斎藤梅子 句集「青海波」から
📑よしこのや潮入りは燈をつらね昨晩は久しぶりに斎藤梅子氏の句集をひもといた。徳島生まれの俳人。昭和61年第10回「現代俳句女流賞」受賞「徳島県出版文化賞」受賞と昭和61年は華々しい活躍。この後も他の追従をしり目に活躍を続けた。📑春愁や木偶人形につちふまず📑役者絵のすなはち寄り目いなびかり取り合わせの妙、📑おもしろの鬼の世にゐて霞かな📑滴りの胸中にして櫂の音📑まなじりを音なく舟や枯世界📑大灘に日矢いくたびも鍬始この句ら、、異質の世界を面目躍如、自家薬籠中の句として詠み尽くしている。おもしろの鬼の世などと、氏の心の内の自在はいかに、、、、📑射干や草屋といへど武家構へ📑今年竹鱗粉の散る空のありめずらしく素直に、あるがままの大きな景を詠みこなして、私のような凡人にも解りやすい。今年竹が育つ時、竹の周りに白い粉が吹...斎藤梅子句集「青海波」から
2024/06/29 22:12