映画、アニメを中心に書いていきます。時々、日々のつれづれごと。
SF、青春、料理、漫画、うつ、お酒、サウンドトラックなど、日々の興味に任せてつれづれと書いています。
何も考えなくてもいい映画というのがあって、エクスペンダブルズはその第一作目からまさにそういう映画なのです。ストーリー説明不要!登場人物の説明不要!主人公が悪い奴を倒す!悪い奴は悪い!それだけです。その背景において「何故?」という要素を全く描かないことで、この映画は純然たるドンパチ・アクション・ムービーとして成り立っています。冒頭からシュワちゃんが出てくる理由もわかりませんし、中盤チャック・ノリスが出てくる理由もよくわかりません。そもそも、ありがちな何故戦うのか?みたいな葛藤もありません。そういうグダグダしたものはこの映画に必要無いのです。スタローンの「おれが見てみたい」という気持ちだけが、この…
今更だけど、アイアン・ジャイアントです。 そう、あの無骨な鉄のかたまりアイアン・ジャイアント。 やっぱり泣いちゃうアイアン・ジャイアントです。 たまらんですな。こういう物語。 普段のんべんだらりと生きていると、今の自分が自分の 選択によって出来ていることを忘れてしまうけど、 今の自分はどうしようもなく、自分の選択から出来ているわけで、 「いまのすべては 過去のすべて」(かぐや姫の物語より)なのです。 それを思い出させてくれるのが、この「アイアン・ジャイアント」 宇宙からやってきた謎のロボットが、少年との交流を通して、 様々なことを知り、学んで行く。 生き物が死ぬということ、死ぬと悲しいというこ…
自分は何色なんだろう? この「PSYCO-PASS」ってアニメを観ているといつも考える。 誰かに自分の色を決めてもらえるなんて、すごく楽だろうな。とも。 シビュラシステムの下の社会では、自分について問う必要も無く 全てがシステムによって判断される。自分がどんな人間かも、自分の将来すらも。 誰かにですらなく、システムによって。 自分には及びつかないもの、という意味では神様と同義だ。 現実では神様に自分を判断してもらうことなんて、できない。 (一部には判断された人もいるかもしれないけど・・・) 自分とは何者なのだろう? 人間として、ごく当たり前で、自分を生きようとする人間なら当然の問い。 この問い…
やっぱりそれは「絵」が「動く」ことにあるのであって、 キャラクターデザインがかわいいとか、ストーリー展開が どうとかではないような気がするのです。 今期観ているアニメで一番気持ちいいのが「四月は君の嘘」 演奏シーンの指の動き、体の使い方。 よく演奏を観ている人が描いたのか、すごくタイミングがいい。 曲とキャラクターの動きが一致していて、それってつまり、 まさに登場人物が演奏しているってことに他ならない。 止め絵で演奏だけを流す、という表現では、登場人物が演奏していることを 伝えられない。 想像はできるけど、画面からそれが伝わってくることはない。 曲を聴きながら絵を観るのなら、それはマンガでも出…
ロスト・イン・トランスレーション。 初めて見たのは、高校生か大学生の時だったかな。 そのときは、おじさんが知らない国に来て、 お互い知らない国に来た同士の女の子とイチャイチャする、って 話だと思っていた。 最近、観る機会があって久しぶりに観た。 全然違った。感じることも、考えることも、一つ一つのシーンから 見えることも。 一番、「ああ、この場面すごいな」と思ったのは主人公が 奥さんに電話をかけるシーン。 何でも無い会話。むしろ何でも無い会話をしたかったから 電話したんだろうけど、電話を切ったあとに主人公がこうつぶやく。 「電話するんじゃなかった」 ここに、猛烈に共感した。 寂しさを紛らわそうと…
うぅ、からだからバキバキ音がする。こころからメキメキ音がする。こういう時こそ映画観たいなー。未来は明るいって、希望はどんな時でもあるって感じる映画。最近、観た映画だと「太秦ライムライト」が一番そういう気持ちになったな。一人の斬られ役のお話。どんな時でも、誰かが見ていてくれる。そんなお話。人生のすべてをかけて、何かを手に入れた男の話。決して幸せな話では無いけど、観た後「よかった!間違いなんて何も無い」って、本当に思えて、泣いた。こう思わせる最大の要因は、あの田園での風景にある。主人公が失ってしまったものと、自分の人生で手に入れたものを表現した見事なシーンだった。子どもたちの笑い声、夕日の明るさ、…
見たことの無いものを見る。聞いたことの無いものを聞く。そういうのが映画の魅力の一つ。インターステラーは、その意味で正に映画だったし、映画の魅力として必要なものが全て詰まってた。ノーランならではのこだわりとホイテマのセンスが一つ一つの画面を作っていた。まず、序盤のトウモロコシ畑をトラックで突っ切るシーンで泣いた。あのトウモロコシ畑の荒涼とした雰囲気と音楽に、見たことが無いのに懐かしいと感じ、泣いてしまった。四次元立方体のシーンもすごく好き。合わせ鏡と同じく、繰り返しが無限を生みだす。その中を移動するということで、時空を超えるというのが、何とも言えず楽しくて、ここでも泣いた。(正直、この表現を作り…
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