筏釣りで「あこう」を釣っています 釣り場の周辺の人間模様を書いています。他に本・逸話・心理など
筏釣りで「あこう」専門に狙っています。住んでいる所が「備後」なので備後あこう浪士です。 こちらの釣り場の情報はありませんが、釣り場周辺で起こった人間模様を書いています。 魚の写真・釣り方・釣り場の情報は他の方の仕事、もっぱら釣り場周辺で釣り師を取り巻く人間模様のブログです。
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春めいた頃より春が本番ともなりますと、釣り師は、がぜん活発にうごめきだしますもので、これがあの体たらくをかこった同じ人物かと見まがうばかりの働きぶりですから、死に体だとばかり思って棒切れで無造作につつくと、がぜんかみつきますから注意が必要でございます。 春と言いますのは、釣り師のみならず生きとし生けるものみな活動的になり、なおかつ繁殖活動にも精を出すこととなってまいります。 人様というのは様々なところですが、どちらさんも恋の病で上の空、心ここにあらずということは経験するところでございます。 発情期とでも申しましょうか、心ここにあらずの石田配達営業マンというのも人生二度目の発情期を迎えて、今日も…
「アイムソーリー・ ヒゲソーリー・あべそーりー」 「あははは・・・・」 「まだ言えるんで、なんぼでも言えるんで」 「アーメン・ソーメン・・冷やソーメン」 よしゃあいいのに面白くもなんともない駄洒落を、爺さんは吐き続けた。 そんな安土桃山時代に流行ったような駄洒落を後生大事そうに抱え込んで、隙あらば吐いてやろうと待ち構えていたような吐き方するのは、点滴中に看護婦さんの歓心を買おうと必死になっている爺だ。 周りは悪い薬を飲み間違えた爺さんが駄洒落を吐き終わるのを、嵐が過ぎるのを待っている。 これは入院公害の新手の品種に違いない。 相手は年寄りのことで、いくばくかの尊敬の念を持たねばなるまいから、逃…
いえいえ、この期に及んで食べ物の報告に方針転換してやろうなどとは思っておりません。食べ物の報告など数多くの人がなさっておいでの所でして、割り込もうなぞ大それたことは致しませぬ。 何しろ、しがない釣り師の出っ張ることではございません。 釣りを終えて数人で小腹がすいたところで、さてどうするか。 ここは手っ取り早く、腹を朽ちさせる、おまけにその日の釣りの反省を、釣果の良かった人は自慢したいだろうし、その上釣れなかった奴を肴に思い切りあざけりたいだろうし、会話の中で次の釣りのヒントの一つも探ろうなどと人さまざま算段の有るところです。 釣りは現実の生活とはかけ離れた浮世離れの所がございますもので、そのま…
「御船の織」さんといやあ、昔はその界隈では知らぬ者などいない、ちったあ知られた遊び人で、お城からすこしばかり離れた所にあった結構な屋敷が人出に渡るくらいは遊んだ人だ。 「御船の織」の御船は、在所が御船町だから 織は苗字の一文字から由来している。 遊び人といってもその筋の構成員などではなく、根っからの放蕩が生まれつき装備されていて、家業の建築業には目もくれずオートバイに凝りあげる、賭け事が続いて車に繋がる、ひとしきりランチュウに熱を上げる。それから御婦人に至ったところで無残にも大邸宅は鍵を渡すはめに。 普通の趣味人の域は片足も両の足もはみ出す遊び様ですから、賄は膨大なものになって 「なに、家が形…
以前の記事で「十一」(といち)と「まばたき一」などと申します街場の金融についてた書いたところです。 お初の方にはわかりますまい、「といち」というのは十日で一割の利子が入用だということで、「まばたきいち」というのは瞬きを一回する間に一割の利子が、付くというのですから開いた口がふさがらず、挙句には口中に飛び込んだ雀が巣を作るんでございます。 以前、このことについては書いたことがあるのですが。どなたかカラスが「カアー」と泣いたら一割の利子がつくと聞いたことがあると指摘されました。 こいつは「あけがらす」といって、朝 カラスが鳴くと同時、一晩で一割の利子という、誠に乱暴な常人では伺い知れぬ街場の金融の…
奇怪なるものこの世に様々存在するもので、自然のままに出来上がったものから、人様の手によるものまでこれはまた仰山のことだ。 今回は人の手にかかって奇怪な形にされた、世にも哀れな街路樹が存在するので世間様に、お目通り願うということでございます。 街路樹は様々あるのですが、この道路の両側に林立するするプラタナス、葉を付けている分にはどうということはなく潤いなのですが、葉が落ちるころになると人の手によって刈り取られる。 その挙句がおどろおどろしい形となって、これは疑獄の門に違いないと身構えるのです。 さぞかし地獄の門はこのようなものかと、日頃罰当たりに心当たりがある釣り師は身構えるのです。殺生を繰り返…
「おめでとうございます」 「見事大物を釣り上げられた吉田屋さんの栄誉をたたえ家紋の掲揚と家歌の斉唱を行います」 一同起立! 吉田屋さん張り切ってどうぞ! 「有難う御座います、我が家の家紋は誤算の切ではなく、(伍三の桐)であります。家歌は(浪曲子守歌)です。お耳汚しのところ誠に僭越ながら心を込めて歌わせていただきます」 逃げた女房にゃ未練はないが お乳欲しがる この子が可愛い・・と・・ 「それにしても今日はしけとるのお、全体でこれ一匹かい・・!」 この地方、燧灘は海水が下関と大阪両面から流れ込む地とあって、水温が上がるのが遅いところです。 黒鯛の乗っ込みが始まる頃なのですがまだ姿が見えず、明石さ…
わかりやすいお話ということでございます。 人間年を取りますと体のあちこち不都合が出てまいりまして、こんな筈ではなかったにと思ってはみるものの、如何せん世間様の見えぬところでその醜態を悟られまいと、悪あがきをするものでございます。 年取って目が悪くなったのでハズキルーペを使用したという単純なお話。これが悪あがきかどうかはさておいて、その周辺のことを少々。 全く分かりやすいところで、「目」など年齢を重ねるごとに、確実に衰えてメガネなどで修正を図ってまいるのですが、最近そこに現れ出でたる新兵器「ハズキルーペ」なるものが出てまいりました。 寄る年波にやせ我慢を重ねてメガネを着用するのを引き延ばしていた…
さて 釣春 と申しますが果たしてそんな言葉が有るのか無いのか、聞いたことが有るような無いような、誠にもって釣り師ごときのたわごと、お聞き流しの上、お笑いいただければ幸いです。 今年も誰が頼んだわけもなく春というのはやってまいりまして、一人 釣師だけではなくて世間様も浮かれ出してまいりました。 浮かれたのは世間が先だ、釣り師が先だというのはわきに置きまして、釣り師が先に決まっておりますが、そんなことはおくびにも出さず釣り場にやってまいりました。 なに一寸病んだりいたしましたところ、わずかの間にもその取扱いは変わってきておりまして、休んでおる間にその座をちゃっかりせしめる奴や、名人面をして何やらお…
梅が終わって桜、誠に春の到来ということでございまして、桜の開花があちこちで聞かれるようになってまいります。 ブログの中でも桜が満開、全国各地の写真が掲載されることとなってまいります。開花はずれがありますから随分長いあいだ桜を愛でることができますので、ぜいたくな花見ということでございます。 ひとつ花だけでなく、ご婦人方も活躍されておりますのでブログの中は、今や盛りの奇麗どころ、ちょっと年増の伯母桜、枯れ木に花をと踏ん張る方々で誠に百花繚乱、華やかなことこの上ないのです。 枯れ木に花は、少々無理筋とは言いませんが・・・ さてさて、写真の花 おそらく梅であろうと思われるのですが、釣り師にとっては特に…
「こいみばし」をめぐる人民解放軍と南ベトナム民族解放戦線の攻防
人が多く住みます街の川は、本来の流れではなく用が済んで脇に追いやられ、川の流れが変えられたり 、生活排水などで汚れたままになり、なかなか顧みられないものでございます。 福山でも一時そのような流れは汚れ放題で、見るのも入るのもいや、人様の厄介者になり果てておりました。 さてお役所や民間の方がこれは何とかしようなどと思うところ、いろいろ手だてを打ってまいります。 民間では流れの掃除と振り返ってもらおうと、見た目きれいに改造を施すところも出てまいります。そこできれいになったところで、蛍を捕まえてきて放つ、一見街の中にも蛍が舞うという、いかにも「なんだかなあ・・!」というようなところも現れてまいります…
「さんかべえとお」の横山君のことだ 筍をめぐるイノシシとの闘い
さて季節の到来ということでございます。 何がと申されるところですが、地中より筍が恐る恐る顔を覗かせるんでございます。 筍にしてみれば顔を覗かせたが最後、いつ人間やらイノシシに襲い掛かられて食われてしまうかもしれません、顔を覗かせるのは命がけのこととなってまいります。 *これは本文と関係ありません。 同居する犬です。 モカといいます。 この度はそんな筍に襲い掛かる「さんかべえとお」の横山君とイノシシが骨肉の争いを繰り広げてまいります。 「さんかべえとお」と皆様方にはあまり聞きなれない言葉だと思います。 この言葉を解説いたしますと、これは方言なのか通常用語で一般に知られているものかは定かではないの…
福山自動車時計博物館(新館)が出来たのだが・・・・新福山百景 その2
新しく出来上がる‥のは、様々どこでも何時でもあちこちあるものですが、ここ福山にも新しいものが春のつくしの如く立ち上がったのでございます。 新しく立ち上がったと申しましても、これまた古いものが忽然と立ち上がった‥のが福山自動車時計博物館(新館)ということなのです。 館長の能宗孝氏については、過去記事でその癖をお伝えし暇つぶしを願ったところ、このたびはまたささやかに呆れていただこうという嗜好でお時間を頂戴いたします。 この館長という御仁、思い起こしていただければ少々、思い込みやこだわりが強いところで、すし屋に赴けば「たこ」を10貫ばかり腹に入れたところで・・ 「今日いいネタはなんかある?・・・」 …
さて 「新福山百景」 ということで世間様に多く知られているところは他人さまで能力のある方に紹介いただくとして、釣り師から目に映る福山の日頃あまり日の当たらぬ情景をお知らせします。 さて早速に写真をご覧いただきたい。 自分にすれば日頃見ている風景で、これはと思うもの、いつも定点観測をしてたよりにしているもの、ある日「おっ・・!」と目に留まったところを切り取ったもの、どちら様にも僅かばかりの潤いになればと思うところですが・・さて写真だ・・ 何の変哲もない民家ということで、なんだくそ面白くもない、などと浪士の野郎これで「潤え」など、ついに焼きが回ったと思われてもしょうがないところですが ま もう一度…
「近頃の若いもんは」 などという台詞をまきちらすのは、いい加減新しい才能を認めて収まるところに収まるべきなのに、枯れすすきになりそこねたじじいの台詞でございます。 何も心配せんでも新しい才能は湧き出てきているものでして・・、というわけで今脚光を浴びている藤井聡太君に触発されて、にわか将棋にうつつを抜かす話ではございません。 森川君は隠しきれないほくそ笑みを必死に押し殺して、さも「将棋の勝負など眼中にございません」、釣りを覚えて酒の肴もほしいが釣りの教えを乞うには浪士の野郎の前で少しばかりは卑屈にならねばならん、つまり愛想の一つもせねばならんが、ここはひとつ我慢のしどころで釣りで卑屈になっても将…
数々戯言を書き連ねたところで、はて あのことは書いたかどうか自分でも分らぬ事と成って参ります。 これはいかぬということで一念発起読み返すこととしたので御座いますが、これがいけません。 何しろ最初から読み進めようとしたのですが、恥ずかしき事の数々とてもじゃあございませんが読めるもんじゃあありません。 五つばっかり読み進めたところでお手上げでございます。 以降重複した事などありましても、どうかお見逃しの御慈悲を請うということになって参ります。 はて御題の仕事師、大塚君のことでございます。最近ではなにやら金曜日は仕事をせずに早く帰って消費に励めなどと、仕事師にとってはいかにも住みにくいこととなってま…
「なんのこれ・・し・・き・・むむ・・・・」と思ってはみるものの・・・。 それは50センチばっかりの真鯛が針がかりしたときのことです、大方これは真鯛のそこそこサイズだろうと見当をつけたところで、さていつもの手はずどうり取り込むか、と思ってはみるものの・・・。 昨年の9月のことでしたか、1年と半年ばかり中断していた釣りに出かけた時のことでございますよ。 件の真鯛ごとき、日ごろでしたら鼻歌交じりのその上鼻くそほじったところで、天皇賞の予想など二つ三つこなしたところで手もなく釣り上げたところなんですがね。 何しろ釣り師が一年半も釣りから遠ざかるんですから、人間落ち目にはくれぐれもなるもんじゃあありませ…
世に様々仕事などあるところで、真っ当なのからかなり如何わしいのまでそれは多様に取り揃えてございます。 釣り師といいますのは職業ではございませんで、魚を獲る事で生業をなすのはこれは職漁師の領分、釣り師といいますと魚を釣る事に他人様よりよほど固執したところの蕩尽者のことですから、くれぐれも漁師の方とお間違いなきよう取り計らいをお願いするところです。 「師」と名の付くもの、詐欺師・山師・地面師などとあまり褒められた扱いは受けぬものでして、いずれもひと山当たるか当たらぬかの瀬戸際で成り立つものでございます。 これが同じ「し」でありましても「士」と成りますと、公的な資格となって権威がございますし、世間の…
同じ釣りをするにいたしましても、そこは上手と下手ということでございまして、衆目の納得するところで、容赦なく分けられるのです。 これは釣りに限った事ではありませんで、何事も上手、下手の仕分けが行き届いております。 上手と言いますと最初からそうであったかと言いますと、どうしようもない天才を除いて、どちらもやはり駆け出しと言うのはあるものでございまして、浪士の野朗がまだ釣りを始めて間が無いころのことでございました。 「土手の柳は風任せ、可愛あの子は口任せ」などと、いい加減なパチンコ屋さんの店内放送が二時間おき位にはまだ有った頃、ここ福山にはまだ福山競馬が存続しておりました。 馬主別当の君さんの手引き…
魚を獲る獲りたいというのは、大古から人間様々苦心に苦労を重ねたところで色々手段を編み出して参ります。 川を堰って水をかい出す、泳ぐ術無い魚を捕まえる、潮の干満を利用してくぼみから逃げ遅れたのを捕まえる、この辺りが魚を捕まえた最初の手段であったでしょうが、その後はこれでもかというぐらい編み出すものでして、硬軟取り混ぜ姑息なのから乱暴なものまで取り揃えるのでございます。 魚を獲る手段には大まかに分けて、網で獲る・罠を仕掛ける・釣ると言うのに分けられるでしょうか。今ではこれに育てるという養殖の手段まであるところで、養殖はいかに言いましても獲るとはかなりかけ離れたところの手段です。 これら正当な手段の…
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