚い雲が空を覆っていた。ほとんど全体的に黒に近い灰色なんだけど、場所によってはオレンジ色に見える箇所もあった。時折、雷が光って、少し間をおいて、ごごごごと雷鳴
ようやく全8巻を読み終えた。 ハイデガーの構想としては第2部まで続く予定だったらしい。 いずれにせよ、ここで一区切りということにはなる。 本書では引き続き時間のことを中心に考察が続く。 訳者の中山元による詳細な解説を頼りに読み進めてきたが、それでも理解できたとは言い難い。ただ、それでも自分の頭であれこれ考える時間を持つというのは大切なことだ。 自分が理解できた(もしくはこうだと思った)範囲で書くと、ハイデガーは時間というものを、時計の針が刻む時間と、本来の時間を区別している。 時計の針が刻む時間は世界中の人々が仕事に行くとか、人に会うとか、そういった日々の生活に支障が出ないように便
「アイデアとは既存の要素の組み合わせである」というのはよく言われることだ。 本作はシェイクスピアの「ロメオとジュリエット」にアメリカの人種問題を絡めたところに巧さがある。 さらにこのスピルバーグ版が公開された2021年当時のアメリカは人種問題が大きく取り上げられていた時期でもあった。 そういう点でも、スピルバーグのセンスは洗練されている。 物語としては、アメリカのニューヨークのウエスト・サイドで、ポーランド系アメリカ人のジェッツとプエルトリコ系アメリカ人のシャークスが抗争を繰り広げている。ジェッツのメンバーで刑務所から戻ってきておとなしくしているトニーは、現リーダーのリフから、グルー
マンションの部屋に戻って、リビングにいくと、真理子がソファに座ってスマートフォンをいじくっていた。 「ただいま」 洋介は向かいのソファに座った。真理子は一瞬顔を上げたが、すぐにスマートフォンに戻った。洋介はスーツケースからアイルランド土産のお菓子を取り出した。真理子はぎょろぎょろした目でそいつらを眺め回して、「ありがとう」と言った。そしてまたスマートフォンに戻った。 洋介は風呂の給湯リモコンのボタンを押してから、仕事部屋にスーツケースを運んだ。 室内は熱気がこもっていた。エアコンをつけてから、荷物の整理をはじめる。洗濯物を脱衣所に運んで洗濯機に突っ込んだり、本やデジカメな
UFO
なかなかよかった。 ギレルモ・デル・トロ監督作品だが超常現象やクリーチャーが登場しない。 ジャンルとしてはネオ・ノワール映画になるそうだ。 1945年~1960年ごろに流行したフィルム・ノワールの復興を目指したものだという。 物語としては、 流れ者のスタン・カーライルが、場末の見世物小屋に転がり込む。 獣人と呼ばれる人間のなれの果てのような人物が鶏を食べるのを見せたりするような場所だ。そんな場所だが、スタンは仕事を得て、ピートという男からコールド・リーディングを習ったりしていた。そのとき、コールドリーディングを使い続けると、正常な判断力を失い、自分が失敗していることもわからなくなる
果穂のことなんだが、と車中で武が切り出した。 「お前がやっている、記憶の書き換えをやってもらえばよくなると思うんだ」 「さいごの風景を補正する作業は、記憶の書き換えとは違うんだ」 洋介はちょっとむかついた調子で言って、窓を閉めた。車内はヤニ臭いままだけど、いくら換気をしても染みついた臭いは取れない。 小泉が運転席側の窓を開けて、新しい煙草を吸いはじめた。窓の外に煙を吐いたけど、車内にも流れ込んできた。迷惑なことだ、とはいえ、これは小泉の車だからね。 武が話を続けた。 「とにかく、果穂はトラウマを抱えているからさ。それを解決してやれたらいいなと思ってるんだ」 「おれ
「CURATION⇄FAIR」という新しいアートイベントが行われている。 展覧会と、アートフェアを、それぞれ期間をわけて行うイベントだ。 自分は展覧会のほうにいった。展覧会と、アートフェアで取引される作品が同じものなのかはわからない。 会場は九段下にある「kudan house」という施設だった。 ここは普段あまり一般公開されていないそうだ。 1927年に建てられたというから、昭和の最初期だ。 修復などもされているとはいえ、なかなか良い建物だった。 洋風建築なのだが、なぜか和室があったりして、不思議な構造ではある。 展示されていた作品は、作品そのものとしてはさほどインパクトはなかっ