佐藤優さん、三井環さんの公務員らしい生き方
いっとき外務省のラスプーチンと呼ばれ、ロシア外交に精通した人物として世情をにぎわせたことがある。現在は著述業として活躍しているが、月に1000枚の原稿用紙をうずめる有能さがある。氏の経歴や事件になった事柄は数多ある他の稿に譲るが、読者の関心を喚起して外務省の暗部を、これも連座した鈴木宗男代議士の言を相伴して読者に問いかけている。今でも独房学を修めた佐藤氏のような人物が三桁くらい外務省に存在すれば、日本外交もよくなるだろうと思っている。男は倒産・大病・疑獄を経て一人前、とは九州の豪傑加藤三之輔翁の言だ。氏の愛憎にかかわる表現は内容こそ違え、一般の人間と変わることはない。それは肉親の情、裏切った仲間などだが、不特定多数への義侠となると少し色合いが違ってくる。立場が変われば表現が異なるのは世間の常。与党が野党に...佐藤優さん、三井環さんの公務員らしい生き方
2024/07/30 01:08