「大津事件」の映画 『鉄砲安の生涯』
NHKの「歴史番組」で、大津事件のことをやっていたが、脇からだが、これを題材とした映画があったことを思い出した。1962年に大映で作られた勝新太郎が、大津事件でロシア皇太子を暴漢から助けた人力車夫安太郎を演じる。安太郎は、無知蒙昧な酒浸りの乱暴者だったが、ニコライ皇太子を襲った警官の津田三蔵を偶然に偶然に取り押さえたことから起きる波乱の生涯。実際は、彼一人ではなかったようだが。脚本八住利雄、監督は木村恵吾。ロシアとの戦争を恐れる政府、国民から安太郎は感謝され、ロシアからは多額の恩賞金と年金が貰える。村の英雄と称えられ、彼は金で屋敷を建て、元校長で国会議員となる三島雅夫の娘近藤恵美子を嫁に貰う。村での酒池肉林が傑作だが、なにかと言うとすぐに怒ってものをやたらに壊す勝新が最高である。勝は、もともとは「長谷川一...「大津事件」の映画『鉄砲安の生涯』
2022/09/30 08:16