「その日、素敵な人と出会うかもしれない」と、自分の人生を信じられるか?
特別な予定もない、普通の1日。そんな日でも「その日、素敵な人(たとえば、恋人になるような人)と出会うかもしれない」と思える人と、「出会うわけがない」と決めつけてしまう人がいます。このたとえ話の中で既婚者の自分を出すといろいろと誤解を生みそうですが…皆さんがちゃんと理解してくれると信じて話を進めますが、僕は前者のタイプです。そう思うことでその日の身だしなみも変わるし、1日の行動や気持ちの持ち方も変わり、結果的に“人生が変わる”と思っているから。大事なのは、小さな可能性や希望を信じて生きているか。そこだと思っています。 今日で2021年も終わり、明日から2022年がはじまります。まさかここまで続く…
「正当な評価」今年、この言葉を耳にする機会が多かったような気がします。そして、耳にするたびに、いつも少し違和感を覚えていた言葉でもあります。だからこそ、自分の中に強めに残っているのかもしれません。 確かに今の世の中には、正当に評価されず、苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。一次産業の生産者さんや、僕らがいつも接している伝統工芸の職人さんの中にも、その技術や価値が正当に評価されず、厳しい状況に置かれている人は多い。また、それらの人たちだけでなく、コロナ禍の今、スキルや経験、人間性が正当に評価されず、勝負の舞台に立つ機会すらも与えられなかったり、十分な報酬をもらえない20代、30代の若者もいる。…
このブログの記事検索で「会いたい人リスト」というキーワードで検索をしてみると、そこそこの数の記事が出てきます。つまり、そのくらい僕自身が大事にしているリストで、「会いたい人リスト」とはその言葉どおり、自分が「今年、会いたい!」と思う人をリスト化しておくというもの。リスト化したものを日々視界に入るようにしておくことで、「叶えたい!」という思いが強くなり、叶えるための行動をするようになります。僕も「会いたい人リスト」のおかげで、実際に会いたかった人と、これまで本当にたくさん出会うことができました。もちろん、今年も素敵な出会いがありました。 読者の皆さんにもぜひ物は試しでつくってみてほしいと思うので…
上手くいった1年であればあるほど、翌年はフォームを大きく変えていく
どんなに素晴らしい成績を残しても、イチローさんは翌年にフォームを変えた…という話は有名で、このブログでも何度も書いていますが、僕も真似をして必ず毎年フォームを変えています。付け加えておくと、あれこれと上手くいった1年であるほど、翌年はフォームを大きく変えることを意識しています。 「野球選手のフォームはわかるけど、ビジネスマンであるあなたのフォーム(形、姿勢)って、なんのこと?」と疑問に思った人もいると思いますが、たとえば、企画書の書き方やフォーマット、あるいはプレゼンのトーク(話し方や構成)などです。もっと小さなことで言えば、僕は日々チーム(=ニッポン手仕事図鑑や所属している部署)の舵取りをし…
岐阜県のとある企業が、地元企業から販売を委託されていた植物用のヒノキのプランター。それを猫用のベッドとして販売してみたところ、なんと1年で販売数は2000個を超え、一時期は納品まで9ヶ月待ちになったとか。 なぜ、植物用のプランターを、猫用のベッドにしたのか?そのストーリーはとてもシンプルで、猫好きのスタッフが『猫が入ったら、きっとかわいい!』と提案したことがきっかけだったそうです。では、そのスタッフさんがゼロから「売れる猫用ベッドをつくれ!」とミッションを与えられたら、同じ結果を出せたか? 僕はそのスタッフさんを知らないので失礼なことは言えないし、もしかするとよりヒットする商品を世に送り出した…
僕が去年から「なかなか難しいなぁ…」と感じていたことのひとつが、マスクをつけた状態でのコミュニケーション。「目は口ほどに物を言う」とは言いますが、マスクをしているとき、目だけでなかなか相手の表情(感情)は読み取りづらい。言い換えると、自分の感情も伝わりづらいし、間違って伝わってしまうことも多々あるように感じていました。 だからせめて、楽しいとき、嬉しいときには自分の感情は伝わるようにしようと、上手くできていたかどうかは別にして、マスクをしているときでも「目だけで(マスクをしていても)ちゃんと笑えるように」ということを、ひそかに意識して実践していたのです(ちょっと恥ずかしい告白…)。 そのぶん、…
なぜ、『今年は全然充実してなかった…』と悔やんだ1年が、過去に1度もないのか?
上手くいったことも失敗したこともなるべく後回しにせず、そのときそのときで分析して仮説を立て、パッと次に進んでいくタイプなので、じっくりと時間をかけて1年を振り返るようなことはしません。年末恒例の2〜3日かけて行う「ひとり戦略会議」も過去はあまり振り返らず、未来のことを考える時間にしています。 そんな僕でも、1年をじっくりと振り返って考えてみることが“ひとつだけ”あります。それは、「どのくらい新しいことにチャレンジしたか?」です。 たまたま最近、メンバーに「社会人になってから今まで、『今年は全然充実してなかった…』と悔やんだ1年って、過去に1度もないんだよね」という話をする機会があったのですが、…
先週の木曜日から8日間、愛知県→岡山県→島根県→広島県と巡ってきました。素敵な出会いが想像以上にたくさんあって、美味しい料理と日本酒もいただき、いくつもの息をのむ景色を眺めることができて、とにかく“心が心地よく動いた”8日間でした。もちろん、大事な仕事である後継者インターンシップも成功と呼べるくらいの成果を出せて、ニッポン手仕事図鑑の新作の撮影も職人さんたちの多大なる協力があり、非常に満足のいく撮影ができました。本当に、感謝感謝です。 そんな素敵な8日間の中で、僕自身が痛感したこと。それは、「結局、会って話すことに勝るものはない」ということです。 インターンシップの参加者も、後継者について本気…
「自分に興味を持ってもらう」と、「自分の心に正直に生きる」は、イコールだと僕は考えている
昨日たまたまふらりと立ち寄った、島根県浜田市の立呑「TOMOJI」。多くは語りませんが、最高のお店でした。料理や日本酒はもちろん、とにかく店主(と、お店の誕生ストーリー)が素敵で、笑いのセンスも抜群で。浜田市に行く機会がありましたら、ぜひ立ち寄ってみてください。絶対に後悔はさせません。 お店の宣伝はこのくらいにして…。僕にはその日、店主のほかに、もうひとつの素敵な出会いがありました。 カウンターの端っこで仲睦まじく飲まれていた、僕よりもおそらく年上の、シルバーヘアがお似合いのご夫婦。他のお客さんが帰り、僕らだけになった店内で自然と話すようになり、ご夫婦の趣味が自転車でのツーリングだという話を聞…
今日は島根県松江市の伝統工芸品、八雲塗の職人(絵師)さんの撮影に行ってきました。インタビューをさせていただいたのは、同じく絵師であるお父さんから屋号を継ぎ、あと数年で還暦を迎えるベテラン。そのひとつの集大成として「八雲びいどろ」というガラス漆器もつくられている素敵な職人さんでした。 今日はそのインタビューの中で、僕を初心に戻してくれたひと言をご紹介したいと思います。 「筆の置きどころを知る」 職人さんがある日、師匠であるお父さんと同じ絵柄の下絵を書いていたときのこと。職人さんが丁寧に描いていたのとは正反対に、お父さんはこだわって描いているようには見えず、むしろ手を抜いているようにさえ見えたそう…
「あなたにとっての、名店とは?」そう質問されたとき、皆さんはどのように答えるでしょうか? スパッとコンパクトな言葉で伝えることができるでしょうか? たとえば、飲食店。僕の場合は必ずしも「高級店」ではなく、「歴史がある」でもなく、「予約が取れない」でもなく、「こだわりの食材を使っている」でもなく…。ひと言で定義すると、「大切な人たちと行って、楽しめる」です。だから、歴史も浅く、高級店でないことは多々あるし、予約なしで入れて、特に食材にこだわっているわけでもない…けど、仲のいい人を連れて行きたくなるお店で、紛れもなく僕にとっては「名店」と言えるのです。 で、今日は「名店の定義」について書きたいので…
僕はライター、コピーライターとキャリアを積み、現在(が何かをひと言で言えないのですが…)の仕事をしているのですが、「文章を書く」という仕事に向いているか? と問われたら、正直向いていないほうだと思っています。 事実、小学校の頃から「文章を書く」ということで褒められたり表彰されたことはないし、国語の成績も平均よりも下でした。就職氷河期真っ只中の大学受験に全滅したあと、親に「スポーツ雑誌の記事を書くライターになりたい!」と伝え、専門学校への進学を志願したときも、「一番向いていない仕事じゃないか?」と心配されたくらいでした…。 それでもまあ、何とか零細企業の編プロに滑り込み、フリーペーパーのライター…
「“心理戦”でヒューマンエラーが起きないようにできないか?」を実験する
ここ半年くらいの間、僕はある(しょーもない)実験をしていました。どんな実験かというと、ホテルの大浴場へ行ったとき、大浴場入口の靴箱に置いた自分の部屋から履いていったスリッパを間違って持っていかれないようにするためにはどうすればいいか? という事案についての実験です。 最近は番号札のクリップが置いてあったりしますが、そういった工夫ではなく、ロッカーまで持っていけばいいというパワープレーでもなく…。人間の心理的に持っていかない(持っていきづらい)ようにする方法を考えてみたのです。 僕のスリッパを間違って履いていく人の中にも、自分のスリッパをどこに置いたかを忘れて、適当に取りやすい位置に置いてあるス…
以前制作した『あいらし』というフリーペーパーで取材をさせていただき、一昨日に『Bar KO-BO』にご出演いただいた沖縄の陶芸家、金城由美子さん。沖縄県外にも…いや日本全国にファンがいらっしゃる職人さんです。 その金城さんが『Bar KO-BO』の中で、「大学を卒業して、すぐに独立したときにまず決めたのは、毎年必ず個展を開催すること」というお話をされていました。当然、自分自身の活動や作品を知ってもらうプロモーションにもなるわけですが、金城さんは何よりも、それが自分の創作のモチベーションになるとわかっていたので、自分自身とそんな約束を交わしたわけです。「毎年どんなことがあっても、個展だけは開催し…
「信用されない人って、どんな特徴があると思いますか?」という質問に対する答え
先日20代のビジネスマンから、「周囲から信用されない人って、どんな特徴があると思いますか?」という質問をされました。そんな質問をされたとき、皆さんはどのような人を思い浮かべるでしょうか? すぐに言い訳をする人。人によって態度を変える人。陰口や嘘を言う人。約束を守らない人。口だけで行動をしない人。 おそらく、こんなことが挙げられると思います。そして、自分にもちょっと当てはまることがあって、ドキッとしたり…。 僕自身、これらのことを完璧にできているとは、正直言えません。でも、できる限り周囲の人からの信用を失いたくはないので、なるべくそうならないように気をつけていますが、特に気をつけていることは何か…
今日から24日のクリスマスイブまで、僕は愛知→岡山→島根→広島とめぐる、2021年のラストスパートに入りました。というわけで、年内はもうチーム全員で集まることもできないので、出発前に全員で集まり、来年に向けての方針や計画の話をざっくりとしてきたのですが(今年以上にワクワクすることを仕掛けていきます!)最後に僕がチームリーダーの花田さんに「今年を振り返ってみて、どうだった?」と話を振ると、花田さんはひと言、「やっとギアが1速に入った感じですね」と返してきました。 確かにまだスピードが全然上がっていたのは事実ですが、僕が「こんなに必死にやっているのに、まだ1速? 結構頑張っているのになぁ…」と笑い…
その“兆し”が見えたとき、あなたは「辶(しんにょう)」をつける? 「手偏(てへん)」をつける?
今日は完全に受け売りのお話を。 このブログを読んでいる人の中には、「兆し」という言葉を聞いたことがないという人は、おそらくいないと思います。「兆し」を辞書で調べてみると、『 草木の芽が今にも出そうになること。芽ばえ。芽出し。物事の起ころうとするしるし。兆候。前兆』とあります。解説文の「芽が今にも出そう」という表現はもちろん、例文で「春の兆しを感じる」「回復の兆しが見える」というような表現が用いられるように、どちらかというと、よい意味で使われるケースが多かったりします。「悪い兆しとも言うよ!」という声が聞こえてきましたが、一旦は無視して…。 で、ここからが受け売りなのですが…。よいも悪いも“兆し…
僕は今、70名程度の社員が所属する株式会社ファストコムという企業で、執行役員をやっています。そして、そのファストコムの新規事業で立ち上げた動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」を2019年に法人化し、一応、代表取締役という肩書を持っていたりもします。 ここまで書くと、まあまあ華やかな感じに見えますが、僕が株式会社ファストコムに入社したときの社員数は、たったの4名でした。そして僕は、株式会社ファストコムに転職をしたとき、前職の企業に勤めていたときと比べて、月給が10万円ほど下がりました。子どもが幼稚園に入園する直前だったにもかかわらず、そんな転職をしたのです。 なぜ、この決断ができたのか? 今、転職…
カーナビはとても便利で、多くのドライバーにとって、なくてはならないアイテムです。でも、それを使いすぎると(その利便性に甘えすぎると)道を覚えなくなるし、寄り道しようとする余裕もなくなる。そして、「この先に面白い“何か”がありそう!」という感度さえも鈍る。便利なカーナビには、使うデメリットも少なからず存在すると僕は考えています(出張ではいつも使っていますが…)。 で、ビジネスの話。 上司や先輩たちは、時に“カーナビ”になってくれます。ゴールを示してくれるだけでなく、聞けばゴールまでのルートをすべて教えてくれる。ただ、そこに頼りすぎてしまうと目的地までの道は覚えないし、俯瞰して地図も見れなくなる。…
内定をもらった学生さんと、まだ内定をもらっていない学生さんへ
コロナ禍という逆風が吹き荒れる中での、はじめての就活。あれこれと悶々と考えながら、「よし、ここで働こう!」と覚悟を決めた企業。就活を終えた安堵とともに、来年の4月が来ることに期待と不安を抱いている学生さんも多いと思います。 そんな学生さんへ。「どの道(企業)を選ぶかでなく、選んだ道(企業)でどう生きるか。そして、頑張るか」という言葉を、まずは贈りたいと思います。 万人にとって良い企業はないし、万人にとって悪い企業もない。企業と人は相性なので、「この会社でいいのか?」の答えはすぐに出ません。さらに書くと、僕自身もはじめて就職した会社は人に恵まれ、スキルアップもできましたが、1社目がそこでベストだ…
これは読者に対して伝えたい…というよりも、自分自身に対して、定期的に言い聞かせておきたいこと。 それは、「花は、急に咲かない。実は、急に生らない」ということ。 すべての植物に言えることで、小学生でも知っていることですが、種を植えてもすぐに花は咲かないし、苗を植えてもすぐに実も生りません。これはビジネスも同じで、今この瞬間に咲いている花は「1年前(あるいはそれ以上も前)に種まきされたもの」で、今この瞬間に実を結んでいることも、1年前に種まきされたものだったりする。誰かが結果を出していることを羨ましく思い、焦っても、それはその人が1年前から種を蒔き、大切に育ててきた結果なのです(ちなみにニッポン手…
ブログにしても、SNSにしても、「書くことがない…」と嘆いている人は少なくありません。また、音声のライブ配信やトークイベントをやってみよう! と考えてみたものの、「話すことがない…」と諦めてしまう人も結構多かったりする。 そんなとき、僕はどうするか?「何を書こうか?」「何を話そうか?」と考えるのでなく、「自分自身への質問」を考えるようにします。 たとえば今、ブログを1記事書いてみて! と急にお願いされたとします。「えっ、今? 何も書くことがないよ…どうしよう…うーん…やっぱり書くことがない…」と、まったく筆が進まない人がほとんどだと思います。 そんなときは「今、一番行きたい場所は? そして、そ…
過去に「ブログを毎日続ける価値」というテーマで何度か記事も書いていますし、リアルでお会いした方にもよくお話をさせていただきますが、久々に「ブログを毎日続ける価値」について質問をされたので、今日は改めて書いてみたいと思います。 何度もしつこいくらいに(そして自慢話のように…)書いているので大変恐縮ですが、僕は7年以上、毎日ブログを更新し続けています。ブログを続けるコツは? と聞かれれば、時間術や習慣化のコツ、文章の書き方についての技術論についてお話をさせていただきますし、ブログを毎日続ける価値は? と聞かれれば、ブログが引き寄せてくれた出会い、仕事やプライベートでのチャンス、未来の財産になった学…
僕はなぜ7年間、体調を崩さないのか? 〜後回しにしない体調管理〜
昨日、今日と、2日連続で病院へ行ってきました。 昨日は整形外科。朝起きたら首が猛烈に痛く…。ただ寝違えただけなのですが、痛みで脂汗が出るほどで夕方になっても痛みが引かず、今日は東京ビッグサイトでふたりの職人さんとのトークセッションがあったので、このままではさすがにマズい…と、病院へ行ってきたのです。治療と痛み止めのおかげで、無事にトークセッションを終えることができて本当によかった…。 で、今日はどうして病院へ行ったかというと、インフルエンザの予防接種。今日にでも行っておかないと年末や年明けの接種が難しくなる可能性があるので、仕事の合間を見つけて行ってきました。善は急げです。 こんな感じで僕は、…
僕は毎年必ず、年末に「ひとり戦略会議」をやります。「ひとり戦略会議」と言っても、早い話が多くの人が年末にやっているであろう「来年の目標設定」なのですが、僕は結構しっかりとやるほうだと思います。 どんなふうにやるかというと、まずは「スローガン」を決めます。そして次に、自分が1年間、しっかりと考え続けたい「問い」と「メッセージ」を決めます。 少し恥ずかしいのですが、僕の今年の手帳にはこんなスローガンが書いてあります。 『「熱量」で、人を惹き寄せる。正論を振りかざすと、熱量は落ちる。』 そして、「問い」と「メッセージ」はこれ。 『ニッポン手仕事図鑑だからこそ、大牧圭吾だからこそ、描ける物語とは何か?…
少し長くなりますが、以下はDIAMOND onlineの記事『森岡毅流「自分の強みを見つける」方法とは?』からの引用です。 『あなたの強みは必ず好きなことの中にある。自分にとって好きな「~すること」こそが、これまで良い結果をもたらしてきたに違いない。「名詞」ではない。「動詞」こそが、これまでもこれからもあなたにポジティブな結果をもたらす。つまりそれがあなたの“強み”だ。人に話しかけて良い反応があったのなら、「話しかけること」が好きになるだろう。何かをよく考えることで誰かの役に立ったのなら、「考えること」が好きになっているだろう。幼少期から現在に至る経験の蓄積と記憶が、「好きなこと」と「嫌いなこ…
NHKで放送されているナレーションのないドキュメンタリー「ノーナレ」。ニッポン手仕事図鑑の映像も“ノーナレーション”ですが、僕の勝手な想像ですが、ノーナレーションにした理由が同じなような気がしています。いつか機会があれば、番組を企画された方とお話をしてみたいです。 それはさておき、本日の本題。 テレビ番組の多くにナレーションが導入されていることからわかるように、視聴者にわかりやすく、正しく伝えていくためには、ナレーションはとても有効な手段です。でも「ノーナレ」はその名の通り、ナレーションという手段を手放し、番組を制作しています。 企画を考え、番組をスタートする前でイメージしていたことが、いざは…
“本物の黒”を知ったとき、いつもの黒が“本物の黒”でないことを知る
今日はまず、このツイートから。 ビフォーアフターに注目!タオルやミニトートが、「本物の黒」に!*写真の一番奥にあるTシャツが 一般的に売られている商品の黒。 違いを見比べてみてください。名古屋黒紋付染と今治タオルのコラボレーション! pic.twitter.com/zAkuzscCru — 大牧圭吾|ニッポン手仕事図鑑 編集長 (@by_waterman) 2021年12月3日 僕は昨日、一昨日と、愛知県名古屋市の伝統的工芸品「名古屋黒紋付染」の工房、山勝染工さんにて商品開発インターンシップを開催してきました。僕らが今まで行ってきた従来型の雇用を目的とした後継者インターンシップではなく、名古屋…
プロの「すごい!」と、消費者の「ほしい!」は、ちょいちょいズレる
コンテストで受賞した優秀な作品が、必ずしも一般の消費者に評価されるわけではありません。むしろ、評価されないことも多かったりします。これは僕らが本業とする映像はもちろん、文章やデザイン、料理なども同じように評価が二分することがあります。 「あるときから、コンテストに作品を出すことをやめた」 以前、そんなふうに語ってくれたデザイナーさんがいました。その理由はとてもシンプルで、プロ=審査員の目(ばかり)を意識した作品をつくり続けていると、一般の人に評価、共感される作品がわからなくなるから。そう、プロから見る「すごい!」と一般の方の「ほしい!」はまったくの別物なので、コンテストに応募し続けると、そこが…
生涯現役の人生と、FIRE(アーリーリタイア)の人生、どちらがいいですか?
「奥会津編み組細工」と呼ばれる伝統工芸品をご存知でしょうか?奥会津地方の山間部で採れる山ブドウ、マタタビ、ヒロロを素材につくられる編み組細工で、地域の人たちが生計を立てるための産業としてではなく、自分たちが日々の生活で使う道具をつくる技術として福島県三島町の人たちに根付いたものです。それが今では国が指定する伝統的工芸品になりました。 奥会津編み組細工をつくる職人さんは三島町に暮らす高齢者がほとんどなのですが、先日ニッポン手仕事図鑑の撮影のため、そのひとりにお会いし、取材をさせていただきました。それはそれは素敵な職人さんだったのですが、どのくらい素敵だったかは年明けに公開予定の映像をお楽しみいた…
「ヒット商品やサービスを生み出すためには、どんなインプットをすればいいと思いますか?」ごくごくたまにですが、そんな質問をされたりします。 「職人 日本」「職人 手仕事」でgoogle検索すると1位で検索される「ニッポン手仕事図鑑」は(手前味噌ですが…)ある意味ではヒットサービスと言えますし、提供している「後継者インターンシップ」や「映像制作講座」も全国で開催させていただけているので、これもヒット商品と言えなくもない。だから「ヒット商品やサービスを生み出すためには、どんなインプットをすればいい?」といった質問をしてみたくなるのだと思います。 で、その質問に対する僕の答えはシンプルで、「現地で生の…
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