子供のころのピアノのレッスンの中で「自分の音を聴き、自分で考え工夫する」ということがされているだろうか?
先日、大阪音楽大学「ピアノ×未来」の中で、仲道郁代先生は、初めてベートーヴェンと向き合うピアノ学習者、小学生や中学生に「指導者と一緒に一つ一つのことを考えていくこと」を提言されておりました。でも、初めてベートーヴェンを弾くことになって「じゃあ、一緒に考えましょう」などと、いきなり切り出すわけにもいかないでしょう。そもそも、指導者が演奏や練習、指導のときに「生徒とともに考える習慣や方法」を持ち合わせているのか、ということだって言えます。「子供のための曲」ということにも、ある種の問題があります。「子供のための曲」や「ソナチネ」の中には、作曲者によって「このようなことを書くと、子供の演奏では難しいから易しくしておこう」という配慮があることがあります。そうすると「考えなくてもある程度の形にはなる」こともあります。しかし...子供のころのピアノのレッスンの中で「自分の音を聴き、自分で考え工夫する」ということがされているだろうか?
2019/01/27 07:39