ニタニタしたくて
昨夜、寝る準備をしていて、いつものように栞が挟んである本を枕の横にセットした。娘を病気で亡くしたことが原因で、ついに離婚するに至った男性の気落ちした心が、笑顔溢れる家族との写真以外、ほとんど何もない部屋から滲み出ている冷たい空気を感じさせるストーリー。そこへ突然迷い込んできたランドセル世代の少女。交番へ連れて行こうとするのを嫌がりテレビの薄さやスマホにイチイチ驚く時代錯誤ぶり。もしかしたら娘の代わりに過去から来たのでは無いかと思いながら食事を与え………ラストでは眼科医から「足りない」と云われている涙が私の目から流れて…なんてことを思ったところで、この本の返却日が一日過ぎていたことに気付いた。だから、それから先は、ドンドコドンドコ飛ばし読み。涙なんか一滴も出ず、どんなストーリーだったのかも判然としないまま今...ニタニタしたくて
2024/09/27 19:23