あなたがそこにいてくれるだけでいい
「苦しくて切ない全ての人たち」を読んだ。 著者は恐山の副住職で、一時、この人の本を何冊か読んだものだ。 この本では、「命の種」と言う章に、ある住職に引き取られた3,4歳の子供の話が載っている。 彼は大人に虐められたのか、住職に連れられていったお寺でも小刻みに震えていた。 住職の妻は、彼を三晩添い寝して過ごした。 彼はのちに住職に話す。 お母さん(住職の妻)がぎゅっと抱きしめてくれて、「大丈夫だからね」「元気で頑張ろうね」と言った。それを支えに今まで生きてきたようなものだ。 3歳というと、身近にもその年頃の子供がいる。 あんな小さな子供が・・と思うと涙腺が緩む。 「あなたがそこにいてくれるだけで…
2024/07/05 13:59