茄子の煮浸しを作ろうとしたら、茄子が焦げてしまった。味は良い。 納豆とツナを混ぜたツナ納豆。味噌汁も。昨日と同じく、ぬか漬けのゆで卵ときゅうりがサラダの間に隠れている。 野菜と発酵食品メインでダイエットと腸内環境の改善を目指す。 ちなみに、20グラムほどやせた。 こういう誤差を重ねていくしかない。 次回もお楽しみに!
ディズニーのピノキオを観たことがないので比較ができないのだが、こちらはかなり良い児童文学だった。 木の枝から作られたピノキオがありとあらゆる失敗を重ねながらも、彼を作ったジェッペットじいさんや、仙女たちに支えられて成長していく、という物語。 物語のトーンとしてはダークファンタジー的な雰囲気。 基本的にピノッキオを騙しにくるのは、子どもたちや動物たちで、結果的におとなのもとに売り払われたりする。おとなたちはピノッキオを酷使するが、彼らは自分の仕事の一環としてやっている。子どもを死ぬほど働かせるというのは今の世の中ではもちろん違法だが、当時はどうだったのだろうか。あたりまえだったのか、あ
非常に面白い。 冒頭で2つの大国の戦争が原因で世界が荒廃したというナレーションがある。 これは、1970年代末から80年代初頭の第二次オイルショックと、1980年9月22日からはじまったイラン・イラク戦争を意味しているのだろう。 そこから、石油が貴重になり、暴走族が暴れるという、多くの人が「マッドマックス」と聞いてイメージする世界はここからはじまった。 製作費は当時の相場で6億4千万円。興行収入は56億円。 ちなみに前作は制作費は約3千万円。興行収入は210億円 前作がヒットして予算がアップしたものの、それほどヒットしなかった模様。 ストーリーとしては、 荒野にある石油精製所がヒュ
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で見事に復活したシリーズ。 あらためて第一作を観返すと、思っていた以上に面白い。 家族を奪われた警察官の復讐劇。 主人公のマックスはおもに暴走族の取り締まりをしている。 ある日、職務の途中で追跡していた暴走族が事故死する。 ナイトライダーという男だったが、彼はトッカータという男が率いるグループの一味だった。 トッカータはこの事故が原因で警察に恨みを抱く。 ある日、彼の手下がマックスと、同僚のグースに逮捕される。結局無罪で釈放されることになるのだが、不満を抱いたグースと小競り合いを起こす。 そして、グースは殺される。 ショックを受けたマックスは隊長
1991年のアメリカ映画のトップ3は、 1.ターミネーター2 2.ロビン・フッド 3.美女と野獣 といった、ヒーローとロマンス。映画に夢や希望が詰まっていた時代と言ってもいい。「羊たちの沈黙 」は、ベスト3には入らなかったが、上位につけていた。ただし、ターミネーターやロビン・フッドのような「強いアメリカ」のイメージではないし、ジョディ・フォスターは美女だから、ロマンスの要素はあるにしても、レクター博士は、本物の野獣といってもいいほどに凶暴だ。 レビューで「傑作」と称されることの多い本作。 初見は高校時代、大好きなジョディ・フォスターが出ていたので観た。 当時も面白いとは思ったが、ここ
ブックディレクターの幅允孝氏が主催する私設図書室。 予約制で、定員6名の90分。 最寄り駅は京都の叡山鉄道の無人駅だと聞いていたので、どんな田舎なのかと思っていた。 叡山鉄道は1両編成の鈍行ではあるが、車窓から見える風景は郊外の住宅街だった。江ノ電に近いイメージなのかもしれない。 駅からは徒歩10分ほど。山が近いし田畑もあるのだが、高級住宅地(高級別荘地?)のようで、豪邸が立ち並んでいた。 鉄道が江ノ電に似ていることも踏まえると、葉山みたいなエリアなのか。 なぜ道行のことをくどくど書くかというと、「鈍考」という図書室のコンセプトが「脱デジタル」「自分の時間を取り戻す」といったところにあ
「村上隆の五百羅漢図展」(2015年)よりはこぢんまりとした印象。 よく知られている日本画のテーマやモチーフをスーパーフラットに解釈した作品群と、村上隆によく登場するキャラクターの現在形が展示されていた。そういう意味では、新作ではあるものの、どこかで観たことのある作品、ということになる。 これが現在の村上隆なのかもしれない。 つまり、ウォーホルは大衆文化のアイコンを大量に複製することでアートにしたが、村上隆は自身の作品やキャラクターを大量生産することで大衆文化に浸透させているのではないか。 ルイ・ヴィトンのお花の親子であるとか、最近ではNewJeansとのコラボレーションがあり、
2巻では源氏の君の18歳から25歳までを扱う。 この巻では、有名な車争いや、その後葵上が六条御息所に呪い殺されるエピソードなどがある。また、幼女だった紫上が成長し、源氏の妻となる。 また、桐壺院が亡くなり、朝廷の勢力図が変わる。右大臣家が権力を持つようになり、左大臣家側である源氏も抑圧される日々を送る。 源氏の女遊びばかりだった印象の1巻に比べて、きちんと物語が展開しはじめている。 まだまだ先は長いのでこれから変わるかもしれないが、ここまで読み進めてきたところでは、「源氏物語」とは広い意味でのコミュニケーションについての物語なのだという理解に至った。 特徴的なのは、作中人物が互いに
ウェス・アンダーソンのストップモーションアニメ。 映像としてはよくできているが、なにを伝えたくて作ったのか、明確に読み取れない。 おおまかなストーリーは下記となる。 日本のウニ県メガ崎市で犬の伝染病「ドッグ病」と「スナウト病」が蔓延しはじめて、メガ崎市の小林市長はすべての犬を「犬ヶ島」に隔離する法案を通す。かくして、すべての犬が送られたのだった。 6か月後、犬ヶ島にひとりの少年が訪れた。彼は小林アタリ。小林市長の遠縁の親戚で、スポットという自分のボディガード役だった犬を探しに来たのだ。 メガ崎という地名は長崎のことだろう。 飛行機が墜落するシーンで、キノコ雲があがるのは、原爆を意識
テクノロジー
ネットで「ブレヒト」を検索すると「ブレヒト 異化効果」という検索候補が出てくる。「異化効果」は知っているが、「ブレヒトと言えば異化効果」というほどのものだとは知らなかった。 そして、「三文オペラ」にも異化効果が仕込まれているという。 自分は全然わからなかった。このあたりは、知性と教養を身に着けることと、思考力を深めていく過程で、世界に対する解像度をあげていく必要がある。そういうことをやっていると、いろいろと見えてくるものもあるのだろう。 ここでは、自分がわかったことだけを書く。 本作は、ブレヒトのオリジナルではなく、ジョン・ゲイ「乞食オペラ」を元ネタにしているとのこと。1928年
洋介は断るつもりだった。 マリアの時と同じ結果になるという予感があった。でも、武はそうは考えていなくて、今回はうまくいくと断言した。 というわけで、洋介は武の家にいた。ダイニングルームでテーブルについていた。向かい側に果穂がいる。武はお誕生日席に座っていた。降霊術でもはじめるのかっていう配置だ。自分の家なのに、武は白いスーツを着ていた。 果穂は地味な女だった。それだけじゃなくて、会話をしていても、ずっとテーブルの上を見つめていて、武が話しかけた時だけそちらを見た。 「そんなに堅苦しく考えなくていいんだ」 自分がリラックスしているのを示したいのか、武は口元に笑みを浮かべ
これはとてもよかった。 山崎貴監督作品はわかりやすさが最優先されており、誰がどこでなにをしているのか、というのが非常に明確だし、ストーリーがどのように進んでいくのかも明確だ。そして、観客が観たいものをそのまま出してくる。 このセンスはどこから来るのだろうか。 本作は、1945年から物語がはじまる。 特攻兵の敷島が零戦が故障したといつわって、小笠原諸島にある大戸島という守備隊基地に不時着する。 そして、その島にゴジラが現れる。敷島は零戦の機銃でゴジラを撃つように頼まれるが、怯えて撃てない。彼の目の前で整備兵たちが次々と殺されていく。 生き残った敷島は本土に戻る。彼は特攻から逃げ、ゴジラ
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茄子の煮浸しを作ろうとしたら、茄子が焦げてしまった。味は良い。 納豆とツナを混ぜたツナ納豆。味噌汁も。昨日と同じく、ぬか漬けのゆで卵ときゅうりがサラダの間に隠れている。 野菜と発酵食品メインでダイエットと腸内環境の改善を目指す。 ちなみに、20グラムほどやせた。 こういう誤差を重ねていくしかない。 次回もお楽しみに!
野菜サラダとほうれん草のスープなんだけど、野菜サラダのほうは、ぬか漬けの卵ときゅうり、ブロッコリーの茎を入れた。ザワークラウトもある。これ全部発酵食品。 他にはケール、ベビーリーフ、トマト、ツナマヨ。 これだけ食べれば、腸内環境が良くなるんじゃないかって期待する。 でも、太ってた。 なんでだろ。
仕事が遅くなると、夕食はマカロニを食べたくなる。 炭水化物ってエネルギーになりやすいのかな。 とにかく、マカロニのことを考えていたんだけど、冷蔵庫に眠る野菜のことを思い出した。冷蔵庫の中の野菜が食べることもなく朽ち果てていったらどうしよう。 じゃあ、野菜サラダにするしかないじゃないか! とはいえ塩麹につけたチキンはいれた。これは味が結構しっかりしていて、ハムっぽい。だから、サラダにもドレッシングがいらない。 ちなみに、熟睡をするためには、炭水化物ではなく、タンパク質がいいらしい。 そういう意味でも良い。 ほんの少しやせた。
雪からみぞれに変わった。結構寒い 商店街がメインストリート。昔ながらの店もあるが、おしゃれな飲食店が多い。代々木上原にも似た印象で落ち着いた場所だ。 ただ、こちらのほうがカジュアル。とはいえ少し奥に入るとベンツやBMWが止まっている。ちょっとした富裕層が住む街ではある。スーパーリッチという感じではないが、ゆとりはあるんだろう。 おしゃれな家 ハイテンションで買い物しまくるようなエリアではないが、友だちとゆっくり過ごすにはよさそう。 代々木八幡駅も近い階段多め 文章はここまでですが、おもしろかったらご支援いただけると、たまにコーヒーなど飲めるようになり、助かります。
写真は刺身だけだけど、マカロニも食べたし、昼も結構食べた。 土曜日と日曜日はなんだかんだで時間によゆうがあって、食べたいものを食べてしまう。 チートデイ二日は多い。体重計に結果が出ている。 マカロニ好きがひとつのネックな気がする。 ここから考えてみよう。
新宿底辺紀行。 朝方の歌舞伎町、新宿中央公園の住人たち(あそこは隣にタワーマンションが建っているから余計にいいんだ)、ちんぴらにどつかれる弱気なサラリーマン、女子高生のパンチラとその瞬間を逃すまいとする中年男の顔。 「悪趣味よね。ちんぴらにどつかれるサラリーマンとか、女子高生なんか新宿じゃなくてもいるわけだし」 靖国通りと新宿区役所通りがぶつかるT字路近くの歩道。道端にうんこ座りしている森川祥子は頭にサングラスを乗せていた。ショッキングピンクのノースリーブのワンピースを着ていて、ゴールドのネックレスを首から提げていた。隣にいる尼ヶ崎もうんこ座りをしていた。 「ばかやろ。新宿で
監督 ジョナサン・グレイザー 原作 マーティン・エイミス 出演者 クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー 音楽 ミカ・レヴィ 公開 2023年5月19日 興行収入 79億円 「関心領域」はアウシュヴィッツの強制収容所の隣に住んでいる一家の物語だ。 家長のルドルフ・ヘスは、アウシュビッツの親衛隊中佐。妻のヘートヴィヒと子どもたちがいる。使用人も多く、満ち足りた生活をしている。 やがてルドルフに転属の指令が下る。これをまぬがれようとするが、うまくいかなかった。ルドルフに打ち明けられて、ヘートヴィヒは激怒する。 収容所のゴンゴンという騒音が響き続ける。この家族は、騒音が気になら
先日、友だちに会った。 普通にご飯を食べて、お茶をしながら雑談した。その中で、noteで「らうどねす」というマガジンをやっているという話をした。友だちが応援してくれたらいいな、くらいの軽い気持ちだった。もう少し言えば、「らうどねす」を読んでみたいと言われればリンクを送るつもりだった。読者の少ないマガジンだから、こうやって地道に1人ずつ営業をかけていくしかない。 だけど友だちは「LOUDNESSってバンドあったよな」と怪訝そうな顔をした。「そういうの、勝手に使わないほうがいいんじゃないの?」と。 おれは焦った。読んでもいないマガジンを絶賛してくれとは言わないが、もう少し好意的な反応が
■日常:ブルータリスト 映画「ブルータリスト」を観てきた。いわゆる感動ものではないのだが、おそろしく斬新な作品だった。ひさしぶりにドキドキした。 ■クリエイティブ:漫画、小説 マンガ「フラットランド」はカピバラが主人公。友だちに見せたら、「途中からカピバラに見えなくなっている」と指摘を受けた。うーん。それでも描き続ける。 フラットランド - ジャンプルーキー! 心優しいカピバラ、ファントムくんの夢は人間になること。 そのためのミッションは宇宙開拓。 様々なチームが先を争って、宇宙の rookie.shonenjump.com ■日々の気づき:本質。 賢く
監督 ブラディ・コーベット 出演者 エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ、ガイ・ピアース 撮影 ロル・クローリー 編集 ダーヴィド・ヤンチョ 公開 2024年 製作費 14億円 興行収入 17億円 https://www.youtube.com/watch?v=6d7yU379Ur0 予告編の中にもあるように、逆転する自由の女神像という、ハッとするショットではじまる本作。 「序曲、第一章、インターミッション、第二章、エピローグ」という構成になっている。 簡単なストーリーは下記のようなもの。 ホロコーストを生き延びてアメリカに渡ったユダヤ人ラースロー・トートはハンガリ
炭水化物をとらないほうがやせる。という話を聞いたのでやってみている。 でも太った…。 早急に結果が出るわけではないんだけど、逆に太るってのは困る。 ちなみに野菜サラダ以外に、じゃがいもやほうれん草、ぬか漬けきゅうりも食べた。って、サラダを二皿に分けただけじゃないの?
晴天。根津駅周辺。 いわゆる谷根千と呼ばれるエリアで、東京の下町とされている。 ただ高層マンションなども多いし、観光地が進んでいる。洗練された下町。 インバウンドは欧米人が多い。ただ、根津神社にはさほどいない。神社目当てではなくて下町観光なのかもしれない。こじゃれたお店が並ぶエリアではカフェでくつろぐ白人をよく見かけた。 おしゃれエリア ちなみに昔ながらの和菓子屋や、金太郎飴の店などもあった。 昔ながらの和菓子屋金太郎飴屋 それにしても歯医者が多い。 日本は歯医者が多いというが、このエリアの歯医者密度はかなり高い。 文章はここまでですが、おもしろかったらご支援いただけると、たまにコ
ぬかみそにゆで卵を漬けた「ぬかたま」。 ぬか床にまだ二個残っていた。 躊躇したが、ふたつとも食べることにした。 どれほどのダメージを受けるだろうか。しかし、捨てるという選択肢はない。先日トイレにこもることになったにもかかわらず、食欲が勝ったのだ。 食後、しばらく警戒したが、今回は大丈夫だった。 ダイエットレポートを続ける。 夜の炭水化物をやめてみた。つまり、マカロニを食べなかった。 タンパク質、すなわち肉は食べた。これは塩麹で漬けた。 あとは野菜である。 その結果として20グラムほどやせた。 これはしばらく続けてみよう、とは言いつつ、疲れるとマカロニ食べたくなっちゃうんだよね。
駅前の書店を覗く。 賑わう書店 店の外に週刊誌や漫画雑誌が並んでいて、懐かしい感じ。店内はまずはエンタメ系の小説が目に入る。どこの店でも売りたがる自己啓発本は、ここでも目立つところに並ぶ。いわゆる読み物が多い。 とげぬき地蔵尊の周りはやはり高齢者が多い。おばあちゃんの原宿は健在か。 境内の耳かき屋さんも健在 とはいえ、町全体を見たところでは子どもや学生もいて、高齢者ばかりではない。 インバウンドはあまり見かけなかったが、巨大なアパホテルがあった。これからインバウンドが増えるのか、国内の観光客が多いのかは不明。 昔ながらの下町で、駄菓子屋もある。他にはパチンコとかゲームセンターと
冒頭のチキンサラダにゆで卵が乗っていることに気づいただろうか。 これ、じつはぬか床に2日ほど漬けたもの。ピータンが好きだし、発酵食品も好き。だから、ぬか床にゆで卵を入れるという発想は魅力的だった。 お味のほうは悪くない。ちょっと塩気が強いとは思ったけれど。今にして思えば漬ける時間が長すぎたか。 一時間ほどしてトイレにこもることになったわけだが、他に原因が思い当たらないのでおそらくこの「ぬかたま」だろう。 おかげで少しやせたが、もう少し改良が必要なようだ。 ちなみにマカロニも食べてしまった。
晴天。 新宿西口ビル群界隈。 観光名所はやっぱり都庁 巨大なオフィスビルが乱立している。通行人はいるのに人間臭くない。ある意味近未来的な感じではある。 西口のメインは電気街というか、飲食店街。 まだ準備中の店もたくさんあるけど、おっさんもおばさんも若いお姉ちゃんもインバウンドもみんないる。 人が集まるとエネルギーが渦巻く。 良くも悪くもパワフル。 歌舞伎町ビルディングも結構目立つ それにしても、新宿は駅の工事に伴って、一気に景観が変化した。これからどうなるんだろう。 文章はここまでですが、おもしろかったらご支援いただけると、たまにコーヒーなど飲めるようになり、助かります。
マイルールで生きている男がいる。 明け方に活動をはじめ、夜遅くまで存在の気配が感じられる。 アパートの前にある路地にライトバンを停めて作業をする。 車のドアを開け閉めする時大きな音を立てる。スマホで大声でしゃべる。家の中で大声で子どもを怒鳴りつける。酒を飲んで爆笑する。時には友だちを招いて夜中まで大騒ぎする。そんな時は子どもが泣きわめき、おとなたちは爆笑している。 なぜこんなことを知っているかというと、おれが住んでいるアパートの向かいに彼の家があるからだ。 おれが仕事から帰ってくると、路地にはいつも彼のライトバンが停まっている。 食事をして風呂に入る。そろそろ寝ようかという頃、ライト
監督 ジャン=ピエール・ジュネ 脚本 ジョス・ウィードン 出演者 シガニー・ウィーバー、ウィノナ・ライダー、ロン・パールマン、ドミニク・ピノン 公開年 1997年 製作費 111億円 興行収入 240億円 まずシリーズの時代設定をまとめておこう(かっこ内は公開年)。簡単な概要もつけておく。 エイリアン:2124年(1979年) 「宇宙でジョーズ」 エイリアン2:2144年(1986年) 「宇宙でベトナム戦争」 エイリアン3:2270年(1992年) 「経済の後退とキリスト教右派の台頭」 エイリアン4:2470年(1997年) 今回取り上げる4は、3からち
その叫び声は誰に向けられているのか。 「メッセージ」なんていう品のいいものじゃない。 っていうかうるさいだけ笑 おれは毎朝、5時に起きる。 すると待ち構えていたかのように、階下の住民が和室の引き戸をガラガラと開け、玄関の扉をキィっと開ける。 そして憎悪に満ちた咆哮を放つ。誰に?わからない、おれが聞きたい。 それから和室に戻り、引き戸を叩きつけてしめる。 なぜそんなに詳細に動きがわかるかというと、ボロアパートなので、階下の生活の音が聞こえるのだ。 彼は40代の男だ。20年ほど前に挨拶をした時は、おとなしい文学青年といった風貌だった。 彼の怒りはどこからやってくるのか。それは彼自身か
新しいコラムを書いたら追加していきます。 【001】文学青年風の彼がデス声をマスターした件 250223
マンションの部屋に戻って、リビングにいくと、真理子がソファに座ってスマートフォンをいじくっていた。 「ただいま」 洋介は向かいのソファに座った。真理子は一瞬顔を上げたが、すぐにスマートフォンに戻った。洋介はスーツケースからアイルランド土産のお菓子を取り出した。真理子はぎょろぎょろした目でそいつらを眺め回して、「ありがとう」と言った。そしてまたスマートフォンに戻った。 洋介は風呂の給湯リモコンのボタンを押してから、仕事部屋にスーツケースを運んだ。 室内は熱気がこもっていた。エアコンをつけてから、荷物の整理をはじめる。洗濯物を脱衣所に運んで洗濯機に突っ込んだり、本やデジカメな
UFO
なかなかよかった。 ギレルモ・デル・トロ監督作品だが超常現象やクリーチャーが登場しない。 ジャンルとしてはネオ・ノワール映画になるそうだ。 1945年~1960年ごろに流行したフィルム・ノワールの復興を目指したものだという。 物語としては、 流れ者のスタン・カーライルが、場末の見世物小屋に転がり込む。 獣人と呼ばれる人間のなれの果てのような人物が鶏を食べるのを見せたりするような場所だ。そんな場所だが、スタンは仕事を得て、ピートという男からコールド・リーディングを習ったりしていた。そのとき、コールドリーディングを使い続けると、正常な判断力を失い、自分が失敗していることもわからなくなる
果穂のことなんだが、と車中で武が切り出した。 「お前がやっている、記憶の書き換えをやってもらえばよくなると思うんだ」 「さいごの風景を補正する作業は、記憶の書き換えとは違うんだ」 洋介はちょっとむかついた調子で言って、窓を閉めた。車内はヤニ臭いままだけど、いくら換気をしても染みついた臭いは取れない。 小泉が運転席側の窓を開けて、新しい煙草を吸いはじめた。窓の外に煙を吐いたけど、車内にも流れ込んできた。迷惑なことだ、とはいえ、これは小泉の車だからね。 武が話を続けた。 「とにかく、果穂はトラウマを抱えているからさ。それを解決してやれたらいいなと思ってるんだ」 「おれ
「CURATION⇄FAIR」という新しいアートイベントが行われている。 展覧会と、アートフェアを、それぞれ期間をわけて行うイベントだ。 自分は展覧会のほうにいった。展覧会と、アートフェアで取引される作品が同じものなのかはわからない。 会場は九段下にある「kudan house」という施設だった。 ここは普段あまり一般公開されていないそうだ。 1927年に建てられたというから、昭和の最初期だ。 修復などもされているとはいえ、なかなか良い建物だった。 洋風建築なのだが、なぜか和室があったりして、不思議な構造ではある。 展示されていた作品は、作品そのものとしてはさほどインパクトはなかっ
フランク・ハーバート「デューン 砂の惑星」中巻(1965年) ハルコンネン家の襲撃を受けて、アトレイデス家は壊滅的な打撃を受ける。 ポールとジェシカは戦いを生き延びて砂漠に逃れる。 フレメンと出会い、試練を経て、ふたりは砂漠の民に受け入れられる。 一方、ハルコンネン家には皇帝から調査が入ることになる。 ストーリーの大部分が砂漠や洞窟といった、フレメンの活動エリアで展開される。上巻のような大規模な動きはなく、ポールの精神的な成長がメインに描かれる。エンターテイメントを期待すると、退屈かもしれない。 「デューン」という小説がSFというジャンルでありながら、人間を掘り下げる作業に重点をお
なかなかよかった。 キングスマンという組織がいかにして成立したか、という物語。 冒頭で、キングスマンのメンバーのコードネームが、アーサー王と円卓の騎士からとられているということがわかる。「円卓」なのは平等だからだという話が出る。しかし、キングスマンのオフィスではアーサーがお誕生日席に座っているのはなぜだろうか。 また、敵の名前が「羊飼い」なのは、キリストを連想するが、かかわりがあるのだろうか。 本作では、上述の「羊飼い」という人物が「闇の凶団」という組織を動かして、いとこ同士であるイギリス国王、ドイツ皇帝、ロシア皇帝を戦わせて、世界を混乱に貶めようとする。 それを阻止しようとするの
楽しい映画ではあったが、前作ほどのインパクトはなかった。 内容としては、 前作で立派なキングスマンになったエグジー。前作でともに候補生だったチャーリーに襲われる。彼はゴールデン・サークルという麻薬組織に入っていた。 ゴールデンサークルに狙われて、キングスマンの組織は壊滅的な打撃を受ける。そこで、アメリカの諜報機関であるステイツマンに助けを求める。 一方、ゴールデン・サークルは、莫大な売り上げを立てていたが、それでは満足できず、世界中に売りさばいている麻薬に特殊な薬物を仕込む。その解毒剤を渡すという条件で、アメリカ大統領と取引をする。 キングスマンはステイツマンと協力して、解毒剤の入手
時間をメインとした考察が続いている。 用語も含めて難解な部分が多い。それでも自分なりに考えながら読み進めてきた。 哲学に詳しい人や賢い人がどのようなコメントをするかはわからないが、今になってようやくわかりかけてきたのは、本書は人間が本来の姿に気がつくために、今までで常識としてとらえられてきた事柄を事細かに考察し、それが本当なのか主に存在と時間と言う対象について分析し、定義しなおしてきたということではないか、ということだ。 考察を続ける中で、人間は本来の姿ではなく、映画「マトリックス」のように、俗世にまみれて流されて生きている、ということが語られてきた。ただ、俗世にまみれて生きることが
今回は鬼太郎ではなく、一般的な妖怪にフューチャーした展示になっていた。だから、砂かけ婆やぬりかべ、子泣きじじいといった鬼太郎ファミリーに加わっている妖怪もいたが、あくまでも妖怪カタログのひとりといった扱いだ。 大量に展示されている原画を眺めていると、妖怪によって目の描き方だとか、全体のタッチなどが全然違うことに気づく。デフォルメの強度を調整するのが自由自在だ。 それは妖怪だけでなく、人間の姿も同様だ。たとえば手の描写でも、よれよれとした線で簡単に描いてあるときもあるし、きちんと関節まで描いてあるときもある。多くの漫画家ができることなのかもしれないが、そういったことに気がついたのは1つ
これはなかなかおもしろかった。 人は頭の中で考えるときに、文字で考えたり音声で考えたりするが、「ビジュアル・シンカー」は、絵で考える人のこと。 自分も頭の中に映像が浮かんで、それがどんどん連想していくということがよくあるので、以前から「人はどうやって思考するのか」というのは興味があった。 小説家の森 博嗣がエッセイで「映像で考える」と書いており、自分に似た人がいるのだと思った。自分の場合は、彼ほど強い傾向ではない。 https://www.excite.co.jp/news/article/BestTimes_2954/ 他にもアートディレクターの中島英樹氏も映像で考えると言って
台湾の小説。 二十年前に失踪した父親。彼が乗っていた自転車が、息子である「ぼく」のもとに戻ってきた。「ぼく」は、その自転車が戻ってくるまでの物語を集めはじめる。 その旅は、ビンテージの自転車の、足りないパーツを集めるようなものだ。いくら修理し続けても、完璧な状態にはならない。 この小説は大量の断片によって語られる。 自転車のパーツ、父の自転車の所有者たち、彼らの物語。 そして主人公の人生。 こうした断片によって構成される、台湾の近現代史。 読んでいて、ポール・ボウルズの「シェルタリング・スカイ」を読んだときの感覚に似たものを覚えた。 北アフリカの砂漠や迷宮をさまよい、人生の意味を探
ぼんやり
B級SFになりそうな素材を一流の制作陣や俳優の能力によって、かなりのクオリティにまで引き上げている。A級かというとそうでもないのだが、かなりいい線いっている。 2563年。 没落戦争から300年後の地球。最後の空中都市「ザレム」と、その下にある夢の島のような「アイアンシティ」に世界は分断されていた。アイアンシティの中にある夢の島のようなところでサイバネ医師イドに拾われてきた少女ロボットは、アリータと名づけられる。彼女は脳を損傷しておらず、記憶があるはずなのだが、なにも憶えていない。 イドのところで生活するうちに、アリータはヒューゴという若者に出会う。 やがてイドが賞金稼ぎ「ハンター・
南浦和駅から京浜東北線に乗り、赤羽駅で埼京線に乗り換える。新宿駅で中央線に乗り換えて一駅。洋介が中野駅についた頃、太陽はまだ高い位置にあった。 北口の改札を出たところで坂本武が待っていた。背が高くて強面だから、それだけでも目立つのに、白いスーツに身を包んでいた。武は洋介を見つけると近づいてきて腕を軽く叩いた。 「元気か?」 洋介は面倒くさそうにうなずいてから聞いた。 「どうしたんだよ、その格好は」 武は照れ笑いをしながら胸ポケットのネッカチーフに触れた。 「ゴッドファーザーパート2を観たんだけどさ」 「デ・ニーロに殺されるマフィアのボスか」 武はぱっと表情を輝
なかなかおもしろい。 エッセイ集であり、表題にある「陰翳礼賛」をきっかけに「適切」とはなにかを探るエッセイが並ぶ。 「陰翳礼讃」は文字通り「暗さ」についてのエッセイ。 日本の建物は以前は暗くて、それがよかったのだという。 古い料亭で、電気を使わずに、薄暗い灯りの中で食事をするのがよいという。 日本の場合、器や、食べ物そのものが、手元もよく見えないような明るさの中で楽しむようにできているだそうだ。 西洋はなんでも明るくしてしまう。そして、日本もその影響を受けて、当の西洋人が驚くくらいになんでも明るくしてしまった、と嘆く。 西洋人が明るさを好むかどうかという話については、聖書において
これはすばらしかった。 前作でアニメの最先端を体感させてくれたが、今回は自らそれを上書きする仕上がりになっている。 ちなみに、製作費は148億円で興行収入は1,026億円。 前作は製作費が133億円で、興行収入は、557億円だった。 実に倍の売り上げだ。前作の評価が高く、第二作への期待値が高かったのだろう。 今回のヴィランはスポットという、次元を移動するキャラクターだ。 ただし、物語の中心になってくるのは、家族であり、仲間であり、他のスパイダーマンだ。そして、正義とはなにか、という問いが、すべての中心になっている。 今回も大量のスパイダーマンが登場する。そして、大量のスパイダーバ
いよいよ最終話となる。 ハリーポッターとヴォルデモート卿の最終決戦は、ホグワーツ魔法魔術学校との全面戦争の様相をなす。こぢんまりとした印象になりそうだが、そうでもなくて、見ごたえのある戦いになっている。 本シリーズは「魔法と冒険」といった古典的な要素を扱っているとはいえ、映像に関してはかなり挑戦的だった。そのおかげで、最終決戦も迫力のある映像になっていたのだと思う。予算が桁違いなのもあるし、演出もうまかったのだろう。 実際、興行収入は1,990億円。シリーズで最高額だ。 普通、シリーズものは、だんだんとしょぼくなっていくのだが、最終作が一番売れるというのはすごい。このシリーズがいかに
なかなかよい作品だった。 「賢者の石」では子ども向けのファンタジー映画っぽさがあったが、徐々におとな向けのダークファンタジーになっていった。 「死の秘宝」は、そのダークな路線を引き継いではいるものの、中盤の複雑な展開ではなく、「ハリーとヴォルデモート卿の最終決戦」というわかりやすい題材で進んでいく。 PART1ではヴォルデモート卿の魂の一部を封じ込めた分霊箱を発見して破壊するというミッションがメインになる。 その反面、ヴォルデモート卿の側でもハリー・ポッターを殺害するためにさまざまな手を打ってくる。 その過程でダンブルドア校長に託された品々が常に役に立つ。 なぜ、ダンブルドア校長はハ
郊外の夕暮れはセンチメンタルだ。 なぜかはわからないけれど。 自分が生まれ育ったのが郊外だからだろうか。