不便である事の自由
小学校高学年の頃だと思います。実家で飼っていた犬の散歩係だった私。犬と言っても大型犬、本気を出せば小学生くらい簡単に引きずり倒せるパフォーマンスを持った犬だったのに、私本人を含めて誰も子供に散歩させることに不安を覚えていなかったので、それなりに頭の良い犬だったのだと思います。春先や秋口、季節の変わり目になると犬の体毛が抜け替わる時期があります。気候に適した衣服に自然と衣替えするだけで冬になっても夏になっても自前の”毛皮”だけで外気の中で生活している犬の姿をみて、常々私は”便利なもんだな”とうらやましくのでした。私たち人間はたとえ夏場でも何か着るものが必要ですし、季節の変わり目には片付けてあった衣類を出したり、今まで着用していた衣類を片付けたり、人数分の衣類の入れ替えを行う母親は大忙しになります。犬にはそんな心配...不便である事の自由
2019/08/20 12:09