第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー32話
手も足も出せない直也はスパーリングをしていた頃を思い出していたに違いありません。「勝利を得るものは自分と戦い無心となり身を切らせて骨を絶つ」直也は、この喧嘩の遊びはボクシングジムで学んだことを思い出していたのです。ボクシングジムの会長の言葉です。この意味を知ったからこそチャンピオンとなりそして直也は立ち続けることができるのです。直也は殴られ続けることで怒りや憎しみを一時でも忘れたかった。それだけで良かったと思う直也でした。倉庫内にいる松校と崔校の学生たちは「こんなことはありえねぇ」と思いながら言葉を失います。この場所で喧嘩をする気持ちのある学生は誰一人もいなくなります。直也のようなことができるのは都市伝説にもなっている春樹の伝説だけでした。春樹は小学中学年頃から他の生徒達に知られるようになります。春樹は背...第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー32話
2023/01/29 12:53