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北海道昆虫同好会ブログ https://blog.goo.ne.jp/yjezoensislovers

昆虫に関する興味深く心ときめく記事や画像をとりとめもなく紹介してゆきたいとおもいます。

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に日本、近隣諸国、および世界の昆虫を対象に活動しています。

エゾエンシスラバース
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2015/04/30

  • ドゥルガイチモンジ、最強の女性戦士の名を持つブータンの美蝶。

    にほんブログ村ドゥルガイチモンジ、最強の女性戦士の名を持つブータンの美蝶。Bhutanのドゥルガイチモンジ(Euthaliadurga:Bassaronadurgaとされることもある)。Sikkim,AborHills,NagalandBhutanなどヒマラヤ回廊一帯からビルマ北部まで分布する大型で美しいタテハチョウ。ドゥルガイチモンジ発生地周辺のブータンの風景。ブータン王国の料理の必需品唐辛子や、ウリを売っている。ドチュラ峠の風景。ブータンではPunakha周辺やThynleygangの小高い崖で観察しました。普段は灌木の多い小高い崖の上部にいますが時々、ゆっくりジグザグに飛びながら舞い降りてきます。崖にペタッと張り付くように静止したり、地面に降りて吸水することもあります。8月中旬が発生の盛期ですが個体...ドゥルガイチモンジ、最強の女性戦士の名を持つブータンの美蝶。

  • Bhutan王国のウスアオゴマダラシジミ Phengaris  atroguttata  ssp.

    にほんブログ村Bhutan王国のウスアオゴマダラシジミPhengarisatroguttatassp.Bhutan王国のドチュラ峠(Dochongla)。飛行場のあるParoや首都ThimphuからBhutan西部へ向かうのに、何度この峠を越えたことだろう。もう少しで峠にさしかかる手前、森林の中に開けたいかにもチョウがたまりそうな湿潤な一角がある。そこに、今まで見たことのない白い大型のシジミチョウが多数、ひらひらチラチラと舞っていました。黄色い花に止まり吸蜜を始めると白い羽根に大型の黒い黒色紋。とても特徴的な斑紋なので台湾にも産するウスアオゴマダラシジミPhengarisatroguttatassp.であることはすぐにわかったが、生きた実物を見るのは初めてでした。あたりにはこのシジミチョウ以外のチョウは何...Bhutan王国のウスアオゴマダラシジミPhengaris atroguttata ssp.

  • モンゴルのクリソセーメモンキチョウ。

    にほんブログ村モンゴルのクリソセーメモンキチョウ。モンゴルではウランバートル近郊や北部のフブスグル湖周辺などで記録が多いがおそらくモンゴル全土に広く分布するものと推定されるが調査は不十分である。オスは乾燥気味の広い草原を猛烈なスピードで低く飛ぶ。飛翔中はかなり遠くからもよく目立ち、あたかも縄張りを見張るように巡回するかのごとく飛んでいる。飛翔速度はとても速くあまりに俊敏なので採集の好機はそう多くない。運よく採集できても多くは多少の破損があり完全品は意外と得難い。メスは林間の草地などで発見されるがオスのように乾燥した広い草地は好まない。いずれの産地でも多産はしない。年ニ化。モンゴル以外の地域ではソラマメ属、ゲンゲ属の植物が食草として報告されているがモンゴルでの幼生期の知見は未知。オスは亜外縁の黒い縁取りに多...モンゴルのクリソセーメモンキチョウ。

  • 北海道昆虫同行会会誌 jezoensis 49 (2023)  発行。

    にほんブログ村北海道昆虫同行会会誌jezoensis49(2023)発行。コロナ下で以前とは状況が大きく異なり関係各位の方々は原稿収集や編集・発行に大変なご努力があったようですが、かってない力作や新知見満載の北海道昆虫同行会会誌jezoensis49Ⅰ-Ⅱ号が発行の運びとなりました。今回は原稿量が多く2冊の分冊形式で発行しています。発行日は2023-2-28ですが皆さんの手元には多少遅れて届いたかもしれません。全国的にご高齢の昆虫愛好家の方々の訃報が多くみられた2022年ですが、本会でも10名もの方々が亡くなられています。本当に残念なことです。一方、新入会員も9名あり、2022-10-31の会員数は318名でした。jezoennsisはこれらの会員に配布されますが、貴重な報告、論文、調査報告など、会員諸氏...北海道昆虫同行会会誌 jezoensis49(2023) 発行。

  • モンゴルのミドリヒョウモンの謎と北海道におけるミドリヒョウモンの減少。

    にほんブログ村モンゴルのミドリヒョウモンの謎と北海道におけるミドリヒョウモンの減少。当初は、モンゴルは草原と砂漠の国といった呪縛のような固定概念があったため、森林性のチョウの代表ともいうべきミドリヒョウモンはモンゴルにはいないだろうと考えていましたが、それは大きな誤りでした。1994-7-20にウランバートル北西の避暑地ボルガンのボルガン山の森でモンゴルで初めてのミドリヒョウモン1オス1メスを採集して感激しましたが、それら以外は見られなかった。その後もミドリヒョウモンを見ることはなく、毎年のモンゴル各地での採集が続きました。この間、やはりミドリヒョウモンは全く見かけることがなく、本種はモンゴルではとても珍しいチョウとの認識のままでした。ところが2000-7-2に久しぶりにボルガン山を訪れた時、林道の道沿い...モンゴルのミドリヒョウモンの謎と北海道におけるミドリヒョウモンの減少。

  • コクゾウムシがサヤインゲン(モロッコ)の種子に大発生。

    にほんブログ村コクゾウムシがサヤインゲン(モロッコ)の種子に大発生。2023-2-19(日)曇日中最高+1℃この数日、居間の窓際、窓ガラス、レースカーテン、床などにおびだだしい数の大きさ3mm前後の微少な甲虫、コクゾウムシ(Sitophiluszeamais)がうごめいて、けっこうな光景になっています。動きはかなり素早くて、羽根を広げてプーンと飛んだりもする。かみさんが掃除機で吸い取って、全部やっつけたと一息つくのだが、しばらくするとまた同じくらいのコクゾウムシがウロウロして、こんなのは初めてだ。と、おもったら実は今回の大発生の兆しがあり、かみさんんが言うには昨年も少しだが、コクゾウムシがみられたのだという。さて、発生源は一体どこだろうと、探しにさがしたところ、発生源を確定できた。我が家で毎年夏中収穫して...コクゾウムシがサヤインゲン(モロッコ)の種子に大発生。

  • モンゴルのチョウセンヒョウモンモドキ Euphydryas aurinea in  Mongol.

    にほんブログ村モンゴルのチョウセンヒョウモンモドキEuphydryasaurineainMongol.分布:チョウセンヒョウモンモドキEuphydryasaurineaRottemburg,1775はヨロッパでは広く分布するが各地で絶滅が危惧されている。中央アジアからシベリアにかけては記録はあるが詳細は不明。旧満州から朝鮮北部の記録は本種の和名の元になっていると思う。モンゴルではモンゴル中央~北東部にかけて散在的に産地が見られるが、モンゴル中央部の大平原の中に忽然とそびえる岩山のTola山ではしばしば多数個体が発生する。生態など:乾燥気味で瓦礫や小石の多い草丈の低い草地に発生する。Tola山では6月中旬が盛期で汚損個体は7月中旬まで見られる。チョウセンヒョウモンモドキの多産するTola山を目指すかみさんで...モンゴルのチョウセンヒョウモンモドキEuphydryasaurineain Mongol.

  • モンゴルにおけるParnassis phoebus ミヤマウスバシロチョウの分布

    にほんブログ村モンゴルにおけるParnassisphoebusミヤマウスバシロチョウの分布Parnassisphoebusミヤマウスバシロチョウはアポロウスバシロチョウによく似るが,より小型でしばしばsmallapolloとも呼ばれる。世界的にはとても広い分布域に生息している。すなわち、ヨーロッパアルプス、ウラル山脈、シベリア、カザフスタン、モンゴル、中国、北米のカナダ、アラスカ、さらに米国のユタ州、ニューメキシコ州まで実に広大な分布域を持つ。とても広大な分布域がゆえに、本種は何と亜種が120も記載されており、これらの再検討をしようと思えば、まさに気の遠くなる作業になりそうだ。モンゴルにおける既知産地。モンゴルでの既産地としては北西部山岳地帯ではタボンボグド山、エルゲチンオール山地、トゥルゲン山地のハルヒ...モンゴルにおけるParnassisphoebusミヤマウスバシロチョウの分布

  • 黄色い皇帝 ( Yellow emperor :   Euapatura mirza  )  の採集

    にほんブログ村黄色い皇帝(Yellowemperor:Euapaturamirza)の発見1970年7月3日イラク北部シンガー渓谷にて目の前に突然、すばらしい速度で1匹の中型の蝶が現れた。それは黒い地色に前後翅とも大きな黄色の斑紋のある目のさめるように美しい蝶であった。見た瞬間に私は「新種だ!」と思った。しかし、その素早いこと,文字通り目にもとまらぬ速さである。忽ち丘の向う側遠く姿を消してしまった。ヨーロッパ産のコムラサキの一種Apaturairisには紫色の皇帝。〔PurpleEmperor)という名がついているので私はいつの問にかこの蝶を“黄色い皇帝”(YellewEmperor)と呼んでいた。その後、私が岩の間に足を踏み込んだ時に一匹の“黄色い皇帝”が舞い上った。はっと身構える私の頭上を高く通りすぎ...黄色い皇帝(Yellowemperor: Euapaturamirza ) の採集

  • モンゴルのアムールヒョウモン ( Clossiana toritonia )

    にほんブログ村モンゴルのアムールヒョウモン(Clossianatoritonia)小型のヒョウモン類が多いモンゴル産Clossiana属の中ではとりわけ大きくて見事なヒョウモンです。モンゴルにおいてはウランバートル近郊のTereljiで採集されているがそれ以外では稀。有名なTereljiのカメ岩。私はTerelji以外では北部フブスグル湖近くの高山帯で採集したことがあるのみです。モンゴル全域における分布調査は未だ不十分です。Tereljiでは小川沿いの小道でよく見かけましたが、飛翔は力強くスピードがあり、採集しにくい蝶でした。年1化で6月に出現し始め汚損個体は7月中旬まで見られる。山頂やガレキの斜面に集まることがある。Tereljiの6月の風景。ロシアにおける食草はユキノシタ科のSaxifragabron...モンゴルのアムールヒョウモン(Clossianatoritonia)

  • モンゴルのオオアカボシウスバシロチョウ。

    にほんブログ村モンゴルのオオアカボシウスバシロチョウ。初夏のモンゴルを代表するノミオン。種々の理由で家畜が入っていない美しい草原にはオオアカボシウスバシロチョウ(Parnassiusnomion)が舞っています。モンゴルではヘンティ山脈、ハンガイ山脈、北部山岳地帯、およびその周辺の草原で、あまり過度な放牧が行われていない地域にはたいてい分布していると思われます。しばしば群生し、時におびただしい数の飛翔が見られることがあります。♂は草花の咲き乱れる美しい草原を低く飛び、♀をさがします。地面にとまっている♀を発見するとホバリングするのが観察されます。♂♀ともにアザミ、カノコソウの1種、ピンクのジャコウソウなどの花で吸蜜します。♀は♂のようには活発に飛び回らず、時々トノサマバッタがひとっ飛びするように、ぱたぱた...モンゴルのオオアカボシウスバシロチョウ。

  • チョウセンウスバキチョウ Parnassius eversmannni sasai  0. Bang-Haas  1937  秘話。

    にほんブログ村チョウセンウスバキチョウParnassiuseversmannnisasai0.Bang-Haas1937秘話。チョウセンウスバキチョウの命名。この新亜種の記載はきわめて異例なパターンでした。命名者のO.Bang-Haasは実際には標本現物を見たことがなかったにも関わらず玉川學園の荒川節士による朝鮮半島のウスバキチョウの記録などを報じる論文(英文:Arakawa,1936)を目にするやいなや、それを丸写しする形で、論文中のデータ不詳の1♂の標本写真のみをタイプ(完模式標本)として1937年に電光石火の早業でチョウセンウスバキチョウsasaiの新亜種記載をした。sasaiは第一発見者の佐々亀雄(さっさかめお)氏に献名したつもりのようだが、苗字の実際の読みはササではなくサッサsassa氏が正しい...チョウセンウスバキチョウParnassiuseversmannnisasai 0.Bang-Haas 1937 秘話。

  • テネデウスウスバの亜種たち subspecies of Parnasius tenedius

    にほんブログ村テネデウスウスバの亜種たちsubspeciesofParnasiustenedius一般的な早春のモンゴルの蝶の採集スタイル。成虫標本の変異など:テネデウスウスバシロチョウは各産地とも、個体変異の幅がとても大きい。いくつかの亜種区分がなされてはいるものの、私が見る範囲では外見的には本質的な大きな違いはなさそうである。但し、私はParnasiusの専門家ではありません。Ssp.vulcanus.1.P.tenediusvulcanus♂1993May29exovoAktashvillage1500m,AltaiMts,KuraiRange.Russia.表面.同上裏面。2.P.tenediusvulcanus♂1991May30Aktash2200m,KuraiskyM.R.AltaiMts....テネデウスウスバの亜種たちsubspeciesofParnasiustenedius

  • モンゴルのテネデウスウスバシロチョウ Parnassius tenedius   

    にほんブログ村モンゴルのテネデウスウスバシロチョウParnassiustenediusモンゴルのテネデウスウスバシロチョウParnassiustenediusはウランバートル近郊のTerelji、北部のフブスグル湖周辺、アルハンガイの山地などで少ない記録がある。調査は極めて不十分でモンゴルにおける分布の実体像は不明。Terelji産♂裏面早春の蝶で個体数も少ないためか、採集例、観察記録ともに少ない。Terelji産♂表面Tereljiでは1995年5月14日1♂伊藤亮氏採集(新鮮),1995年7月2日1♀浜田史郎氏採集(やや汚損した未交尾個体)、1996年5月20-21日4♂♂(新鮮ーほぼ新鮮)、および他に3個体目撃の記録がある(矢崎康幸・矢崎和子)。また50KmEastofUlanBatorにて1992...モンゴルのテネデウスウスバシロチョウParnassiustenedius  

  • ジンジンと蝶の筋肉の震え

    にほんブログ村ジンジンと蝶の筋肉の震えメアンデールプレポナ(Archaeopreponameandermale)。南米、ペルー、アンデスアマゾンのジャングルの小径に時々ぽっこりと開けた陽だまりのやや手前、ちょっと薄暗い所に、大抵この大型のプレポナ♂が1匹地面に止まっている。このような場所にいるメアンデールプレポナはなぜかプレポナ特有の俊敏さがなく、いとも容易にネットできる。手に乗せると蝶にしては、ずっしり重さがあり、ジンジンと筋肉の震え、musclevibrationが伝わってくる。これはアグリアスの採集でも感じることがある。それにしても生きているプレポナの吸い込まれるような青はなんて美しいのだろう。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーのいずれ...ジンジンと蝶の筋肉の震え

  • 対馬のタイワンモンシロチョウ絶滅の理由

    にほんブログ村対馬のタイワンモンシロチョウ絶滅の理由。2000-6-10~11の短期間であったが対馬に滞在し、ツシマウラボシシジミの撮影などを行なった。ツシマウラボシシジミは島内各所を探索して唯一比田勝で多数の個体を確認した。この間、各所でタイワンモンシロチョウ(PieriscanidiajubaFruhstorfer)を確認したがどこでも個体数はとても多く、この時の感じでは山間部や林縁を中心に、まさにどこにでもいる全くの普通種と考えられました。我が国のタイワンモンシロチョウは、1990年頃から南方の与那国島に飛来したと思われる原名亜種(PieriscanidiacanidiaSparrman)と対島固有の亜種ssp.jubaが知られるが、この際と思い、多少の採集も行なっています。対島で採集したタイワンモ...対馬のタイワンモンシロチョウ絶滅の理由

  • 絶滅寸前のツシマウラボシシジミの撮影記録。

    にほんブログ村絶滅寸前のツシマウラボシシジミの撮影記録。現在では絶滅したのではないかとされているツシマウラボシシジミに会うために、今は昔の2000-6-10~11日に、ただ一回だけですが長崎県対馬市を訪れたことがあります。福岡から小型プロペラ機で行きましたが、着陸態勢に入ると目の前に急峻な山肌がぐんぐん迫ってきて、恐怖を覚えた途端に滑走路が見えてあっという間に着陸したような記憶があります。まるで航空母艦に着艦する時みたいな感じ。なんでも強引に山を削って作ったいわゆる山岳空港で、その後実際2003-9-16この山肌にプロペラ機が突っ込んだ墜落事故があります。空港で軽自動車を借りて、とりあえずこの蝶の産地として知られていた佐護、佐須奈方面に走りましたが、広大な北海道の大地に慣れ親しんだ私からすると、対馬は狭く...絶滅寸前のツシマウラボシシジミの撮影記録。

  • チョウセンシロチョウ北海道に産す

    チョウセンシロチョウ北海道に産す。チョウセンシロチョウ(Pontiadaplidice)というチョウをご存知でしょうか?。日本ではごくごく稀に採集されたことがあるものの、いずれも大陸よりの迷蝶、またはその子孫の一時的発生とみなされてきました。1979年7月~9月に北海道各地でそれまでに類を見ない多数のチョウセンシロチョウが採集されました。確実に把握されたものだけでも62♂♂36♀♀で、実際にはこれら以外にも相当多数が採集されていると思われ、多くの卵、幼虫も採集されました。1979-8-15北海道深川市の石狩川河川敷で私が採集したチョウセンシロチョウの♂♀を示します。2匹とも広い河川敷を低くハイピッチで羽根を震わせながらかなりの速さで飛んでいるのを必死に追いかけ、かろうじてネットしたものです。♂表面♂裏面♀...チョウセンシロチョウ北海道に産す

  • ブータン王国、虹のパロゾンの見える風景。

    ブータン王国、虹のパロゾンの見える風景。ヒマラヤの小国、Bhutanブータン王国は、長年鎖国をしてきましたが、先先代の国王がケニアで客死されてしばらくして開国し外国人が入国できるようになりました。長年ブータン開国を待ち望んでいた私は開国と同時に1979年4月、真っ先に蝶の調査研究の目的で入国し、まるで幕末の日本みたいな情景にひたすら圧倒されました。信じられないかも知れませんが当時、ブータン王国では民間の自動車は17台しかなく馬で山を登り蝶採りに向かいました。その後もブータンに蝶の採集・調査で出かけましたがブータンの中心都市パロのホテルはいつものマンダーラホテルでここからのパロゾンの眺めは最高でした。夕方、強風が止むと信じられないほど、とても静かな夜になリます。遠くで犬の遠吠えが響き渡るのみ。ブータンでは大...ブータン王国、虹のパロゾンの見える風景。

  • モンゴル 、ウンドルドブの美しい草原で乗馬

    モンゴル、ウンドルドブの美しい草原でおっかなびっくり乗馬。怖いなあ。走り出したらどうしよう。馬子のお兄さんが手綱を引くので大丈夫だってば。こうやって写真でみると馬の足って意外に細いのに気づいた。前足なんか、かみさんの足よりも細いかも。まあ、4本あるのが強みでしょうか。ところで、草原で馬に乗るためにモンゴルにきたのではありません。モンゴル各地の辺境の地を中心に蝶の調査を行うために14年間も、モンゴルに通う事になるのでした。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーのいずれかををワンクリックしていただければ幸いです。にほんブログ村にほんブログ村モンゴル、ウンドルドブの美しい草原で乗馬

  • あでやかなチョウと庭の花たち。

    あでやかなチョウと庭の花たち。2022-9-2(金)晴れ29℃朝6:00早起き予定のかみさんの目覚ましで起き、また寝ついて2度寝になって8:30起床。よい天気。家庭菜園のニラ畑でニラの花が満開です。もう、とっくに花期は過ぎたのですが、時期はずれのピンクのノボリフジの花もきれい。たくさんの昆虫類やハチの仲間、そして今朝は羽化したてのクジャクチョウとアカタテハがきて吸蜜中。ニラの花の蜜はこれらとても敏感なチョウたちにとってかなりのお気に入りとみえて夢中でストローを伸ばして吸蜜している。普段は撮影しようと接近するとたちまち舞い上がって逃げるので本当に撮影しにくいチョウたちですが、熱心に吸蜜中のあまり、いくら接近しても逃げず、撮影はとても楽でした。クジャクチョウの羽根の裏面は、ごらんの通り味も素っ気もない真っ黒け...あでやかなチョウと庭の花たち。

  • キベリタテハの受難

    キベリタテハの受難2021-8-13(金)薄曇り22度C湧別川水系支流源流域にオショロコマの調査に入った時のこと。この日は羽化したてのキベリタテハが多く、あちこちに見られた。多くは林道に沿って低く飛び、ときどき地面におりては何かにストローを伸ばす。撮影しようと接近すると、決まってシャッターを切る直前に逃げることを繰り返す。中には、なんとかモデルになってくれるのがいて、少し撮影できた。林道は、やや荒廃気味で、今年は車が進入した気配がない。あまり、滑空せずパタパタ飛ぶ変なタテハがいる。しかし、こんな飛び方の蝶は初めてだ。新種かも?。地面に降りたところをみると、羽根を大破したキベリタテハでした。恐らく、地面に降りて羽根をたたんだ瞬間、すばやい小鳥におそわれて両羽根をたたんだ状態で鳥のくちばしでくわえられたが、激...キベリタテハの受難

  • 6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと

    6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと。2020-6-26(金)曇りのち雨17℃常呂川源流域のとある支流に渓流魚調査に入ったが、この渓流は暴れ川で相当に河川環境が悪化しており渓流魚に関してはほとんど死の川のようになっていました。この時期、この林道沿いには北海道特産種のホソバヒョウモンが少ないながら見られて、特にウツボグサの小群落があるとたいてい吸蜜にきている。紫色の花にホソバヒョウモンが吸蜜するのは色コントラストも最高で私が大好きな撮影チャンス。しかし、この日はウツボグサの花をみつけるたびに注意深くさがしたが、とうとうホソバヒョウモンは見つからなかった。かわりにエゾスジグロチョウがウツボグサに吸蜜しているのを撮影できた。ウツボグサにエゾスジグロチョウというのも、まあ悪くはない感じです。林道の出口が近づ...6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと

  • 夏は Road Kill に注意。ミヤマカラスアゲハのロードキルなど。

    夏はRoadKillに注意。ミヤマカラスアゲハのロードキルなど。2022-8-12(金)曇り32℃AM10:00北見市から十勝の川へブラウン釣りに出発。人家が遠のき、峠への登りにさしかかると、突然中型の鳥ヒヨドリ?がフロントガラスにごんっとぶつかって吹っ飛んでいった。思いがけないバードストライク。きっと死んだのではなかろうか。峠を越え、エゾシカの多い森のなかを慎重に走っていたが、カーブを曲がったとたん、キタキツネが道路をうろうろしていて危なくロードキル寸前、轢きそうになる。なんとなく、いやな日だなあ。11;00いつもの釣り場へ到着。しかし思いがけないことに、少し前までのゲリラ豪雨の後みたいであちこちに大きな水たまりが出来ている。あれま。いつもは穏やかなブラウンの川が褐色の濁流と化し水位も50cmはあがって...夏はRoadKillに注意。ミヤマカラスアゲハのロードキルなど。

  • 南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )と雌の画像。

    南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)と雌の画像。私たちが採集をこころみたスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)は美しい淡青色や真珠色に輝く美麗なモルフォだ。その生息地カラバサは南米ペルー、アンデスアマゾンの標高2000m以上の山岳地帯。しかも天候が不安定な雨季の真っ最中に発生する。鬱蒼とした湿潤な環境で樹林が発達し太い樹木は苔むして着床植物に覆われる。この特異な環境は雲霧林とよばれ、ふだんは雲や霧に覆われていることが多い。気温の変化が大きく現地の人はこの蝶が出現する時期でもセーターを着ている人が多い。現実問題として、雲が切れて晴れ間の日差しで舞い始めるこの美麗モルフォを採集できる機会は稀である。カラバサの上流、標高3000mのドル...南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)と雌の画像。

  • 南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )と雌の画像。

    南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)と雌の画像。私たちが採集をこころみたスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)は美しい淡青色や真珠色に輝く美麗なモルフォだ。その生息地カラバサは南米ペルー、アンデスアマゾンの標高2000m以上の山岳地帯。しかも天候が不安定な雨季の真っ最中に発生する。鬱蒼とした湿潤な環境で樹林が発達し太い樹木は苔むして着床植物に覆われる。この特異な環境は雲霧林とよばれ、ふだんは雲や霧に覆われていることが多い。気温の変化が大きく現地の人はこの蝶が出現する時期でもセーターを着ている人が多い。現実問題として、雲が切れて晴れ間の日差しで舞い始めるこの美麗モルフォを採集できる機会は稀である。カラバサの上流、標高3000mのドル...南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)と雌の画像。

  • 2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生

    2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生。2021-8-13(金)晴れ蝶友のK氏が、野外でキアゲハの終令幼虫を200匹ほど採集したという。何故か北海道オホーツク一帯でキアゲハの幼虫が異常に沢山みつかるという。この日、渓流釣りの帰路、少し気をつけてさがしてみたら、いました。シシウドなどのセリ科植物にキアゲハ幼虫が見つかった。林道沿いのセリ科植物にキアゲハ幼虫がいくらでも見つかる。これは明らかに異常だ。ただ、花も葉も食い尽くして茎の上を這っている幼虫が多く、明らかに食草の規模に対して幼虫の数が多すぎるようだ。餌不足でやせた個体や、餓死寸前のかわいそうな幼虫までいる。そういえば、孫長男君が小学校夏休みの宿題をどうしようか悩んでいたので、キアゲハ幼虫の観察はどうかと思い終令幼虫10匹ほど採集してきた。数日で餌のセリ...2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生

  • 2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生。

    2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生。2021-8-13(金)晴れ蝶友のK氏が、野外でキアゲハの終令幼虫を200匹ほど採集したという。何故か北海道オホーツク一帯でキアゲハの幼虫が異常に沢山みつかるという。この日、渓流釣りの帰路、少し気をつけてさがしてみたら、いました。シシウドなどのセリ科植物にキアゲハ幼虫が見つかった。林道沿いのセリ科植物にキアゲハ幼虫がいくらでも見つかる。これは明らかに異常だ。ただ、花も葉も食い尽くして茎の上を這っている幼虫が多く、明らかに食草の規模に対して幼虫の数が多すぎるようだ。餌不足でやせた個体や、餓死寸前のかわいそうな幼虫までいる。そういえば、孫長男君が小学校夏休みの宿題をどうしようか悩んでいたので、キアゲハ幼虫の観察はどうかと思い終令幼虫10匹ほど採集してきた。数日で餌のセリ...2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生。

  • 初夏のオホーツクの森にて。

    初夏のオホーツクの森にて。2020-7-10(金)晴れ25度CAM9:30自宅を出発。我が家からほど近いM林道へ出かけた。M林道には従来メスのヒグマがいついており、彼女の獣糞にはオオイチモンジがよく集まってきます。メスのヒグマがいるということは、いずれ発情期のオスヒグマがやってくるので要注意です。沢山のエゾシロチョウがいますが、はや汚損しはじめています。今日のM林道は獣糞ポイント(ヒグマではなかった)は2カ所しかみられずメスグロヒョウモンなどがきていたが期待していたオオイチモンジはいなかった。ギンボシヒョウモンウラギンヒョウモンミドリヒョウモンメスグロヒョウモンなどのヒョウモン類が目立った。ミドリヒョウモンは、近年急速に勢力を拡大中のメスグロヒョウモンに負けているかのごとく、明らかに個体数が減っているよう...初夏のオホーツクの森にて。

  • 南米ペルー Calabaza 1650m のチョウ。

    南米ペルーCalabaza1650mのチョウ。CalabazaJuninpref.Peru.好採集地カラバサ。ここはやや標高が高い場所で1650m.日本や東南アジアのチョウたちを見慣れた私にはとても奇異な外見の蝶ばかりでした。気の利いた和名を考えたいところですが、チョウの種類があまりにも多いのでたちまち頓挫してしまいました。Hesperocharismarchaliiオス。Catasticapiers.オス。ピエリスという種名は日本のPieris属とは関係ありません。Dismorphianemesis.オス。低標高から高標高の場所まで広く分布する。日本人にとっては見慣れぬ珍奇な翅形のチョウです。Chorineasylphinaシルフィーナスカシシジミタテハ。このような和名なら何とかなりそうな感じ。Cala...南米ペルーCalabaza1650mのチョウ。

  • 南米ペルー、Ithomiidae トンボマダラ属の蝶類の撮影苦戦。

    南米ペルー、Ithomiidaeトンボマダラ属の蝶類の撮影苦戦。アンデスアマゾン。乾期の終わり、薄暗いジャングルの小径から奥を透かしてみたらびっくり。無数のトンボマダラ属の蝶たちが木の葉などにびっしりと静止していた。蛇や毒虫が怖いけど思い切ってジャングルの中に踏み込むと、あたり一面、おびただしい数のトンボマダラが一斉に舞い上がった。恐らく微かな空気の振動を感知して飛び上がった蝶の動きを次々に感知して連鎖反応的に飛び立ったのであろう。ホバリングするような変わった飛び方で、飛んでいるのか空中静止しているのかわからない。周りが薄暗いのと羽根が透明に透けているせいかAFのピントが合いにくくピンボケ写真ばかり。やむを得ず手のひら写真になってしまいました。とても敏感で慎重に接近しても、微かなシャッター音や、ビデオ撮影...南米ペルー、Ithomiidaeトンボマダラ属の蝶類の撮影苦戦。

  • シロオビヒメヒカゲの衰退。

    シロオビヒメヒカゲの衰退。日本では北海道特産種のシロオビヒメヒカゲCoenonymphaheroが激減している。豊平川上流の崖地などに局所的に発生していたシロオビヒメヒカゲ札幌周辺亜種ssp.neoperseis(後翅裏面白帯が狭い)は近年個体数が少なくなり北海道reddatabookではいつのまにか2021年、絶滅危惧種Crに指定されてしまったもよう。接写すると毛むくじゃらな蝶でいかにも北方系を思わせるが複眼には毛がなく森林性ではなく草原性の蝶とされる。しかし長年この蝶を見てきた道東ではいわゆる草原性の蝶といった印象はなく、森林内に開けた狭い草地や林道沿いに多かった。強いていえば路傍の蝶といった感じ。近年、北海道においてはまともな草原はことごとくビート、ジャガイモ、タマネギなどの畑にされてしまいました。...シロオビヒメヒカゲの衰退。

  • 秋、寒い朝のセイヨウオオマルハナバチ。

    秋、寒い朝のセイヨウオオマルハナバチ。2022-10-5(木)晴れ肌寒い朝朝8時。空は晴れているが肌寒い。わが家の庭に咲き乱れていた多数の草花も野菜類の花も多くは終わって、ヒダカミセバヤの花が目立つくらい。一方、秋になるにつれてコスモスの背がどんどん高くなり、数日前から色々な花が咲き始めた。蜜源の花を渡り歩いて大忙しだったセイヨウオオマルハナバチも朝方の寒気で動きが鈍くなってきた。コスモスの花に乗っかっているが、蜜源としては大したものではなく、接近撮影を嫌って飛び去った。しばらくして、ふと見ると今度は終わりかけている百日草の花でせっせと蜜集めをしている。接近してみると、なんとなく身体の色艶が無くなって夏場のはち切れんばかりの体躯に衰えを感じるのは気のせいでしょうか。コスモスの花と違って、百日草はまだ蜜源と...秋、寒い朝のセイヨウオオマルハナバチ。

  • 南米アマゾンで採集した巨大怪虫

    南米ペルー、アンデスアマゾンで奇怪な生き物(ウデムシ)を採集。20XX-Jan.-4.Shima,Junin.アンデスアマゾンの密林の奥の蝶採集ベースキャンプで、ある晩ガイドたちが大騒ぎしていた。巨大なクモみたいのが岩の上をすごい速さでいったり来たりしていた。動きは電光石火、目にもとまらないほどすばしっこい。私が思いきってえいやっとネットをかぶせて押さえつけホルマリンアルコールを注射して採集したが、まさに怪物。足を広げると40cmあった。帰国後調べると、ウデムシ(Amblypygi)と総称される生き物の一種のようで分類の解説をよく読んでもなんだかわかったようで、よくわからない。いまだすっきりとまとめられてはいないようだ。見かけはおどろおどろしいが毒はなく人間に対する攻撃性はないらしい。世界中に約150種ほ...南米アマゾンで採集した巨大怪虫

  • アザミにオオオウラギンスジヒョウモンのメスなど。

    アザミにオオオウラギンスジヒョウモンのメス、猛毒トリカブトなど。2021-8-22(金)晴れもう夏の終わり。蝶も少なくなってきました。オショロコマ調査の帰り道。林道脇のアザミの花にミドリヒョウモンオスとオオウラギンスジヒョウモンメスが吸蜜していました。オオウラギンスジヒョウモンメス。ミドリヒョウモンオス。近くには、おどろおどろしい姿の猛毒トリカブトの花。根はアイヌが毒矢に使っていて、北海道銭函のものがもっとも毒が強いとされていたようです。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸いです。にほんブログ村にほんブログ村アザミにオオオウラギンスジヒョウモンのメスなど。

  • 南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その三。

    南米ペルー、アンデス高山帯で高山蝶を採集。その三。20XX-1-1(土)アンデス高山帯4300m。晴れたり曇ったり。C.euxantheユウクサンテモンキチョウは鮮やかな黄色ないしオレンジ色に見え、C.mossiと同様に飛翔はとても速い。これら二種のコリアスは飛翔がとても速く素早く、普通は採集はまったく困難だ。しかし、リャマの死体や糞にきているものは採集も撮影も容易であった。10分ほどで日がかげるとたちまち蝶は消え、また日がさすとどこからともなく現れる。少し登ってゆくとまた別のリャマの死体とその糞に多数の蝶がきている。飛んでいるものは速くて採れないが、群れてとまっている蝶の一網打尽採集は効率的だ。ヒマラヤのお花畑に群れる雨期のハードウィッキウスバ採集の快感を思い出した。チチカカヒメシジミ近縁もしくはそのも...南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その三。

  • 初夏の蝶、北米からの外来種カラフトセセリ。

    初夏の蝶、北米からの外来種カラフトセセリ。北海道オホーツク夏の蝶林道にてその32022-7-16(土)曇り~晴れ~雨28℃暑いいまや北海道各地に大繁殖し、7月中旬から林道沿いなどの空き地に広大な花園を形成している植物界の外来種筆頭格のマルガリータ。ここに、これまたチョウ界の外来種筆頭格のカラフトセセリが多数吸蜜に集まっています。北海道に定着し、急速に分布を拡大しつつある外来種カラフトセセリ。この小型のセセリチョウはつい最近の1999年、北海道の滝上町サクルー原野の牧草地で初めて発見されました。サハリンには普通に産するため当初は北海道に近いサハリン由来の外来種と想像されました。しかし、DNA解析の結果、遠く離れた北米産の個体群が何らかの理由(競走馬用の輸入牧草に卵が着いていたとか、北米から輸入した牧草の種子...初夏の蝶、北米からの外来種カラフトセセリ。

  • 北海道オホーツク夏の蝶 林道にて。 その2

    北海道オホーツク夏の蝶林道にてその22022-7-16(土)曇り~晴れ~雨28℃暑いキバネセセリ。吸水にくるのは全部オスでメスは花に吸蜜するものが多い。吸い戻しをしないか、しばらく観察していましたが行わなかった。コチャバネセセリ。これは時期的には1化とおもわれます。北海道では道南で2化がでるようですが道南以北、とくにオホーツクでは普通年1化のみです。この個体をみてちょっとびっくり。普通、1化の外縁毛は白一色ですが、なんとなく白黒まだらの傾向があります。本州方面や飼育による2化のようにはっきりしたものではありませんが、この界隈では真っ白縁毛ばかりみてきましたので認識を新たにした次第。もしかしたら早めの2化でしょうか?温暖化との関係は?。参考に北見産コチャバネセセリ1化で、普通はこのように縁毛は真っ白です。ジ...北海道オホーツク夏の蝶林道にて。その2

  • 北海道オホーツク夏の蝶 林道にて。 その壱

    北海道オホーツク夏の蝶林道にて。その壱2022-7-16(土)曇り~晴れ~雨28℃暑い朝9:30起床。午前10;40車で30ほどの近郊の渓流へ釣りへ出発。国道から林道へ入ってすぐ、でこぼこ林道の水たまりの周囲に沢山の蝶が吸水に集まっていました。ツバメシジミ、ルリシジミ、エゾスジグロチョウ、クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、ジャノメチョウ、コチャバネセセリ、キバネセセリ、アカマダラ2化、コヒオドシ、クジャクチョウ、ヒオドシチョウ、コムラサキ、シータテハ、ギンボシヒ、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモンが吸水中。そしてオオイチモンジが低く滑空しています。ものすごい数です。普通種ばかりだが、南米ペルーの蝶の谷みたい。しかし、この時期のオホーツクでは稀な光景ではありません。気温が高い...北海道オホーツク夏の蝶林道にて。その壱

  • 緑色のモンキチョウ 。南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その弐。

    緑色のモンキチョウ。南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その弐。2005-1-1(土)アンデス高山帯4300m。晴れたり曇ったり。辛抱強く空をあおいでチャンスを待つ。やがて予想どおり雲の切れ間からカッと日がさすと、強風は徐々に弱まってきて、急速に気温が上がってきた。まったく生き物の気配がなかった荒れ地に、魔法みたいにどこからともなくポツポツと蝶が現れ、低く速く飛び始めた。昔、北インドのカシミールラダック高山帯で激しい高山病に悩まされながらハードウィッキウスバやシャルトニウスウスバを採集したときとそっくりだ。高度計ではこの付近は標高約4200~4300m。蝶たちの動きは意外に速い。実際にはさほど速くないのかもしれないが、こちらが思うように動けないせいか、とても速く感じる。低く、速く飛ぶ蝶はと...緑色のモンキチョウ。南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その弐。

  • 南米ペルー、アンデス4300mで高山蝶を採集。その壱。

    南米ペルー、アンデス4300mで高山蝶を採集。その壱。20XX-1-1(土)朝6時30分。曇たまに日が射す正月元旦の早朝。もやーつとした怪しい空気がどんよりとよどむペルーの首都リマを出発、アンデス山脈越えに向かった。早朝で車はさすがに少ない。郊外のガススタンドで給油したらサービスにコカコーラ一本くれた。途中でスナック用にオレンジ色のバナナを買ったがフィリピンの高級オレンジバナナとくらべるとあまりおいしくなかった。この時期は谷あいの川にもけっこう水があり山全体が緑で、乾期の荒涼とした風景とは別世界のようだ。何となく昔の雰囲気がただようけっこう大きな街をいくつも通り過ぎた。やがて人家は見えなくなりアンデスの山裾にとりついた。これからアンデス越えにかかる。ペルーでは、このトヨタハイラックス4駆は圧倒的にパワフル...南米ペルー、アンデス4300mで高山蝶を採集。その壱。

  • オオイチモンジの悲劇。

    オオイチモンジの悲劇。2022-7-1(金)晴れ24℃さわやかな朝。今日は道東のヤマベ釣り解禁日。久しぶりにヤマベ沢山釣りたい、ヤマベから揚げ食いたいモードになり、近郊のヤマベ繁殖渓流へむかっった。午前10時ころ、小気味のよい青空に、新緑、どこまでもまっすぐなアスファルト道路。とある橋にさしかかると、橋の上に何かを発見。蝶愛好家でなければ間違いなくスルーしてしまうだろう。車を止めて近づくと、思った通りそれはオオイチモンジの♂でした。羽化したての新鮮な個体で橋の上を低く滑空中のところに運悪く自動車がきて衝突し、あえない最後となったものだとおもう。ぶつかった衝撃で羽根がおちょこになり落下、即死ではなく私が拾い上げたときはかすかにピクピク動いていました。おちょこになった羽根を修復したところ。羽化したての♂完全品...オオイチモンジの悲劇。

  • クラウディーナアグリアス Agrias  claudina  lugens male. ♂ の写真追加。

    クラウディーナアグリアスAgriasclaudinalugensmale.♂の写真追加。このペルーアンデスアマゾン産アグリアスについては前回、野外撮影写真をアップしましたが、いくつか未発表の写真を発見しましたので見て下さい。標本写真はかなりありますのでそのうちご紹介します。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸いです。にほんブログ村にほんブログ村クラウディーナアグリアスAgrias claudina lugensmale.♂の写真追加。

  • アグリアス アミドン ( Agrias amydon  ♂ ) の採集。

    アグリアスアミドン(Agriasamydon♂)の採集。アグリアスアミドンは南米ペルー、アンデスアマゾンのアグリアスの中では最も個体数が多い。とは言っても、さすがにアグリアスで普通種とまでは言えず一日せいぜい1ないし数頭見ることができればいい方だ。現地の採集人の話では本種が最も多いのは7月で、最盛期にはトラップに16♂♂集まったのが最高だという。私は、これまでにペルーで本種を20匹採集した。アグリアスの飛翔は早く、矢のようだとか稲妻みたいという表現がなされるが、私自身は何故か本種が高速で飛ぶのを見たことがない。本種が飛んでいるのを3回見た。2回はひらひらと目の前のトラップに舞い降りた。もう一回はオオイチモンジ♂のように直線的に滑空飛翔中のをスパッとネットした。そのほかは気が付いたらトラップに来ていたのを発...アグリアスアミドン( Agriasamydon ♂)の採集。

  • 南米ペルー、アンデスアマゾン、プエルトオコパにて

    南米ペルー、アンデスアマゾン、プエルトオコパにて雨期のまっ最中、せっかくアマゾンに蝶採りにきたのに。なんとか増水中のペレネ川の船着場(PuertoOcppa)まで来たものの雨が止まない。雨期で大増水、コーヒーブラウンのペレネ川。雨がやむまでこの小さな船着場の部落を散策した。雨が降り続き、部落の道もひどい泥んこ。船付き場の売店などうろつく。動物の毛皮が色々飾ってあったが売れるのかな。昼食は、船着場の食堂で食べたが、まあまあ美味しい。料理担当のおばさん。今日はヒマだね。このペリクレスモルフォは、この時期どこにでも飛んでいた。雨の中、部落の中でもキラキラ飛んでいた。ここでは普通種。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸い...南米ペルー、アンデスアマゾン、プエルトオコパにて

  • 美麗蝶カキカモルフォの採集

    美麗蝶カキカモルフォの採集南米ペルーのリマから出発し東へ向かうと標高5000m級の山並みアンデス山脈がそびえ立っている。このアンデスを越えて下ってゆくとアマゾン川の源流域アンデスアマゾンに到達する。そこは大蛇アナコンダやジャガーの棲息する原始のジャングル地帯だ。この密林の奥地に美麗蝶が乱舞する蝶の谷Shimaシマがある。ここに雨期の一時期にだけとりわけ美しいカキカモルフォ(Morphocacica)が出現する。雨期の蝶採集は運次第。雨期艱難辛苦のすえ、やっとシマにたどりついても連日の雨で涙をのんで引き返すことは稀でない。私がシマを訪れたときは雨期の真っ最中。毎日雨が降り続き、キャンプ地の前を流れるシマ川は轟々と流れる濁流で大増水。20XX-12-29。運よく連日の雨がやみ、みるみる青空が広がった。急速に川...美麗蝶カキカモルフォの採集

  • 北海道天塩岳産ミヤマカラスアゲハ春型の特徴

    北海道天塩岳産ミヤマカラスアゲハ春型の特徴2021-8-6(金)晴れ35℃猛暑手塩岳からの帰路、かなり下流域の林道までおびただしい数のキベリタテハが発生していて、午後5時を過ぎても飛んでいた。ミヤマカラス1♀A-夕刻の林道を低く飛んでいるのを採集、ごく普通タイプの夏型♀であったが採卵用にもちかえった。2021-8-14(土)薄曇り25℃天塩岳のミヤマカラスアゲハをコクサギに袋がけして採卵を試みていたが、この日、死亡しているのを確認。ネットやコクサギの葉に合計60卵産卵していた。コクサギの葉を与えて飼育したところ、やや小型の越冬蛹30蛹を得た。これらの蛹を蝶友のK氏にあずけたが、蛹死や羽化失敗がけっこうあったが、2022-3-20~28にかけて順調に羽化した7♂♂6♀♀を展翅標本にして持ってきてくれました。...北海道天塩岳産ミヤマカラスアゲハ春型の特徴

  • 白い牡丹の花に飛来するセイヨウオオマルハナバチ

    白い牡丹の花に飛来するセイヨウオオマルハナバチ2022-6-6(月)曇りのち晴れ17度Cセイヨウオオマルハナバチ(Bombusterrestris)はヨーロッパ原産。大型のミツバチの仲間で1990年代初めからわが国に輸入されトマト、ナス、イチゴなど温室栽培の受粉に威力を発揮しました。しかし、当初から予想されていたように、たちまち温室から逃げ出して外来種として猛烈な勢いで繁殖した。日本各地で在来のマルハナバチたちを圧倒、他のオオマルハナバチとの雑交や、在来植物に対しても盗蜜行動等を介して受粉障害や損傷を与えるなど既存の生態系に大きな変化をもたらした。わが家の庭にも10年ほど前から飛来するようになり、花畑でみられる蜂の中では今やもっとも目立つ存在になっています。当初、このハチの使用を盛んに推奨していた行政も最...白い牡丹の花に飛来するセイヨウオオマルハナバチ

  • コカ茶とパッションフルーツ

    閑話休題、コカ茶とパッションフルーツペルーではコカの葉を使用したコカ茶は日本の番茶・麦茶と似たような感覚で広く飲用されています。コカの葉は麻薬コカインの原料にもなるので、飲んで良いものかどうか、最初はちょっと気になりましたが、よく出てくるので最後はあまり気にせず飲んでいました。かなりの覚醒作用があるとはいうのですが別にそんな感じはなく、うまくもまずくもないタダのお茶です。これは以前にも紹介したペルー産アグリアスの美蝶、ベアタアグリアスAgriasbeatificabeataですがこの蝶の幼虫はコカの葉を食べて発育します。私の住む北海道ではパッションフルーツを売っているのを見たことがなく、南米ペルーに来て初めて目にした果物です。収穫時期なのか至る所で路傍で売っていました。帰国後、日本でも南米原産のパッション...コカ茶とパッションフルーツ

  • 蝶の大群の羽音

    蝶の大群の羽音南米ペルー、アンデスアマゾンのペレネ川を木製イカダのフェリーで渡りトヨタの4輪トラックで林道を登り下りしながら蝶の多い谷へと向かう。その途中、小さな川の増水後の水が引いたばかりの河原に何百何千ものリコフロンアゲハPapiliolycophronが吸水していた。小刻みに羽根を震わせながら盛んに吸水してお尻から水を飛ばすポンピングをしている。40度Cほどの猛暑なのでこうして体を冷やしているのかも知れない。皆さんは蝶の羽音というものを聞いたことがあるでしょうか?。おびただしい数の蝶の羽音がウワーンと異様な音響効果を出していました。私は後にも先にもこんなに大量の蝶の吸水集団は見たことがありませんでした。写真は吸水集団のごく一部で、どうも全体をうまく撮影することができませんでした。最後まで見ていただき...蝶の大群の羽音

  • アンデスアマゾン山岳地帯、雲霧林の妖精、Morpho sulkowskyi   スルコウスキーモルフォ を採集。その弐

    アンデスアマゾン山岳地帯、雲霧林の妖精、Morphosulkowskyiスルコウスキーモルフォを採集。その弐カラバサのスルコウスキーモルフォは陽光がないと飛ばない。急峻な山の斜面を覆い尽くす樹林のなかから1頭がぽっと現れふわふわと木々の梢をかすめるように飛びながらこちらへ降りてくる。じっと目で追うが、なかなかネットの射程距離には入らない。別の1頭が、突然、後方から飛来、私の頭をかすめて目の前に現れた。動転して反射的に振ったネットは空を切る。さらに次々と数頭のスルコウスキーモルフォが私の前をふわふわ飛んで行く。ますます動転して全部空振りして最後はバランスを失い、地面にもろに倒れて頬を石に強打した。こんなひどい転び方をしたのは生まれて初めてだ。恐らくこのふわふわした、とらえどころのない飛び方は日本や東南アジアの蝶の...アンデスアマゾン山岳地帯、雲霧林の妖精、Morphosulkowskyi スルコウスキーモルフォを採集。その弐

  • アンデスアマゾン山岳地帯、雲霧林の妖精、Morpho sulkowskyi   スルコウスキーモルフォ を採集。その壱

    アンデスアマゾン山岳地帯、雲霧林の妖精、Morphosulkowskyiスルコウスキーモルフォを採集。その壱原名亜種MorphosulkowskyisulkowskyiKollarはEcuadorおよびBrasilに分布する。亜種ssp.erosStaudingerはBoliviaに分布し標高6500~8000ft(1950~2400m)の高山帯で記録されている。亜種ssp.ockendeniRothchildはペルーに産し、私はアンデスアマゾン源流域の山岳地帯のCalabazaカラバザ(標高1500m)で採集した。この比較的稀少とされるモルフォについては、D,Abreraの図鑑ButterfliesoftheNeotropicalRegionPart2に、わずかに上記の情報があっさりと記載されているのみで、生...アンデスアマゾン山岳地帯、雲霧林の妖精、Morphosulkowskyi スルコウスキーモルフォを採集。その壱

  • インカハゴロモゼミ(Amantia peruana)とアオハゴロモゼミ(Lystra lanata)を採集。

    インカハゴロモゼミ(Amantiaperuana)とアオハゴロモゼミ(Lystralanata)を採集。Agriasbeataの飛来が一段落して一息ついていると、ガイドのホセ君がネットを片手に目もくらむ深い谷に突き出した木に登り始めた。サルみたいな身軽さで梢近くまで登り、ひょいとネットしてきたのが、この美しいインカハゴロモゼミでした。似たような感じの得体の知れない昆虫をShimaのジャングルの小径で発見。これはアオハゴロモゼミで、長い尻尾は撮影したりしているうちに暴れると、おおかた取れてしまったほどもろい。ちなみにインカハゴロモゼミもアオハゴロモゼミも私が勝手に付けた和名です。この昆虫たちの学名は当初まったくわからず、私のFaceBookで訪ねましたところ、昆虫学者の丸山宗利さんからご教示いただきました。インカ...インカハゴロモゼミ(Amantiaperuana)とアオハゴロモゼミ(Lystralanata)を採集。

  • 空を翔ぶ宝石アグリアスベアタの撮影。

    空を翔ぶ宝石アグリアスベアタの撮影。南米ペルーに蝶の採集に来たからには是非とも採集したかったのが空を翔ぶ宝石アグリアスベアタでした。Junin州Satipoのジャングルの奥地にこの蝶の採集ポイントがあり、そこでは約2週に1匹ほどが採集されていました。アンデスアマゾンの最源流域のジャングルの枯れ川を数時間遡行した標高400mほどのそのポイントで、かろうじて美しい1オスを採集できました。その後、急にこの蝶の写真を撮りたいという気持ちが高まりましたが、もうそのポイントでは無理で、別のポイントへ転戦することになりました。Agriasbeatabeataは、かなりの高標高にも産するようで、この山塊の標高1000mほどの原生林に生息するという。案内人となったホセ君は、この辺りの蝶や自然を知り尽くしているといい、必ずベアタの...空を翔ぶ宝石アグリアスベアタの撮影。

  • 空を飛ぶ宝石、ベアタミイロタテハ Agrias beata その1

    空を飛ぶ宝石、ベアタミイロタテハAgriasbeataその1アグリアスの仲間は一般的に採集される個体数が少ないため標本はかなりの高値で取引され、空を飛ぶ宝石とも言われた。ベアタミイロタテハAgriasbeataは、コロンビア、エクアドル、ブラジル、ペルーの局所的発生地で得られている。これらの国々が国境を接するアマゾン河上流~源流域、標高300m前後、やや高標高の地域に棲息する。いくつかの亜種や特異なFormが知られる。A.beatabeata原名亜種はペルーのTingoMaria産。裏面基部の斑紋は赤。前翅表金緑色帯は最も広くあでやか。この個体は2003年11月に採集されたTingoMaria産♂。S.有賀コレクションより。表面裏面私はアンデスアマゾン源流域のShimaシマ、やその近郊でやや標高の高いKubir...空を飛ぶ宝石、ベアタミイロタテハAgriasbeataその1

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