「発想を広げるフレーズ」を持っていますか? 〜僕は「“◯◯◯◯”上げる」です〜
「もしもあのとき、自分が別の人生を選択していたら…」これは、僕が好きな小説家のひとり、重松清さんがひとつの新しい物語を生み出すときに自分自身に投げかける言葉(=発想法)。確か、もう10年以上も前の雑誌のインタビュー記事で読んだものです。 そう、重松さんはいつも「もしも…」という言葉を自分自身に問いかけることで、発想を広げてきたのです。皆さんも、重松さんのような「自分の発想を広げる=脳みそを動かすフレーズ」を持っているでしょうか? 「あと1点」 僕は、このフレーズです。たとえば、「これは世の中を感動させる企画か?」「今の自分が出せる100点満点の企画か?」「もっといい企画をひねり出せないか?」と…
僕は30代半ばになってようやく、小心者で、ビビリであることを“誇れる”ようになった
僕は今日、こんなツイートをしました。 『僕が今一緒に仕事をしているメンバーに対して、「ここだけは絶対に負けない!」と言い切れること。それは、「小心者である」ということ。小心者だからこそ、細かいところに自然と目が行くし、準備にも時間を掛けようとする。小心者であるのは、悪いことではない』 正直、数値化して、比べられることではないのですが…。ただ、ニッポン手仕事図鑑のプランナーチームの中で一番「細かいなー」というところに気づくのは、僕かもしれません(だからときに、「うるせーなー」と思われているかもしれません…)。 それは繊細だからというわけではまったくなく、ただただ臆病だから。変なところでミスしてい…
「外さない人」を、人は信頼する 〜いつまでも次のチャンスがめぐってこない人〜
たとえば、企画を考える仕事をお願いするとき。10回に1回、100点を出すけど、10回に9回は30点の企画を出してくるAくんと、10回に3回は80点、10回に7回は60点の企画を出してくるBくんだったら、あなたはどちらに企画をお願いするでしょうか? たとえば、資料作成のお仕事をお願いするとき。デザイン力と文章力は高いけど、いつも必ず誤字脱字があり、入れてほしいデータが抜けてしまうCくんと、デザイン力と文章力はごくごく普通のレベルだけど、誤字脱字はなく、しっかりと必要なデータを入れてくれるDくんだったら、あなたはどちらに資料の作成をお願いするでしょうか? 正直、上記の文章だけでは「点数」や「スキル…
新規事業としての予算、5万円。当時の社員数、7名(確か…)。オフィスの広さ、少し大きめのワンルームくらい。 2015年1月、ニッポン手仕事図鑑をリリースした当時の状況です。2013年には東京オリンピックの開催が決まっていたこともあり、“これから注目されるであろう”「伝統工芸」をビジネスにしようと考える企業が増えはじめたタイミングでのリリースでした。 だから、「正直、競争相手も多いし、難しいと思う…」「大手が参入してきたら、一気に追い抜かされる…」と言われたりもしました。でも、結論から書くと今は「大手」と呼ばれる企業からも逆に「一緒にやろう!」と声をかけていただける状況です。そう、追い抜こうとは…
僕らは今、民間企業だけではなく、行政(自治体)からもお仕事のご依頼をいただいています。どんな仕事をしているかというと、以前は移住促進や観光PRのお仕事が比較的多かったのですが、最近はコロナ禍で厳しい状況に置かれている伝統工芸に関するお仕事も増えてきました。 つまりそれは、SOSを出している産地や職人さんが多いということ。そう、だから非常にプレッシャーのかかる仕事が続いています(メンバーも「結果を出そう!」「結果を出さないと意味がない!」と日々僕に言われているので、大変だと思います…いつもありがとう)。 行政のお仕事の多くは『プロポーザル』で決まるのですが、そんな中でよく悩むのが、「そんなことを…
「考え方が変われば、行動が変わる。行動が変われば、結果が変わる」 前職の上司が口癖のように言っていたフレーズです。特に「行動が変われば、結果が変わる」の部分は、当時も今も自分自身で強く意識していることのひとつです。 ここ最近、個人ラジオのネタが多いのですが、ご了承いただき…。僕は今月、個人ラジオを再開し、4回の配信を行いました。そして、実は(というほどのことでもありませんが…)未配信の放送分もすでに3回分撮り終えています。 その3回分の放送は一昨日の夜に2回分収録して、その翌朝、1回分を収録しました。立て続けに収録をしたのは、型と感覚を自分自身に“染み込ませたかった”から。正直、染み込むまでに…
「牛乳を飲む人より、牛乳を配る人のほうがよっぽど丈夫だ」とある本をぱらぱらとめくっていたら、このフレーズが突然飛び込んできました。僕は読んでいないのですが、“Qちゃん”こと、高橋尚子さんを金メダリストに育てた小出義雄監督の著書『君ならできる』からの抜粋と書いてありました。 このフレーズが飛び込んできたとき、僕はドキッとしました。 体を丈夫にしたいと考えたとき、「牛乳を飲む」というのは一般的な考えです。事実、牛乳は体に良くて、体を丈夫にしてくれるし、僕も野球少年の頃からずっと牛乳を飲んでいます。40代になった今も健康でいられて、比較的丈夫な体がある要因のひとつは、間違いなく牛乳を飲み続けてきたお…
話のネタが尽きない人の共通点 〜「感想」だけで終わる人と、「分析」と「妄想」ができる人〜
SNSをはじめ、ブログや音声コンテンツ、あるいは商談や会議での雑談など、日々“発信するネタ”を探している人は多いと思います。そして、そのネタ集めに困っている人は、結構な割合でいるような気がします…。 そう、「これだ!」というネタはなかなか集まらないし、日々面白いネタを集められる人たちはきっと、刺激的な人たちに囲まれていて、自分よりも恵まれた環境にいるからこそ、面白いネタが集まってくるに違いない。そんなふうに嘆いている(言い訳している?)人もいるのではないでしょうか? 確かに、それも要因のひとつかもしれません。ついでに書くと、面白いネタが集まる人は精力的に行動しているので、「インプットの量」は確…
2400日前の自分は、今の自分の“報告”を信じられるだろうか?
一昨日、ものすごいオファーが僕のもとに届きました。あくまでもオファー(=提示)の段階で、決まるかどうかは僕の努力と実力次第で、正直どうなるかはわかりませんし、もし決まったとしても公になるのは3年ほど先…。そんな話が3日前、このブログのお問い合わせフォームに届いたのです。 ブログの毎日連続更新をはじめた6年半前、その2ヶ月後に『ニッポン手仕事図鑑』を立ち上げるために必死になって動いていた僕は、このブログはもちろん、これから産声をあげる(予定の)『ニッポン手仕事図鑑』もどうなるかはわからない…むしろ、どうにもならない可能性のほうが圧倒的に高い。そんな不安と疑心暗鬼の気持ちを抱えながら、日々汗をかい…
就活を終えたときの満足度と◯◯◯は比例する 〜就活が上手くいかないときこそ、忘れてはいけないこと〜
大学で授業をやらせていただいたり、ニッポン手仕事図鑑でインターン生を受け入れていることもあり、この時期になってくると、「内定をいただきました!」という大学生からの連絡がぽつりぽつりと入ってきます。その反面、「何をすればいいかわからない…」「一生懸命就活をやっているのに、内定がもらえない…」という相談や悩みも届きます。 今日は気休めだけではなく、最後にはしっかりと具体的なアドバイスを書きたいと思いますが、まず書いておきたいのは、僕は学生の頃、卒業後に椎間板ヘルニアの手術をすることが決まり、就職氷河期にもかかわらず、就活ができませんでした。さらに書くと、卒業から半年はリハビリで何もできず、卒業から…
僕は先々週から個人ラジオ『ラジオ版 自分の仕事は、自分でつくる』の配信を再開しました。50回目までは対談形式で、51回目以降はひとり語りのスタイルです。 Vol.51|「自分の教科書」をつくるVol.52|「会いたい人リスト」をつくるVol.53|「その100mに敏感な自分」をつくる と、こんな感じで「〜をつくる」シリーズでしばらく更新してみたいと思いますので、まだまだ下手くそではありますが、ぜひお聴きいただけると嬉しいです。 さて、今日の本題です。そんな僕は今、“目の前に誰もいない空間”で収録を行うことにチャレンジしているわけですが、これが本当に難しい…。トークイベントや大学の授業、プレゼン…
「売上げを上げる」よりも、大事なこと 〜間違えてはいけない、企画を考えるときの“最初の一歩目”
お仕事の相談をしてくれる人。それは「クライアント」や「お客さん」と呼べる人たちで、僕らで言えば、それは民間企業であり、自治体であり、産地です。場合によっては、個人の場合もあります。 共通して言えるのは、「お金を払うので、課題を解決してほしい!」と強く思っているということ。 現状の課題を深く掘り下げて聞き出し、僕らはうんうんと唸りながら考えて、企画(=課題を解決する手段)を提案するわけですが、その企画を考えるとき、最初の一歩目でつまづく人がいます(過去の僕です)。 それは、「どうやったら、仕事になるか?(受注できるか?)」から考えはじめる人(しつこいようですが、昔の僕です)。でも、課題を解決でき…
「映画というのは、実は力のある脇役が主役なんだよ」と、あの巨匠は言った
数日前にも書いたのですが、ニッポン手仕事図鑑のプランナーチームは今、企画書作成ラッシュです。正直、担当しているメンバーが産みの苦しみを味わっているので、「もう少し妥協してもいいんじゃないか?」「手を差し伸べる部分を増やそうか?」と葛藤することも多々あります。そりゃ、大事なメンバーなので苦しんでほしくはないし、僕自身の持ち時間を考えると、自分で書いてしまったほうが時間を短縮できることもあるから…。 「映画というのは、実は力のある脇役が主役なんだよ」 そんなときに聞こえてくるのが、映画監督の小津安二郎さんのこの言葉です。解説するまでもなく、映画というひとつの作品の、そしてその物語の中では、主役を任…
僕はバカのひとつ覚えのように、いつも「行動(量&力)」と「スピード」が大事だ! とブログにも書いていますし、自分自身にも言い聞かせています。それは正直、大学受験も全滅してしまうくらいの頭脳レベルなので、思考=考える力では勝てないし、生き残っていけないと考えているからです。 結果を出せているかどうかはさておき、43歳になった今、やりたい仕事を楽しくできているので、「行動(量&力)」と「スピード」のバカのひとつ覚えもあながち間違いではないなと、無理やり肯定していたりもします。 で、今日の本題の「行動力」。 「行動力」を辞書で調べてみると、「何かを思い立った際に、実際に行動を起こし、それを実現する力…
「文章のダイエット」。このテーマに関する書籍も発売され、WEB上の記事やSNSでもそれらの投稿を目にする機会も増えました。書籍に関しては僕も勉強のために読んでいたりするので、「文章のダイエットには反対だ!」というスタンスではないことを、まずは先にお伝えしておきます(むしろ、ここはしっかりと学んでおいたほうがいいと思っています)。 で、さっそく本題。 それらの書籍や記事、SNSでの投稿にはほとんどの場合、ビフォーアフターで「例文」が紹介されています。その例文を読むと確かに無駄が省かれ、簡潔になっていて、伝えたいこともしっかりと伝えられているのですが、でもそこには、「想像させる面白み」までをも削り…
“打率10割バッター”に、明るい未来はやってこない 〜「昨日までにはなかった一手を」と、常に考えている
昨日の記事を読んでくれた方から「で、“幻の3つ目”は何だったのよ?」という質問をいただいたので、今日は(書きたかった記事を後回しにして)昨日の続きを書いてみたいと思います。過去にも似たようなことを書いたことがあるので、記憶に残っている方は途中で読むのを止めて、よかったら『個人ラジオ』でも聴いてみてください。 さて、まずは昨日の記事をざっくりと説明すると、「20代の頃の僕が、行動力を上げるためにやったこと」について書きました。詳しくは昨日の記事を読んでいただきたいのですが、書こうと思っていた“幻の3つ目”は「3割バッターを目指す(=10割バッターを“目指さない”)」というものでした。 行動力が鈍…
20代の僕が“行動力を上げるため”にやってみた「2つ」のこと
意識を変えようとするだけでは、人はなかなか変われないものです。今日のテーマでもある「行動力」ひとつとってみても、「よし、行動力を上げよう!」と意識するだけでは、行動力を上げるのは難しい。なので僕は行動力だけでなく、自分の何かを変えたいと思ったときは、意識だけでなく、行動や仕組み、環境を変えることをまずは考えるようにしてきました。 では、「行動力を上げたい!」「フットワークを軽くしたい!」と考えたとき、まずはどんなことを変えてみたのか。今日は20代の頃の僕のお話をしてみたいと思います。 まずひとつ目は、「持ち物を減らす」です。持ち物を減らして物理的に軽くなると、頭の中がスッキリとして、思考も軽く…
「もがいた時間」の先にだけ、明日の「できる!」が待っていて、明日の「楽しい!」が待っている
今、ニッポン手仕事図鑑のプランナーチーム(自治体や民間企業に対して企画をご提案したり、新規事業を立ち上げたりするチーム)は、企画書作成ラッシュです。 正直、企画書を書いているメンバーは、とても大変だと思います…。スケジュールがタイトなこともありますが、僕が完成させたい企画書のレベルが決して低いものではないからです。競合よりも優れた企画で、ただ受注できれば(売上になれば)いいというだけでなく、関わる産地に価値と結果を残せる企画になるまで詰めていく作業は苦しいものですし、だから企画書を書き上げるまでの時間は、泣きたくなるくらいにキツいものだったりします…。 今日も新しい企画書の作成に取り掛かる前、…
結果が出せなくても自分自身を責めない僕が、自分自身を“責めてしまう”とき
結果を出すことに執着する傾向があり、ストイックっぽくも見えるらしいので、結果を出せなかったとき、自分自身を強く責めているような印象を持たれることがあります。 正直に書くと、僕は結果を出せなかったときでも、自分自身を責めるようなことはしません。どちらかというと、「まあ、仕方がないよね…。次、いってみよう!」と、意外とあっけらかんとしています。変わらない過去を振り返っても仕方がないので。反省や復習はしても、悔やんでいる時間があるなら未来に向かって行動をしようぜ! と、自分自身に言い聞かせるタイプです。 でも、自分を責めることがまったくないかというと、そんなことはありません。では、どんなときに自分を…
対談形式でvol.50まで続けてみた個人ラジオ『ラジオ版「自分の仕事は、自分でつくる」』ですが、新たに形を変えて、再開をしました! ラジオ版「自分の仕事は、自分でつくる」 stand.fm 台本なしの一発撮り、ノー編集のひとり語りは赤面するくらいに下手くそですが、試行錯誤しながら続けていきますので(少しずつ上達していく予定ですので…)温かい目で応援していただけると幸いです。 さて、しばらくお休みしていた個人ラジオをなぜ再開したのか? メインの目的はすごくシンプルで、ブログと同様、新しい出会いやチャンスを引き寄せたいからです。何度も書いていますが、僕はこのブログを続けてきたことで、大学や高校…
「名著」と呼ばれるビジネス書を、読んだことはあるでしょうか?「ベストセラー」になったビジネス書を、読んだことはあるでしょうか? 『自分の仕事は、自分でつくる』なんていうブログを読んでいるくらいなので、おそらくこの記事を読んでいるほとんどの人が、人生で1回は「名著」と呼ばれ、「ベストセラー」となった本を読んだことがあるんじゃないかと思います。 では、もうひとつ、質問です。その本を読んで行動や習慣が変わり、「あの本のおかげで、自分の行動が(いい方向に)変わった!」と言える人は、どのくらいいるでしょうか? 過去にも何度かブログで書いたことがありますが、100人の人がいたら、実際にやってみる人は全体の…
「あの人」を喜ばせることを地道に継続した先に、「みんな」が喜ぶ未来が待っている
「どうせやるなら、ひとりでも多くの人の役に立ちたい」情熱を持って日々の仕事に取り組んでいる人ほど、そのように考えるものですし、事実、僕自身もニッポン手仕事図鑑というメディアを立ち上げ、続けていく以上は、ひとりでも多くの職人さんの役に立ちたいし、支えになりたいと常に考えています。 でも、アイデアを考えるときは、この気持ちを少し抑えます。 なぜなら、「職人さん」という不特定多数の“主語”に向けてアイデアを30案考えるより、職人のAさん、Bさん、Cさんに向けて10案ずつ考えたほうが、同じ30案のアイデアを考えるよりも産地に貢献できて、職人さんを笑顔にできるアイデアが生まれるから。 なぜそうなのかとい…
もう6年以上も前のお仕事の話。あるカリフォルニア産ワインのブランディングのお仕事を任され、中長期的な戦略や、今やるべき企画を考えていたことがありました(ほとんどワインを飲まない僕ですが…)。 オリエンテーションで聞いた話を何度も何度も咀嚼し、足りない情報はネットで調べたり、ワイン好きの知人に話を聞いたり…。いろいろと試行錯誤をしましたが、「これだ!」と言えるものが出てこなかった。「どうしてだろう?」「何が足りないんだろう?」と迷っていたとき、当時のオフィスから徒歩5分のところに百貨店があり、そこにワイン専門店が入っていることを知りました。そこで、ハッとしたわけです。 「ワインを売るための企画や…
過去に何度も「毎日ブログを書く価値」について、さまざまな視点から書いてきましたが、「で、結局はどんな価値があるの? 何のためにやっているの? ひと言で答えてみてよ!」と聞かれたら、僕はズバリこう答えます。 「自分を磨くため」 もちろん、このブログがきっかけになって、読んでくれた人が次の一歩を踏み出せたらいいなぁ…という思いで書いてはいますが、利他的な思いだけではなかなか続けられません。自分を磨くことができて、信じられないような(←ここは大事!)新しい出会いやチャンスが生まれるからこそ、更新を続けられるし、やめられないのです。 で、今日は「自分を磨くため」について、ちょっとだけ掘り下げて書いてみ…
何もなかった30代の頃の僕が、自分を成長させる機会に恵まれた理由
僕は大学で授業をさせていただくとき、よく「まずは手を挙げてみよう!」という話をします。続けて、「大人たちは、みんなが手を挙げてくれることを待っているし、手を挙げて、やってみて上手くいかなかったとしても、手を挙げたあなたを支えてくれるし、応援したくなるものだから」というお話もします。全員が全員だとは言いませんが、僕の周囲の大人たちは、こういう人が多いからです。 でもこれは学生のときや20代のときだけでなく、30代になっても同じ。僕は正直、学歴も実力もコネもありませんでしたが、30代のとき、自分を成長させる機会にはとても恵まれました。その機会があったからこそ、40代になった今も楽しく仕事ができてい…
たとえば、緊急事態宣言を延長するか否か。たとえば、オリンピックを延長するか否か。 どちらかを選んだ時点で、必ず怒る人、悲しむ人、そして苦しむ人が出るという決断です。どちらを選んでも、誰かの正義にもなれば、誰かの悪にもなる。10対0はない、本当に難しい決断です。ちなみに冒頭の問いに対して僕なりの答えはありますが、それが「正しい」とは思っていません。 ここまでの決断ではなくても、リーダーと呼ばれる立場にいる人たちは、日々の仕事の中で「決断」を迫られる機会は少なくありません。皆さんは難しい決断を迫られたとき、どのように考え、動いているでしょうか? 僕は「決断できる情報が(だいたい)出揃っている=これ…
サービス精神とは、自分へのサービスなのかもしれない 〜母親から学び、これからも真似したいこと 〜
ゴールデンウィークはやはり「仕事のことなんて、今は忘れたいんだよ!」という人が多いのか、いつもよりアクセス数が少ないので、今日は僕も少し力を抜いて、緩めのネタを(いや、いつもとそんなに変わらないか…)。 僕はどちらかというと、性格は母親似(ちなみに妹は父親似かな、と)なので、何かとよく似ているところがあります。たとえば、仕事。母親が某大手化粧品メーカーでバリバリ働いていたとき、僕はまだ独身で一緒に暮らしていたので、どのようなスタイル&スタンスで仕事をしていたのかを見ていたのですが、今の自分と重なることも多く…。それはさておき、新聞の折込チラシで求人を見つけて、パートで働きはじめ、正社員となり、…
あなたも知らず知らずのうちに、「失注」している…かもしれない
少し前に、興味深いツイートを見かけました。 ある人が「テイストが素敵! イラストをお願いしたい!」と心から思えた絵描きさんを見つけ、ホームページから依頼しようとしたところ、予算と納期が書くところがあったそうです。ちなみにチェックボックス等の選択ではなく、テキストで記入する方式。 発注しようとした方は「予算の相場って、どのくらいだろう? 安く提示したら、不快に思われるかも…。納期も急いでないからいつでもいいけど、『いつでもいい』って言われたら、逆に困るだろうな…どのくらいがいいんだろう? どうしよう…」と迷った挙げ句、発注を見送った…というエピソードでした。 依頼者はテイストが好みだったので、き…
ニッポン手仕事図鑑のプランナーチームはなぜ、“僕抜き”で「共有ミーティング」をやっているのか?
ニッポン手仕事図鑑のプランナーチームは、普段の仕事の中でいくつかの定例ミーティングを行っていますが、その中のひとつに「共有ミーティング」と呼ばれるものがあります。そしてそれは、“僕抜き”で行われていたりします。 僕は最近、行政や民間企業を問わず、ミーティングをしたあと、メンバーによくこんなことを伝えます。 「今日のミーティングで先方から聞いた◯◯の情報、とても貴重な情報だから、他のメンバーに共有しておいてね。あと、プレゼンで僕からフィードバックを受けたことも、みんなの学びにもなると思うから、共有しておいてもらえると嬉しい」 そんなことをよく言うようになったので、メンバーが自主的に「共有ミーティ…
「日本人は『自分磨き』に投資する」と、よく言われます。外見や内面の自分磨きを問わず、コロナ禍でよりそのニーズは高まり、さらにオフラインでのビジネスが少々厳しくなりつつある今、「オンライン」で自分磨きの機会を提供するビジネスが増えています(改めて調べる必要もないくらいに、動画によるオンライン講座やオンラインスクールが乱立しています)。 ひとりのビジネスマンとしても、学びの機会が増えることは喜ばしいのですが、ただ、学ぶ機会が増えると、ついつい“忘れがち”になってしまうことがあります。そう、「行動」です。 今日の記事のタイトルを『座学での学びは「薪」で、行動することが「火」になる』にしましたが、僕は…
たとえば。「産地の職人さんにとっては、1ヶ月で1000個売れるヒット商品があれば、嬉しいに決まっている!」という売り手側の“当たり前”。 それに対して、「いや、1ヶ月でそもそも1000個もつくれないし、ひとつのヒット商品をつくり続けると、他の商品がつくれないので、ヒット商品が売れなくなったときが怖い…。それに、卸先を限定して商品をつくり続けるということは、他の取引を止めることにもなる。だから、1ヶ月で1000個売れるヒット商品をつくりたいとは、それほど思わない…」という作り手側の“当たり前”がある。 ひとつのわかりやすい例を挙げてみましたが、「当たり前」をしっかりと共有できずに進められたプロジ…
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