長野殺人事件
内田康夫/光文社文庫2010年12月20日初版。シリーズNo.102。今回は「旅と歴史」というよりも「長野オリンピック開催に掛かる費用の使途不明金」を殺人事件の要因にして「時の長野県知事選」をからめて展開。時代を反映したいかにもありそうな話。「お宝探し」になるのかと思ったが、最終的には汚れた政治家達と「脅し、強請、集り」の亡者達の攻防であった。発端は存在しない筈の「証拠」が出て来たことからの急展開であった。最初の方で、どこで浅見が登場するのかと想像しながら読んでいたが、以外にも平凡で宇都宮正享は浅見と「T大学で同期」ということで相談したことから始まる。ここは、かなり使い古した手で何の意外性もなかった。長野県警下が事件の現場になるが、久々に捜査一課の竹村警部が登場した。勝手知ったる同士である。今回は警察に連行され...長野殺人事件
2019/09/30 08:51