解放と歓喜の夕べ。
昨夕(2024/05/26)2人の若武者が栄冠を手にした。まずは大相撲夏場所に於いて幕内初優勝を飾った新小結、「大の里泰輝(おおのさと・だいき)」である。単独トップで千秋楽を迎えた「大の里」関。勝てば初優勝が決まる大一番。押し出しで「阿炎(あび」関を破り、12勝3敗で初優勝。幕下付け出しデビューとしては、初土俵から7場所目での史上最速記録となった。出身地・わが津幡町では町役場でパブリックビューイングが行われ、400人余りが観戦。優勝が決まると笑顔と歓喜が広がったという。取り組みの現場、両国国技館でも同様。ニューヒーロー誕生に惜しみない拍手と歓声が降り注いだ。僕が印象に残ったシーンは、それら喧噪と一線を画するもの。対戦相手を土俵の外へ押し出した直後、彼は両眼を閉じ、天を仰ぐ。その刹那、若武者の周りだけが静謐...解放と歓喜の夕べ。
2024/05/27 09:09