◇年の瀬◇にくき顔幾つかあったはずなのに思い浮かばぬ年の瀬となり*いろいろあったはずなのに、幸いにして、間近なことほど記憶に残らぬ年になった。おかげで平穏な気持ちで年を越せそうである。ある年の瀬
◇年の瀬◇にくき顔幾つかあったはずなのに思い浮かばぬ年の瀬となり*いろいろあったはずなのに、幸いにして、間近なことほど記憶に残らぬ年になった。おかげで平穏な気持ちで年を越せそうである。ある年の瀬
◇十二月十四日◇十四日本懐を遂ぐ義士たちと同じ日我らはコンサートにて*忠臣蔵の義士たちが本懐を遂げたのが十二月十四日。同じ日、我々は自分たちのオカリナ・コンサートを成功裡に終わらすことができた。いわば本懐を遂げることができた。十二月十四日
◇長丁場◇四時間の長丁場経て気に入りのスマホ手にせりよき日となれり*数年ぶりにスマホを買い替えてきた。機種の選定から支払い条件、契約に至るまで声をかけてくれた店員さんが最後まで親身になって対応してくれた。古い機種から中身を移し替えるのを含めて四時間ほどかかったが、いい日になった。長丁場
◇戒厳令◇必要もないのに突然戒厳令大統領は血迷ったのか◇墓穴◇権力の行使がいかにも稚拙なり墓穴を掘ったユン大統領◇明日なき◇閣僚も側近も去り自らも去るしかなかろうユン大統領*権力は使うべき時に、使うべき人が行使してこそ意味がある。闇雲にそんなものを振りかざせばどんなことになるか、見えていなかったのか。日本にしきりにラブコールを送ってくれていた大統領ではあるが、残念ながらちかぢかその地位を去ることになるのであろう。戒厳令
◇どれだけ◇今年こそそう思いつつのほぼ一年あとひと月でどれだけできるか*年初に立てた計画の多くが手つかずのままだ。この一年間はなんであったのか。部屋の片付け一つとってみても・・・。どれだけ
◇高齢者講習◇コース内をそろりそろりと運転す三年ごとの行事のように*高齢者に課された免許更新のための講習。教習所のコース内を一人15分程度であろうか、教官の指示どおりに車を走らせることをもって主な内容とする。世の中にはいろんなお年寄りがいるのであろうから、世の中的には、恒例行事以上に意義のある講習会なのであろう。高齢者講習
◇悩みごと◇胃が痛くなり始めたり悪いもの食べてはいない悩みごとなのか*原因不明の胃痛。精神的なもの以外は考えられない状況。市販薬を飲んで寝よう!悩みごと
◇動き出す◇温暖化などはデマだと言う人の人事がもぞもぞ動き出してる選挙で勝った時期大統領の任期は1月からである。その人は地球温暖化はデマだと言って、国際会議を脱退してしまうような人である。その人の来年に向けての人事が動き出したと報じられている。動き出す
◇立ち位置◇イキイキとトランプ対策語ってる生活があるコメンテイター*どんな状況になっても生きていけるように気を使いながら状況を解説する仕事、コメンテイター。節操がないようでもあるが、マスコミ自体が要求している仕事でもあろう。立ち位置
◇2024大統領選◇(緊急版)虚言癖、レッテル貼りで煽動家のト氏が勝ちたりある大統領選比類なき力強さは持っているかつてのドイツのヒ氏のごとくにもう少しまともな人はいないのか三億余の人いる国なのに息ひそめ見まもるほかなし言動は予測不能の大統領ゆえ一方で我は思えり快活に生きねばならぬ残りの人生2024大統領選(緊急版)
◇オータニさん◇亜脱臼している肩をかばいつつシリーズに花をそえてたオオタニ選手◇四球◇亜脱臼しててもオオタニ構えればピッチャーびびりて四球投げたり◇待ってた◇優勝のそのとき画面にオオタニが一瞬映れり待ってたこの時*オオタニのチームが優勝した。ふだん野球にはほとんど関心のない自分でも、日本人として嬉しいと思う。そればかりかリアルタイムの試合をテレビで見たりもする。めったにないことではあるが。オオタニさん
◇選挙後◇身から出たサビとはいえどイシバさんあなたの信念どこへ行ったの◇過半数割れ◇ぶれたのが致命的なりウソつきのようにも見えるイシバ氏変節◇なめてる!◇二千万なんで配るか金権はあかんと言いつつ選挙の直前*2024年衆院選、イシバ氏の信を問う選挙であった。ところがその発言が変わってゆき、信念のない人のようにも見えてくる。氏の属する自民党は過半数割れに。失ってしまった信頼をどう取り戻してゆくのか。2024衆院選
◇坐禅1◇ざわざわと落ちつかぬ日よああそうだこんな時こそ坐すればよいのだ◇坐禅2◇生きてれば役立つこともあろうかと坐禅に通いし半世紀まえ*何かのためにするもんじゃない、坐禅というものは。そりゃそうかも知れないけど、でも役立つ坐禅だっていいじゃないか、凡人にとっては。坐禅
◇国政選挙◇日本の未来をどうする候補者は語らぬままに選挙カー行く*イシバ首相が就任早々に衆議院を解散したために行われる選挙。国政選挙だというのに、過去の過ちをとがめたり、目先の給料を上げますと言ってみたり・・・。この国をどんな国にしたいのか、それを語る候補者はいない。選挙はもう後半戦である。国政選挙(臨時号)
◇杏仁豆腐◇まあまあのコンサートとなりデザートの杏仁豆腐ののどに優しも*三カ月かけて準備してきたオカリナの会のコンサートは、みんなの意気もかさなってぶじ終わった。肺にためられた空気はノドを通してオカリナの中の空気を響かせるのである。その通過点になっているノドを今は甘い杏仁豆腐が癒してくれている。杏仁豆腐
◇秋が・・・◇暑ささり窓を開くれば心地よくさえずり聞こゆ秋告げるがに*長い夏だった。窓を閉めっぱなしで、冷房をかけていた。いま窓を開けてみると、おもての空気の方が冷たい。ベランダにきている鳥たちのさえずりも、いきいきと聞こえる。秋が・・・
◇アングル◇白川郷合掌造りの屋根三つそのアングルの記憶が土産◇美味かった◇玉ねぎの丸焼き美味しその店の看板高山ステーキよりも◇肯定◇旅にありてベッドの上に寝ころんでこの人生を肯(うべな)いている旅の土産
◇同行(どうぎょう)◇同行はスマホカメラのひとり旅越中おわらを写しに行かん*旅の道づれは、デジカメ一眼レフなどではなく、手軽なスマホカメラである。富山県砺波(となみ)に伝わるおわら踊りを見に行こうとしている。同行(どうぎょう)
◇朴訥(ぼくとつ)◇候補者の中でさえないイシバ氏を買うことにせん朴訥ゆえに*「さえない」も「朴訥」もほぼ同じと考えてよかろう。そのゆえにこの国の将来を託してもよいのではないかと考えた。口先だけでりっぱなことを言う政治家が多いからである。まもなくイシバ氏は国会で総理に選出される。朴訥(ぼくとつ)
◇文化の香り◇いくらかは文化の香りがしてきたり駅の近くに映画館できて*どんなに駅前通りが賑わっていようと、その町に映画館がなかったら文化的には田舎町だというのが、わが見立てである。本日開店の駅前の商業施設にめでたく映画館が入っているとのことなので、いくらかは文化の香り香りがしてきたといってもよかろう。じゅうぶん文化的というためには、まだまだ足りないものがあるが、それを望むまえに住民自身がそれを享受するにふさわしい存在になる必要もある。文化の香り
◇がまんの人◇いさぎよく社を去るというその人のこんごのちがうがまんを思えり*定年になっても、いい条件で会社にのこる道はあるのに、その人はやめていくという。仕事がつらかったのだろうか。あすからまた違う我慢をしていくということにならなければいいが。がまんの人
◇ある待望◇ガタのきた老人でなくいきのいい女性を選んでくれよアメリカ!◇トランプ◇悪い夢見たくないならジョーカーは選ばぬことだトランプゲームで◇ハリス◇しかめ面して立つ横に笑顔おりイメージ作戦ハリスよ勝ちぬけ*遠い国アメリカの話ながら、まともな大統領を選んでくれ、と願わずにはいられない。移民に対して、奴らは市民の飼い猫や飼い犬を食ってしまうんだ、などと言うのが非難の根拠である人に、我ら自由主義を旨とする国のまとめ役を任せたくない。トランプ&ハリス
◇入道雲◇ことさらにかがやかなくてもいいんだよ夏の最後の入道雲よ*夏の象徴、入道雲。今朝も青い空に輪郭をかがやかせていた。でもなあ、そんなに頑張らなくても、と今年の日本人は思ってしまう。きみのせいばかりではないが、暑すぎる夏にぼくたちはうんざりしているんだ。入道雲
◇反スピード派◇スピードは求めず安全運転を楽しむ我らのオカリナの会*楽譜のなかには、演奏するスピードがしるされているものがある。その速さを気にする人がいる。スピードを求めてしまうと〈オカリナを楽しむ会〉は〈苦しむ会〉になりかねない。上手くいっていた演奏がガタガタになってしまうのもこわい。調整役は意見を調整し、演奏スピードを調整する。神経を使い、頭を使う。おかげで元気でいられる。反スピード派
◇台風のおかげ◇大嵐来てようやくにクーラーのいらぬ夜となれり今年の八月*八月も終わり近くになって、ようやくクーラーのいらない夜を迎えられた。台風の影響で昼間から雨が強くなったり弱くなったりしながら降っていたからである。熱中症の心配をしなくてもいいとは言え、これ以上近づいてきたら別の心配が必要になる。台風のおかげ
◇関連づけ◇半世紀前のアイドル「やっチン」と同じ名前だ憶えてますよ*ちょっとした立ち話のあと、「あれ、お名前は・・」ともう一度聞いた。それで翌日、まだ憶えてますか?と今春の新入社員さんに言われてしまったのである。その返事が・・・関連づけ
◇うなぎ◇暑き夏のり切るために身の丈に合ったうなぎを食いに行かなん*予約をしてくれたのは友である。路地裏で老夫婦がやっている小さな店に時季がくると行くのである。友の存在、老夫婦の存在、うなぎの存在がほんわかと自分を幸せな気分にさせてくれる。うなぎ
○パリ・金の技三景○◇スケートボードの技(堀米雄斗)◇本番前成功せざるもこの手しかないとの技で着地のスケート◇体操鉄棒の技(橋本・岡)◇自らを風車のようにぶん回し空(くう)に抛(ほお)りてぴたりと着地◇ブレイキン(湯浅亜実)◇名も知らぬ競技なりしがキレキレのブレイキン見れば金の価値知れりパリ・金の技三景
◇超心配◇背の高き本棚五本無事でいてくれよと祈る地震(ない)の職場で◇突っ張り棒◇突っ張り棒二本がりっぱに仕事せり我より高き本棚無事なりき*当地に引っ越してきて初めての大きな揺れである。自分よりも背の高い、自宅の本棚が大丈夫だったかどうかがまず心配になった。天井とそれぞれの本棚の上部を、頼りなさそうな突っ張り棒2本で支えるだけの地震対策だったからである。本棚が無事だったのは、歌にあるとおり。ちなみに歌の世界では地震を〈ない〉と呼ぶ。突っ張り棒
◇パリの五輪◇ほどほどの関心なれば真夜中のパリの五輪はニュースで済ませり◇健全生活◇夜ふかしも寝不足もなしフランスに五輪ありてもいつもの生活◇なかなかの出来◇楽しみもするし十分感動もニュースの五輪はなかなかの出来*パリでは五輪開催中。日本時間では真夜中に競技が行われることも。スポーツとはほどほどのお付き合いなので、テレビのダイジェスト版で十分。楽しむこともできるし、感動することもできる。寝不足になることもなく、いつもと同じ生活をおくっている。パリの五輪
◇音まとめ役◇楽しみて吹ききたれるをグループの音まとめ役オカリナの会◇楽譜選び◇音調の違う二枚を比べみる楽譜選びも音まとめの目で*指導者のいないオカリナの会なので、順番に音のまとめ役(いわば指導役)が回ってくる。楽しんで吹いてばかりはいられない。演奏の際、あれこれ注文を出したりもする。メンバーの持ち味をどうまとめてゆくか、それも楽しみながらできればいいと思っている。音まとめ役
◇あるストーカー◇猛暑というストーカーにつきまとわれ逃げどころない列島に住む◇被害届◇理不尽につきまとわれても猛暑には被害届も出せずに堪える*理不尽なストーカーにつきまとわれ、命をおとす人もいる。猛暑よ、お前のやっていることはストーカーなんだぞ!と言いたくなる。相手が自然現象では、被害届けも出せない。堪えるしかない!あるストーカー
◇冷水のペットボトル◇冷水のペットボトルの差し出され有り難きかな熱気の受付け◇熱気の受付け◇朝夕に挨拶かわすのみなるに冷水いただく熱気の受付け*猛暑日だというのに勤務先のオフィスは改装工事中。いつもの受付け業務だが熱気の中である。ハイ!と言って冷水のペットボトルをおいてくれたひとがいた。朝夕にあいさつをかわすだけのひとりの女子社員さんであった。感謝のみである。冷水のペットボトル
◇ある一生◇なんとなく生(あ)れきてたのしく散策しひそやかに逝くそんな一生*とくべつな目的があってこの世にきたわけではない。好奇心は強かったかもしれない。そのゆえか、楽しく生きてこられた。そしてこれからも。まわりの者に少しの思い出を残して、ひそやかに去っていければよい。ある一生
◇熱気◇カイロさえこんな暑さじゃなかったと熱気の中をポストに向かう*ピラミッドやスフィンクスを観るために立ち寄った、アフリカ大陸の一角にある街でさえこれほどの暑さではなかった。不要不急の外出は避けるようにと報じられる熱気の中を、一通の手紙を差し出すためにやむをえずポストに向かう。熱気
◇退屈でなし◇受付でじっと座っていることも退屈でなし座禅のごとし*座禅をしている人に、「退屈ではないですか」と聞く人はいないだろう。受付に座っている自分も聞かれたことはない。もし聞かれたら、ただ笑って頷いていようと思う。退屈でなし
◇片付かぬまま◇家の中片付かぬままこの年もまた半分が過ぎてしまえり*矢のように時が過ぎてゆく。また一年の半分が過ぎてしまう。家の中は半年前と変わらず、散らかったままだ。片付かぬまま
◇「推し」◇「推し」
◇ある訪問◇暑くなる季節を日本でどうしてる動物園に行ってみようかある訪問
◇なつかしその日◇よみがえる憶い出いくつか真夜ちかく追憶の曲吹き終えしあと*オカリナの練習をしている。真夜中ちかくは小さな音で。スペイン民謡「追憶」の日本語の歌詞の最後は「ああ、なつかその日」。吹き終えると、ほんとうに憶い出が浮かんでは消える。いい憶い出ばかり・・・。なつかしその日
◇心の暇◇常に暇なれど心に暇なくて一年あまり孫にも会えず*暇なのに心ばかりがせいて、一年あまり初孫の顔さえ見に行っていない。心の暇
◇診断結果◇「加齢です」それは認識してるけど不満いくばく医者の診断*ちょっとした不調や痛みは、つい医者に行くのをひかえてしまう。「それは加齢によるものだから仕方がないよ」とつけ加えるに違いない医者の診断が、予測されてしまうからである。診断結果
◇ある仕事◇椅子に座し人の流れを見つめおり仕事も我には座禅の修行*ホールの奥まったところでの受付と監視、何年もやってきた我がなりわいである。姿勢をととのえればそのまま楽しい座禅の修行にもなる。そう、やった人にしかわからない楽しさが、座禅にはある。ある仕事
◇読書の時機◇中年を過ぎての読書あれほどに読みごんだのに残れるはわずか*今も、本を読むことは楽しい。だが、何らかの影響がどれくらい今後に残るかは、はなはだ心許ない。かなり読みごんだつもりの本さえ、中年を過ぎてからのものは、中身を思い出そうとすると、うっすらとした印象しか残っていないのだ。読書の時機
◇衣替え◇雨なれど予定どおりの衣替えきょうより薄手のユニフォームとせり*地球温暖化の傾向、二週間予定を早め、夏もののユニフォームで出勤することにした。あいにくの雨もようだが、気温は高め、いいあんばいである。衣替え
◇ある90歳◇言われなきゃ分からぬいちばんの吹きては九十(歳)オカリナの会*その人が九十歳であるとはとても思えない。容姿かっこうだけでなく、その人の吹くオカリナの音のイキイキとして、艶のあることが、はるかに若い会員の誰よりも、若々しい。そんなNさんの誕生祝い(卒寿の祝い)を、今日はさせてもらった。ある90歳
◇白湯(さゆ)◇起きてまず最初の一杯寝る前に最後の一杯白湯との付き合い白湯(さゆ)
◇暑さの連休◇鎌倉期宮廷世界を渉猟す暑さの連休「とはずがたり」で*30°にせまる暑さの五月連休。迷い込んだのは、鎌倉時代の宮廷世界のどろどろを描いた「とはずがたり」。現代語訳が各社から出ている。読む人もまれなのか、美本の古書が安く手に入る。暑さの連休
◇また少し◇また少し映画が見づらくなりにけり戻りつつあるかレーシックの効果*二十年前のレーシック手術の効果も、永遠のものではなかったらしい。映画を観るのにまたメガネが必要になってきている。また少し
◇おはよう!◇おはよう!とあいさつくれる母娘いて笑顔になれる通園の道*こちらは早朝の勤務を終えた帰り道。園にむかう母娘が笑顔であいさつしてくれる。たがいに近道となる細い道である。娘の方はすれ違いざまに手まで振ってくれる。こちらも自然に笑顔に。いい一日になりそうな予感がする。おはよう!
◇差し入れ◇休憩にアイスクリーム配られて夏日の交流ウォーキングの会*夏日になってしまったウォーキングの会。休憩場所でだれかがアイスクリームを差し入れてくれて交流の場となる。楽しく歩こうというウォーキングクラブの活動日の一コマである。差し入れ
◇深川にて◇あさり飯食わせる店の紺のれんバックに名残りの花びら舞えり*隅田川沿いの街、深川を散策してきた。戦災で焼け尽くされてしまった街だが、思いがけないところにうっすらと古い情緒が感じられたりする。名物のあさり飯を食わせる店がそちこちにある。そのうちの一軒、玄関先の大きな紺のれんの前を、終わりちかい桜の花びらが流れていった。戦前の街の幻影を見るかのようであった。深川にて
◇変わり目◇雨が降り気温が下がり満開も少し遅れて季節の変わり目*天気がパッとしない。画面を見ると、満開を待ちきれない人たちが、傘をさしながら花見に出ている。季節の変わり目の風景である。変わり目
◇ある悲劇◇人類が作った毒に人類がやられていくのか原爆の悲劇原爆を作ってしまった男、オッペンハイマーの映画が公開されようとしている。見ておこうと思う。ある悲劇
◇ある悔い◇頼りすぎ、人を便利に使いすぎ大谷選手が悔やむべきこと*大谷選手が金銭トラブルに巻き込まれている。信頼を裏切った相手が悪いのはもちろんだが、大谷選手にも反省すべき点がなかったとは言えまい。赤の他人を信じすぎた〈人の良さ〉が禍根を招いてしまったようにも思える。ある悔い
◇年金は◇年金は当てにするなと政府から言われるごとしNISAのススメ*一生懸命働いたら、老後は年金でゆっくりお過ごし下さい、などという敬老の精神はとっくに捨て去った我らの政府である。とにかく各自金を貯めろということらしい。NISAという仕組みを利用して得られた利益には税金を免除してやるぞよ、というのである。政府が積極的に何かをしてくれる訳ではなく、税金は取らないよというだけの話であった。年金は
◇「老人と海」◇歳かさねいっそう分かるヘミングウェイぶつぶつ対話の「老人と海」*小さな釣り舟でひとり海に出た老人は、終始ぶつぶつ対話をしている。その相手は釣りあげようとしている巨大なカジキであったり、それを狙うサメであったり。また小舟に休みにくる海鳥であったり、今日は着いてこなかった少年であったり、はたまた自分の手のひらであったりする。一人でいても、たたかっていれば孤独ではない。豊穣(ほうじょう)な時間を過ごしているとさえ言える。そう思わせてくれる再読であった。「老人と海」
◇一人祝杯◇勝ち負けはどうでも良しのボウリングされど一勝したゆえ祝杯!*健康ボウリングの会に参加している。楽しく転がせればそれで充分なのだが、勝ってしまったので、それはそれでいいことなので、一人ビールで乾杯した。一人祝杯
◇免疫力◇免疫力まだ衰えぬか今年また発症したる花粉症かな*歳とともに花粉症は軽くなる、それは免疫力が低下し体が反応しなくなるからである、という説を聞いたことがある。あの説は何だったのか。今年は例年よりもひどく発症している。免疫力
◇首すじ◇これが我が首すじかよと知らぬ間にスマホで撮られし写真におどろく*スマホが出現して、誰もが片手で気軽に写真を撮る時代になった。集合写真は並んで「はい、チーズ」ではなく、いつのまにか誰かが撮った会食場面などが、それであったりする。撮影者のそばにいたばかりに、自分の老いたる首すじがこれでもかとばかりに強調された1枚にはまいった。男だって多少なりとも若々しく撮られていたい!首すじ
◇蹇蹇録◇蹇蹇録(けんけんろく)
◇小国の運命◇アメリカのあと押しなくば小国は呑まれゆくのみあの大国に*大蛇ににらまれ呑みこまれる寸前のカエル、それがウクライナの現状だ。最大の後ろ盾であったアメリカからは武器の供与がとだえている。周辺諸国もワイワイ論じてはいるが有効な手立てを打とうとしない。口にする人はいないが、このままでは小国がどのようになるかは、だれもが知っている。小国の運命
◇雑然も◇整然は良し雑然もまた良しと思うこととすこの誕生日より*この誕生日を契機に、世のなかの動きと逆行するようだが、整然にこだわらないことにした。どの部屋も本や紙類で雑然としているが、居心地が悪いわけではない。自分にとってストレスを感じない生き方が、いい生き方なのだと思うことにしよう。雑然も
◇春一番◇雪積もらぬスキー場あり温暖化すすみゆくなか春一番吹く*一年中でいちばん寒い季節であるはずなのに、四月の陽気。今シーズン雪の積もらぬスキー場があったことが伝えられるなか、風ばかりが強い日だった。地球温暖化のなかの、春一番である。春一番
◇人生・歯◇人生の成功は何分からねど今残れる歯二十九本*年に三、四回歯医者に通っている。健診がてら歯の掃除をしてもらう。治療あとの残る歯も多いが、まだ自分の歯が二十九本残っている。親に感謝しないと、と先生に言われた。人生・歯
◇都会の雪◇街中の雪景色もよし雪かきの心配なければさらによけれど*雪化粧とはよく言ったもので、街中の景色も一変する。利益に税金がかかってくるように、いい景観を味わうために雪かきの心配をしなければならない。都会の雪
◇角田光代訳◇晶子訳、寂聴訳に光代訳加わり源氏が身近の人に*源氏物語の現代語訳では、与謝野晶子や瀬戸内寂聴のものがよく読まれてきたようである。近年これに直木賞作家・角田光代さんの訳が加わった。角田光代訳
◇クルマの床に◇車検終え戻りしクルマに担当の名刺落ちいて昇進するらし*車検を終えたクルマに、なぜ担当が昇進の挨拶のないまま、一枚の名刺を落としていったのか、意味不明てあるがそんなことがあった。クルマの床に
◇水性ボールペン◇気持ちよく書ける水性ボールペンありて安泰10年日記*ボールペンも進化しているのであろう、今まで使っていたのと同じものが店頭にないことがある。一行五ミリ巾の十年日記に、同じ調子で書き続けたい。今回いいものが見つかったので一本多めに買っておいた。水性ボールペン
◇遠方より◇遠方の友来るという覚悟きめやるほかはなしわが家の片付け*散らかり放題のわが家。居心地はいいのだが人には見せたくない光景。意を決して片づけ開始。あと四、五日でどう変わるか。遠方より
◇寒いね◇「おはよう」に付けて一言「寒いね」がまた出てしまえり今朝の寒さに*出がけに集合住宅の管理人さんとあいさつを交わす。付け加える一言が、前日と同じであったと苦笑すると、管理人さんも苦笑の意味を察して笑ってくれたりする。いい管理人さんである。寒いね
◇大地震で始まる◇能登半島揺れて惨状報じらる遠く離れた地での正月*令和六年は能登半島の大地震で始まったと後世に記憶されるであろう。壊滅状態の街々、分断された道路、援助物資が届かない避難所、何もかもが悲惨を伝えている。遠く離れた地で心を痛めながらの正月である。大地震で始まる
◇貫く◇テレビなく年越しすればせわしくもめでたくもなしひとりの正月*大晦日の紅白も様変わり、若者たちが騒いでいるだけで、いっこうに面白くない。正月の番組も、前年に撮りだめしておいたものばかり、見る気にもなれない。結局いつものように本を読んだり、ちっとも片づかない片づけものをしたり、多少ものを書いたり考えごとをしたりしているうちに時が、過ぎ去る。いつものように。貫く
◇タブレット◇認知症検査も今はタブレットハードル増えた免許更新*高齢者が車に乗るためには、避けて通れない認知症検査。以前は紙芝居のように、みんなで一つの絵を見ていたが、今回は各人のタブレットに絵が写し出される。早めに合格点に達した者はOKを意味する表示が出て、そのまま帰っていいシステム。いまやこのタブレットを使えるかどうかさえ、検査の一環であるのに違いない。タブレット
◇今をおいて◇今をおいていつ楽しむのかというとごとくボウリングの友逝きてしまえり*毎週その姿を見せていた、ボウリングの友の死が伝えられた。心筋梗塞による急死だったという。まこと、明日という日はあるかどうか分からないのだ。今を楽しまずして、いつ楽しむというのだ。今をおいて
◇反転ならず◇ウクライナの反転ならず予期せざる中東の戦闘が支援細らす*イスラエルのガザ地区侵攻が始まってから、欧米の注目も援助もそちらへ向かい、ロシアへの反転攻勢を狙うウクライナは心細く思ている。反転ならずらは
◇それぞれの幸福◇大谷は一千億越えこたつにてそのニュース見る我の幸福大谷投手が一千億円で、ドジャーズに移ることになったということであるそのニュースを自分はこたつに入って、テレビで見ている天才の幸福、凡人の幸福、それぞれであるそれぞれの幸福
◇同じ地上で◇地上では戦乱絶えずされど吾はコタツでテレビ同じ地上で地上では、いつの時代にも戦乱と平和が同居しているいまは平和を満喫しているこの国も、二つの原爆でとどめをさされるまでは、誤った指導者たちによって多くの国民が死地に赴いたのであるこの国が平和を享受するようになってから78年、いつまでも続いてもらいたいと、切におもう同じ地上で
◇あと一ヵ月◇コロナ禍の三年ののちことしこそと意気込みたれどあと一ヵ月なりコロナ禍も落ち着きを見せ今年こそは何かできそうな気がしたものの気がついてみればあと一ヵ月右往左往しながらだった一年になりそうであるあと一ヵ月
◇ある宿題◇宿題に向かうがごとく「読まねば」のコーナーにある一冊手にとる読むつもりで買った本が、そのままになってしまうことがあるいつかは読むつもりで、ひそかに「読まねば」と名づけたコーナーに置く時満ちて、そのうちの一冊に「読んで!」と要求されることがあるそんなとき、手に取って読み出すと、今が読みどきだったのかもしれない、などと思わされたりするある宿題
◇週あけ◇寒けれど晴れて風なく何事もなく過ぎそうな週明け月曜週あけ、出勤の途上寒気もほどほどで気持ちのいい朝であるいい一週間になるといいそんな気持ちで、歩を進める週あけ
◇おとこ気◇おとこ気で司会引き受けもたつきに非難ごうごう男はつらし間もなくオカリナのコンサートいきおいで司会を引き受けてしまった慣れない司会に避難ごうごうでも、やるっきゃない!寅さんならずとも、男はつらい!おとこ気
◇流れる◇晩秋の土用のうなぎの約束も不幸近づき流れる年代老親の世話、さらには不幸それらと隣りあわせの年代たまには食事でもと約束をしても、流れてしまうかもしれない年代それを想定内のこととして、許容し合っている我らの年代!流れる
◇盛りは過ぎて◇霜月の盛り過ぎたるコスモスのはたけ静かにわが影ながしコスモスが満開だと報じられてから、だいぶ経ってしまった天気がいいので、その公園に行ってみる盛りの過ぎたコスモスばたけは、人影もまばらである初冬の日差しは昼間だというのに、わが影を長く伸ばしているそれぞれの季節に、それぞれの味わいがある人生の季節にも・・・盛りは過ぎて
◇お世話役◇容赦なく順番に来るお世話役これから一年マンションの理事高齢化が進むのはマンションとて同じである年寄りとて動ければ免除などしてくれないこれから一年、みんなのお世話役であるお世話役
◇うなぎの日◇友情のあかしのように食いにいく土用の丑のあたりのうなぎ四季おりおりに土用の丑の日はある夏が有名だが、まもなく今年最後のその日のあたり冬を越すエネルギーの補充を兼ねて、友人をさそってみることにしよううなぎの日
◇怪物熊の最後◇怪物と呼ばれし熊の知らぬ間に撃たれてさばかれ人々の胃に北海道庁はその熊を仕留めんと必死だった四年間に65頭もの牛が被害にあっていたからである真夜中に牛を襲ってむさぼり食い、明け方にはこつぜんと姿を消してしまうのであった北海道のひ熊は山菜や木の実を常食とし、肉食ではないのだというところがそのひ熊はある時に肉の味を覚え、放牧牛を襲うようになったらしいoso18(オソベツの前足巾18㎝の熊)と固有名詞までもらって指名手配されていたその熊は、依頼を受けていた猟師たちではなく地元の町の一職員の手で撃たれ、その熊とは知られず食肉業者の手に渡りすぐに解体されてしまった食肉業者は何十軒ものお得意先に肉のかたまりを送ったであろう。さらにそれは薄く切られ何百人もの胃袋を満足させたのに違いない念のため取っておい...怪物熊の最後
◇好かん◇言い合いは好かんケンカもしたくないましてや論外戦争などはすべての人と仲良くすることは、できないかもしれぬだがケンカをしないことは、できると思う個人と個人、国と国、相手を従わせようとしたり、支配しようとしたりしなければ、ケンカも戦争も避けられるのではないかたった一度しかない人生を生きている我らおだやかで楽しく過ごしたい好かん
◇やっと◇あの暑さ何だったのかかんな月十日に至りやっと来し秋長かった日中の三十度越えの日々ぶっ壊れかけているとしか思えないこの地球にも、やっと秋らしさが感じられるようになったタオルケット一枚では、さすがに夜をこせず、用意しておいた薄がけ布団にくるまって寝たやっと
◇遠雷◇遠雷のごとく響きて本読めと言わるるままに向かう古書店(本稿、未完)遠雷
◇楽しさを◇楽しさをいかに伝えんオカリナと指名ありたる小音楽会◇歌ってもらう◇オカリナの楽しさ伝えるそのために歌ってもらうかオカリナに合わせさまざまの楽器のサークルが集う小音楽会に、わがオカリナのサークルにお声がかかった出演するいじょうは、オカリナの楽しさを伝えたいオカリナの演奏に合わせて、お客さんに合唱してもらうのはどうか、などと考えている歌ってもらう
◇やっと秋◇ながつきも下旬になりて待ちかねた心も知らずやっと来し秋くるいはじめた地球九月だというのに、中旬に入っても猛暑日がつづきまもなく十月というころ、やっと朝晩はひんやりとした空気か感じられるようになったしかしまたしばらくすると、ぶり返しがあるとのことである日本人の季節感はだいじょうぶか俳句の世界、歳時記の記述はもちこたえられるか気になるところであるやっと秋
◇予定重複◇年末のつらき恒例重なりし予定のひとつを消す二重線ふだんはスカスカの予定表だが、秋の終わりから年末にかけて急にカレンダーがたて混んでくるときには大切な予定が二つ同じ時間帯に重なってしまう。泣きたい思いで一方を消さざるをえないこともおこる年末近くになると市のオーケストラが第九を聴かせてくれる自分にとっては、大晦日と正月が目前に近づいたことを教えてくれる大事な節目にもなっているその第九が聴けるかどうか今年はあやうい二十年ぶりのだいじな集まりとぶつかりそうなのである予定重複
◇拾う神◇拾う神ありて閉店せし店のあとにまた建つ別のコンビニ住んでいる集合住宅のとなりにあったコンビニSがなくなったときは、夜になると街の灯がいっきに消えたような寂しさであったコンビニあとの敷地は整地され、後には小さなマンションでも建つのであろうかとうわさされもしたまもなくそこにはコンビニFが出店することが伝えられた「捨てる神あれば拾う神あり」のようなことが、その土地についてあったのかなどと、想像をかきたてられるが、そんなことはどうでもいい建物はたちあがり、看板もはめ込まれ、駐車場にはピッカピカの白い線も引かれた街の灯がまたともる日も、まもなくであろう拾う神
◇ジェンダー問題◇プログラムに男女を持ち込む意味あるのかみついてみたオカリナの会(本稿、未完)ジェンダー問題
◇猛暑日の秋◇人類の引きおこしたる温暖化その結果なる猛暑日の秋イギリスの産業革命は人類の文明を一段高次の世界に推し進めたが、それはまた地球温暖化のきっかけでもあったこのときいらい、地球を包む大気は上昇の一途をたどっているその結果として、世界各地での異常気象が伝えられ、わが国でも毎年のように豪雨による河川の氾濫、土砂崩れの被害が報じらられらている9月に入っても納まらない猛暑日なども、地球温暖化による異常気象の一つといっていいであろう猛暑日の秋
◇効いてくる◇駆け回る炎天下では元気でも日陰に入って倒れる子のあり炎天下の校庭で駆け回っているとき子どもたちの脳はすでにダメージを受けていたりする先日も、教室に戻ってからバッタリ倒れ、そのまま死にいたってしまった小学校での事件が報じられていた頭の中に危険な熱を溜め込んでしまわないよう、大人も子どもも気をつけようこんなことを書いている老人たちこそが、いちばん気をつけなければならない人種かもしれない電気代を倹約せんと、クーラーがあるのに使わずに寝てしまい、そのまま永遠の眠りについてしまうケースもあとをたたないからであるあとで効いてくる
◇「猫は知っていた」◇本の名は子どものころから知っていた老いて初読の仁木悦子の本(この稿、未完)「猫は知っていた」
◇「ゴッドファーザー」◇ギャングという悪をとおして人間の真実描く「ゴッドファーザー」近年では「万引家族」が悪の世界に生きる一家を描いて国際的な賞を得ている題材はどうであれ、人間の真実が描かれていれば感動をよび、よい作品とされ、世に残っていくのであろう久しぶりに「ゴッドファーザー」3部作をBSで3日間にわたって観た観終わったあと、いろいろ考えさせられる人間が、人生が描けているからであろう「ゴッドファーザー」
◇敗戦記念日◇敗戦のゆえの繁栄皮肉なる歴史をたどりつつある日本終戦記念日、まるで天から降ってきた終戦を祝うかのような命名である愚かな指導者たちが、日本を戦争に巻き込み、そのもくろみが失敗して、多くの日本人が犠牲になっての敗戦であったゆえに敗戦記念日として、この敗戦の歴史と意味を考えてみる日にしたい敗戦記念日
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◇年の瀬◇にくき顔幾つかあったはずなのに思い浮かばぬ年の瀬となり*いろいろあったはずなのに、幸いにして、間近なことほど記憶に残らぬ年になった。おかげで平穏な気持ちで年を越せそうである。ある年の瀬
◇十二月十四日◇十四日本懐を遂ぐ義士たちと同じ日我らはコンサートにて*忠臣蔵の義士たちが本懐を遂げたのが十二月十四日。同じ日、我々は自分たちのオカリナ・コンサートを成功裡に終わらすことができた。いわば本懐を遂げることができた。十二月十四日
◇長丁場◇四時間の長丁場経て気に入りのスマホ手にせりよき日となれり*数年ぶりにスマホを買い替えてきた。機種の選定から支払い条件、契約に至るまで声をかけてくれた店員さんが最後まで親身になって対応してくれた。古い機種から中身を移し替えるのを含めて四時間ほどかかったが、いい日になった。長丁場
◇戒厳令◇必要もないのに突然戒厳令大統領は血迷ったのか◇墓穴◇権力の行使がいかにも稚拙なり墓穴を掘ったユン大統領◇明日なき◇閣僚も側近も去り自らも去るしかなかろうユン大統領*権力は使うべき時に、使うべき人が行使してこそ意味がある。闇雲にそんなものを振りかざせばどんなことになるか、見えていなかったのか。日本にしきりにラブコールを送ってくれていた大統領ではあるが、残念ながらちかぢかその地位を去ることになるのであろう。戒厳令
◇どれだけ◇今年こそそう思いつつのほぼ一年あとひと月でどれだけできるか*年初に立てた計画の多くが手つかずのままだ。この一年間はなんであったのか。部屋の片付け一つとってみても・・・。どれだけ
◇高齢者講習◇コース内をそろりそろりと運転す三年ごとの行事のように*高齢者に課された免許更新のための講習。教習所のコース内を一人15分程度であろうか、教官の指示どおりに車を走らせることをもって主な内容とする。世の中にはいろんなお年寄りがいるのであろうから、世の中的には、恒例行事以上に意義のある講習会なのであろう。高齢者講習
◇悩みごと◇胃が痛くなり始めたり悪いもの食べてはいない悩みごとなのか*原因不明の胃痛。精神的なもの以外は考えられない状況。市販薬を飲んで寝よう!悩みごと
◇動き出す◇温暖化などはデマだと言う人の人事がもぞもぞ動き出してる選挙で勝った時期大統領の任期は1月からである。その人は地球温暖化はデマだと言って、国際会議を脱退してしまうような人である。その人の来年に向けての人事が動き出したと報じられている。動き出す
◇立ち位置◇イキイキとトランプ対策語ってる生活があるコメンテイター*どんな状況になっても生きていけるように気を使いながら状況を解説する仕事、コメンテイター。節操がないようでもあるが、マスコミ自体が要求している仕事でもあろう。立ち位置
◇2024大統領選◇(緊急版)虚言癖、レッテル貼りで煽動家のト氏が勝ちたりある大統領選比類なき力強さは持っているかつてのドイツのヒ氏のごとくにもう少しまともな人はいないのか三億余の人いる国なのに息ひそめ見まもるほかなし言動は予測不能の大統領ゆえ一方で我は思えり快活に生きねばならぬ残りの人生2024大統領選(緊急版)
◇オータニさん◇亜脱臼している肩をかばいつつシリーズに花をそえてたオオタニ選手◇四球◇亜脱臼しててもオオタニ構えればピッチャーびびりて四球投げたり◇待ってた◇優勝のそのとき画面にオオタニが一瞬映れり待ってたこの時*オオタニのチームが優勝した。ふだん野球にはほとんど関心のない自分でも、日本人として嬉しいと思う。そればかりかリアルタイムの試合をテレビで見たりもする。めったにないことではあるが。オオタニさん
◇選挙後◇身から出たサビとはいえどイシバさんあなたの信念どこへ行ったの◇過半数割れ◇ぶれたのが致命的なりウソつきのようにも見えるイシバ氏変節◇なめてる!◇二千万なんで配るか金権はあかんと言いつつ選挙の直前*2024年衆院選、イシバ氏の信を問う選挙であった。ところがその発言が変わってゆき、信念のない人のようにも見えてくる。氏の属する自民党は過半数割れに。失ってしまった信頼をどう取り戻してゆくのか。2024衆院選
◇坐禅1◇ざわざわと落ちつかぬ日よああそうだこんな時こそ坐すればよいのだ◇坐禅2◇生きてれば役立つこともあろうかと坐禅に通いし半世紀まえ*何かのためにするもんじゃない、坐禅というものは。そりゃそうかも知れないけど、でも役立つ坐禅だっていいじゃないか、凡人にとっては。坐禅
◇国政選挙◇日本の未来をどうする候補者は語らぬままに選挙カー行く*イシバ首相が就任早々に衆議院を解散したために行われる選挙。国政選挙だというのに、過去の過ちをとがめたり、目先の給料を上げますと言ってみたり・・・。この国をどんな国にしたいのか、それを語る候補者はいない。選挙はもう後半戦である。国政選挙(臨時号)
◇杏仁豆腐◇まあまあのコンサートとなりデザートの杏仁豆腐ののどに優しも*三カ月かけて準備してきたオカリナの会のコンサートは、みんなの意気もかさなってぶじ終わった。肺にためられた空気はノドを通してオカリナの中の空気を響かせるのである。その通過点になっているノドを今は甘い杏仁豆腐が癒してくれている。杏仁豆腐
◇秋が・・・◇暑ささり窓を開くれば心地よくさえずり聞こゆ秋告げるがに*長い夏だった。窓を閉めっぱなしで、冷房をかけていた。いま窓を開けてみると、おもての空気の方が冷たい。ベランダにきている鳥たちのさえずりも、いきいきと聞こえる。秋が・・・
◇アングル◇白川郷合掌造りの屋根三つそのアングルの記憶が土産◇美味かった◇玉ねぎの丸焼き美味しその店の看板高山ステーキよりも◇肯定◇旅にありてベッドの上に寝ころんでこの人生を肯(うべな)いている旅の土産
◇同行(どうぎょう)◇同行はスマホカメラのひとり旅越中おわらを写しに行かん*旅の道づれは、デジカメ一眼レフなどではなく、手軽なスマホカメラである。富山県砺波(となみ)に伝わるおわら踊りを見に行こうとしている。同行(どうぎょう)
◇朴訥(ぼくとつ)◇候補者の中でさえないイシバ氏を買うことにせん朴訥ゆえに*「さえない」も「朴訥」もほぼ同じと考えてよかろう。そのゆえにこの国の将来を託してもよいのではないかと考えた。口先だけでりっぱなことを言う政治家が多いからである。まもなくイシバ氏は国会で総理に選出される。朴訥(ぼくとつ)
◇文化の香り◇いくらかは文化の香りがしてきたり駅の近くに映画館できて*どんなに駅前通りが賑わっていようと、その町に映画館がなかったら文化的には田舎町だというのが、わが見立てである。本日開店の駅前の商業施設にめでたく映画館が入っているとのことなので、いくらかは文化の香り香りがしてきたといってもよかろう。じゅうぶん文化的というためには、まだまだ足りないものがあるが、それを望むまえに住民自身がそれを享受するにふさわしい存在になる必要もある。文化の香り
◇今をおいて◇今をおいていつ楽しむのかというとごとくボウリングの友逝きてしまえり*毎週その姿を見せていた、ボウリングの友の死が伝えられた。心筋梗塞による急死だったという。まこと、明日という日はあるかどうか分からないのだ。今を楽しまずして、いつ楽しむというのだ。今をおいて
◇反転ならず◇ウクライナの反転ならず予期せざる中東の戦闘が支援細らす*イスラエルのガザ地区侵攻が始まってから、欧米の注目も援助もそちらへ向かい、ロシアへの反転攻勢を狙うウクライナは心細く思ている。反転ならずらは
◇それぞれの幸福◇大谷は一千億越えこたつにてそのニュース見る我の幸福大谷投手が一千億円で、ドジャーズに移ることになったということであるそのニュースを自分はこたつに入って、テレビで見ている天才の幸福、凡人の幸福、それぞれであるそれぞれの幸福
◇同じ地上で◇地上では戦乱絶えずされど吾はコタツでテレビ同じ地上で地上では、いつの時代にも戦乱と平和が同居しているいまは平和を満喫しているこの国も、二つの原爆でとどめをさされるまでは、誤った指導者たちによって多くの国民が死地に赴いたのであるこの国が平和を享受するようになってから78年、いつまでも続いてもらいたいと、切におもう同じ地上で
◇あと一ヵ月◇コロナ禍の三年ののちことしこそと意気込みたれどあと一ヵ月なりコロナ禍も落ち着きを見せ今年こそは何かできそうな気がしたものの気がついてみればあと一ヵ月右往左往しながらだった一年になりそうであるあと一ヵ月
◇ある宿題◇宿題に向かうがごとく「読まねば」のコーナーにある一冊手にとる読むつもりで買った本が、そのままになってしまうことがあるいつかは読むつもりで、ひそかに「読まねば」と名づけたコーナーに置く時満ちて、そのうちの一冊に「読んで!」と要求されることがあるそんなとき、手に取って読み出すと、今が読みどきだったのかもしれない、などと思わされたりするある宿題
◇週あけ◇寒けれど晴れて風なく何事もなく過ぎそうな週明け月曜週あけ、出勤の途上寒気もほどほどで気持ちのいい朝であるいい一週間になるといいそんな気持ちで、歩を進める週あけ
◇おとこ気◇おとこ気で司会引き受けもたつきに非難ごうごう男はつらし間もなくオカリナのコンサートいきおいで司会を引き受けてしまった慣れない司会に避難ごうごうでも、やるっきゃない!寅さんならずとも、男はつらい!おとこ気
◇流れる◇晩秋の土用のうなぎの約束も不幸近づき流れる年代老親の世話、さらには不幸それらと隣りあわせの年代たまには食事でもと約束をしても、流れてしまうかもしれない年代それを想定内のこととして、許容し合っている我らの年代!流れる
◇盛りは過ぎて◇霜月の盛り過ぎたるコスモスのはたけ静かにわが影ながしコスモスが満開だと報じられてから、だいぶ経ってしまった天気がいいので、その公園に行ってみる盛りの過ぎたコスモスばたけは、人影もまばらである初冬の日差しは昼間だというのに、わが影を長く伸ばしているそれぞれの季節に、それぞれの味わいがある人生の季節にも・・・盛りは過ぎて
◇お世話役◇容赦なく順番に来るお世話役これから一年マンションの理事高齢化が進むのはマンションとて同じである年寄りとて動ければ免除などしてくれないこれから一年、みんなのお世話役であるお世話役
◇うなぎの日◇友情のあかしのように食いにいく土用の丑のあたりのうなぎ四季おりおりに土用の丑の日はある夏が有名だが、まもなく今年最後のその日のあたり冬を越すエネルギーの補充を兼ねて、友人をさそってみることにしよううなぎの日
◇怪物熊の最後◇怪物と呼ばれし熊の知らぬ間に撃たれてさばかれ人々の胃に北海道庁はその熊を仕留めんと必死だった四年間に65頭もの牛が被害にあっていたからである真夜中に牛を襲ってむさぼり食い、明け方にはこつぜんと姿を消してしまうのであった北海道のひ熊は山菜や木の実を常食とし、肉食ではないのだというところがそのひ熊はある時に肉の味を覚え、放牧牛を襲うようになったらしいoso18(オソベツの前足巾18㎝の熊)と固有名詞までもらって指名手配されていたその熊は、依頼を受けていた猟師たちではなく地元の町の一職員の手で撃たれ、その熊とは知られず食肉業者の手に渡りすぐに解体されてしまった食肉業者は何十軒ものお得意先に肉のかたまりを送ったであろう。さらにそれは薄く切られ何百人もの胃袋を満足させたのに違いない念のため取っておい...怪物熊の最後
◇好かん◇言い合いは好かんケンカもしたくないましてや論外戦争などはすべての人と仲良くすることは、できないかもしれぬだがケンカをしないことは、できると思う個人と個人、国と国、相手を従わせようとしたり、支配しようとしたりしなければ、ケンカも戦争も避けられるのではないかたった一度しかない人生を生きている我らおだやかで楽しく過ごしたい好かん
◇やっと◇あの暑さ何だったのかかんな月十日に至りやっと来し秋長かった日中の三十度越えの日々ぶっ壊れかけているとしか思えないこの地球にも、やっと秋らしさが感じられるようになったタオルケット一枚では、さすがに夜をこせず、用意しておいた薄がけ布団にくるまって寝たやっと
◇遠雷◇遠雷のごとく響きて本読めと言わるるままに向かう古書店(本稿、未完)遠雷
◇楽しさを◇楽しさをいかに伝えんオカリナと指名ありたる小音楽会◇歌ってもらう◇オカリナの楽しさ伝えるそのために歌ってもらうかオカリナに合わせさまざまの楽器のサークルが集う小音楽会に、わがオカリナのサークルにお声がかかった出演するいじょうは、オカリナの楽しさを伝えたいオカリナの演奏に合わせて、お客さんに合唱してもらうのはどうか、などと考えている歌ってもらう
◇やっと秋◇ながつきも下旬になりて待ちかねた心も知らずやっと来し秋くるいはじめた地球九月だというのに、中旬に入っても猛暑日がつづきまもなく十月というころ、やっと朝晩はひんやりとした空気か感じられるようになったしかしまたしばらくすると、ぶり返しがあるとのことである日本人の季節感はだいじょうぶか俳句の世界、歳時記の記述はもちこたえられるか気になるところであるやっと秋
◇予定重複◇年末のつらき恒例重なりし予定のひとつを消す二重線ふだんはスカスカの予定表だが、秋の終わりから年末にかけて急にカレンダーがたて混んでくるときには大切な予定が二つ同じ時間帯に重なってしまう。泣きたい思いで一方を消さざるをえないこともおこる年末近くになると市のオーケストラが第九を聴かせてくれる自分にとっては、大晦日と正月が目前に近づいたことを教えてくれる大事な節目にもなっているその第九が聴けるかどうか今年はあやうい二十年ぶりのだいじな集まりとぶつかりそうなのである予定重複
◇拾う神◇拾う神ありて閉店せし店のあとにまた建つ別のコンビニ住んでいる集合住宅のとなりにあったコンビニSがなくなったときは、夜になると街の灯がいっきに消えたような寂しさであったコンビニあとの敷地は整地され、後には小さなマンションでも建つのであろうかとうわさされもしたまもなくそこにはコンビニFが出店することが伝えられた「捨てる神あれば拾う神あり」のようなことが、その土地についてあったのかなどと、想像をかきたてられるが、そんなことはどうでもいい建物はたちあがり、看板もはめ込まれ、駐車場にはピッカピカの白い線も引かれた街の灯がまたともる日も、まもなくであろう拾う神