アガリスクエンターテイメント『令和5年の廃刀令』
2024/2/26・帯刀が常識となった令和五年の日本社会で、廃刀令の是非を問うタウンミーティングの様子を描いた話。・『12人の怒れる男』『12人の優しい日本人』と同じ系譜の話。実際、展開も似ている。・登場人物が事件をほぼ他人事として扱う「~優しい日本人」に比べて、各々の信念や利害がしっかりしている。・結果、支持派と否定派の入れ替えによる起伏は少なめで、どちらかというと人物描写に重きを置いている。・裁判員裁判よりもっと非現実的なシチュエーションだからこそ、登場人物の実在感が大切。・肯定派と否定派のバランスをとるのはとても難しいけど、かなり注意深く練りこまれていたと思う。・最初の「刀は日本の心」おじさんの言っている理屈は、そのまんまアメリカの銃規制反対派に置き換えられる。・帯刀という現実の日本人から見るとバカ...アガリスクエンターテイメント『令和5年の廃刀令』
2024/02/27 00:17