第二能変 六月度テキスト・開導依についての解説
「伽陀に説けるが如し、阿頼耶を依と為して、故(かれ)末那転ずること有り、心と及び意とに依止して、余の転識生ずることを得という。」(『論』第四・二十一右)(伽陀(『入楞伽経』第九巻・大正16・571c20「依止阿梨耶能轉生意識依止依心意能生於轉識」の取意)に説かれている通りである。「阿頼耶識を依とすることに於いて、末那識は活動する。心と意とに依止して、他の転識は生じる。)『入楞伽経』第九巻・総品の中の頌に「阿梨耶に依止して能く転じて意識を生ず、心に依る意に依止して能く転識を生ずと。」と語られているのですが、『論』はこの『頌』の要を述べています。そしてこの文が第七識の倶有依は第八識であることの証拠であると示しているのです。「述して曰く、即ち『楞伽経』第九巻の総品の中の頌なり。旧偈には阿梨耶に依止して能く転じて意識を...第二能変六月度テキスト・開導依についての解説
2018/06/20 09:14