もう一度この図をご覧ください。以前も、問題にしたことがありますが、例えば生徒が臨時記号を落として、楽曲を弾いてきた。その臨時記号♯をつける。そのときに、例えばそこで転調が行われていて、臨時記号は「導音」だった。ハ長調の響きやハーモニーからト長調の響きやハーモニーに移ったことを、感じて弾く。「その臨時記号♯をつける」というのは③で行われます。「ハ長調の響き」から「ト長調の響き」に移ったことを感じるのは②でのことです。②感じることがあると「ト長調の響きの中に入れよう」として弾きます。感じないと、ただ♯をつけられただけ、前後関係や響きの構築が聴こえない音を、ぶっきらぼうに出します。③だけ直すのではなく、②がきちんとしているかどうかを考えていくのは「指導者の責務」です。これは「現場で聴かないとわからない」ことです。また...例えばこのようなこと
もう一度、この図を使って考えてみたい①楽譜を見る。暗譜の場合は②から始まる。②情報を整理し、手指(ペダルの足も)演奏の運動指令を出す。③動きが楽器に伝えられる。④その動きが発音機構に伝達される。⑤音として発せられる。⑥またそれは演奏者にフィードバックされる。レッスンの時に指摘していることが、どこのことなのか?を考えてみる。手の力を抜く。音の間違いや指使いをなおす。そこはcrescendoそこは指を立てすぎない。等々。③で起きることに集中していることがわかる。③を動かすのは②でどのようなことが行われているか。である。ピアノの先生に質問「生徒の演奏時に②で起こることについて、注意を向けていますか?」「今日のレッスンで②についての注意を生徒にしましたか?」もし②について注意が向けられていなかったら「大問題」です。③ば...もう一度、この図を使って考えてみたい
アマチュアの大人の人のコンクールは、最近盛んになっていて、私もよく審査等で聴きに行くことも多いです。今回は、関西予選を審査させていただきました。いくつか感じたことです。私の生徒でも、趣味でピアノを弾き、このようなコンクールなどにも挑戦している人もいます。これらのことは、普段のレッスンの先生と相談しながら、できる範囲でやっていけるといいです。1.楽譜の「読み」は?楽譜の「音」を読んで、その音を「ただ並べる」のは、どうだろうか?作曲家は「演奏者が音を読んで、その表情や,まとまり、ハーモニーの変化などによる表情の変化を「わかっていてやってくれる」ものとして楽譜を書いています。それを「わかっていてやってくれる」ではなかったら、どうなるか?「手紙」に置き換えて考えればいいと思います。私は、Aさんが「こう書けば分かってくれ...ブルーメンシュタインコンクールを聴いて
さて、先日のブログ記事→こちらですを書いて、自分で感じたことですけれど、今まで私が書いてきた記事の多くは「頭の中での問題」だと思います。何か、目的のために行動するには、そのプロセスをすべて埋めていかなければいけないわけです。どこか一か所でも「不通区間」があると、目的は達成できない。また、その「プロセス」によって「目的」の質は様々になりえます。「楽譜を読んでピアノを弾く」という場合、目から入った「音符」の情報は、どのように組み合わされ、どのように「運動」へと変化するか、その区間はいわば「見えない区間」です。この「見えない区間」で、何がどのようにやり取りされているかは「プロの見る目」=「指導者」が見ていく必要があります。また「見えない部分」を「可視化」して「考えたり工夫したりできる」ことも必要だとおもいます。生徒が...先日の記事から
見えない部分・頭の中でどのようなことが行われているか?ピアノのレッスンの中で、今まで多く言われてきたことは「目に見える、外側のこと」が多かったと思います。私はそれに対し「頭の中のこと」を多くいってきました。図を使って整理したいと思います。過去の多くの記事と合わせてお読みいただけると幸いです。①私は、人間の脳の中は、①のようになっていると考えている。ここで「社長」としたのは、唯一、言葉で考えるセクションである。各セクション□には、身体の様々な部位がついていると考えられる。人間の「脳」と「各部位」は各部分必要に応じて、様々なネットワークを作るものと思われる。②「社長は言葉で命令する」ここでは「指使いを12345から1234123に変える」ということを、現場に命令する。③すると、社長と各部署がそれぞれ相談しながら、「...見えない部分・頭の中でどのようなことが行われているか?
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