ピアノのレッスンで、左右のバランスがよく取れていないことがあります。そこでどのように考えればいいのか。です。いろいろ考えられます。「左手がうるさい」「左手をもっと静かに」「左手を小さく」・・・など、言われると思います。さて、ここで気を付けなければいけないことは「楽曲の中でその左手も役割を担っているということ」です。つまり、作曲家は「左手のパートがいらないのだったら、その左手は書いていない」はずです。これはいつもいつもの答えではないのですが、わりと私が多く使う言葉は「左手は、右手を聴いてあげて」ということがあります。つまり「左手が独立した人格を持った奏者」とみなして「その楽曲に積極的に参加する上での弱音」であり、また「ただ小さいだけでなくそのハーモニーや音形、進行や役割などに応じて変化する」ということ。また「左手...「左手がうるさい!」
続き←前回はこちらです。前回のようなエクササイズを行った後に、例えばフランス組曲5番アルマンドを弾いてみる。ここで、例のエクササイズを行ったことにより、演奏者自身の中に「この曲の内声を歌うとどうなるだろうか?」という「気にする」気持ちが起きつつ、譜読みをしていることが多い。すると、下声と、内声をはっきり分けて認識しようとする。今までどうしてものようにとらえがちだったのが、「内声の歌い方」をちょっと気にすることにより、分離し独立する。また、この「分離、独立」は「自由」をもたらすことになる。このような発想、またこれを受け入れる読み方だけが正しい。下声は、長いゆったりした歌を歌おうとしている。内声は、シンコペーションをはさみながら、行ったり来たりしている。それぞれのパートの「音が行きたい」方向が、この認識によって表現...シンフォニアのソルフェージュ・続編
小6の生徒のレッスンで、私はこのようなことを言った・「ここの箇所、あなたの弾いているのはテンポは正確なんだけれど、あえて「テンポを正確に弾こう」と思って弾いてみて!」そうすると、そこの箇所の音の緊張感が、見違えるように変わって、思い通りの音になりました。さて、ここで考えてみます。1.ただ何となく○○である音。2.○○にしようと強く思った音。なんとなくここにある音。絶対ここに置こうと思った音1と2とは、音の持つ緊張感が違います。その曲のシチュエーションのなかで、どの程度の緊張感が必要か?そこまで指導者が聴き取る必要があります。もちろん、1も必要だと思います。このようなことは、強弱でもよくあります。「ここ、あなたの演奏はピアノになっていたけれど、ここであえて『ピアノにしなくちゃ』と思って弾いてみて!」それによって「...先日のレッスンで
シンフォニアを使って、ソルフェージュをしてみました。その考察です。上声、下声をピアノで弾いて、内声を階名で歌う。というのをやってみました。まず、次のようなことが考えられます。1.ピアノの音は「音を出す瞬間」に最も注意が向けられる。往々にして音の最後まで演奏者は注意を払わないことが多い。2.声は、継続的に出さなければいけないので、音の長さ、その音の最後まで、さらに次の音へのつながり、受け渡し方などを意識しないと歌うことができない。例えば、次のような場合、ピアノで弾く場合、「音を出す瞬間」に注意が向くことが多いです。その結果、思考は赤〇を順に追っていくようになってしまいます。ついつい、以下のように考えてしまいます。これはいつも私が批判している「ジグザグ読み」や「ぶら下がり読み」だといえます。本来「書かれていない形」...バッハ:シンフォニアのソルフェージュ
♯東京♯ピアノ♯レッスン東京で、7月6日(土)公開レッスンをします。"大阪音楽大学講師の大竹道哉先生をお迎えして、公開レッスンを行います。コンペ前にいかがでしょうか。【日時】2019年7月6日(土)①10:00~11:00②11:00~12:00(休憩40分)③12:40~13:40④13:40~14:40(休憩10分)⑤14:50~15:50⑥15:50~16:50【受講料】レッスン生:10,000円/枠(スタジオ利用料含む、他のレッスン聴講無料)。聴講生:500円(全時間帯通じて聴講可)【会場】※ピアノ1台です。ヤマハC3X。門前仲町駅から徒歩5分個人運営サロン※住宅街の中の個人の方の運営施設につき、お申込みの方に詳細な場所をご連絡いたします。【お申込み方法】①レッスン生(全6枠)以下の内容をumenoka...梅の会主催公開レッスン
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