日銀の責任―低金利日本からの脱却 野口悠紀雄2023
第3章大規模な円安介入が行われたのは2003年から。これによって重厚長大産業が息を吹き返し古い産業構造が残った。円安のおかげで企業は人減らしや合理化、新技術開発や新しいビジネスモデル探求の必要がなく、旧態依然としたビジネスを続ければよく、このようなことが続いたために企業の体力が低下し日本病から立ち直れなくなった。第4章異次元緩和の本当の目的は、国債大量購入による金利引き下げ⇒財政資金調達容易化・円安⇒大企業の利益増⇒株価引き上げだったのではないか。2016マイナス金利導入により金利低下、長期国債の利回りも低下し金融機関利ザヤ稼げない。長期金利を高くするため日銀は国債買いオペ(イールドカーブコントロール)。市場原理に反する。2022年に長期金利に上昇圧力加わり、日銀は長期金利を抑えたため急激な円安が進んだ。...日銀の責任―低金利日本からの脱却野口悠紀雄2023
2023/07/28 12:10